ブラザーシスター制度は、さまざまな新入社員の受け入れノウハウがあるなかでも、企業規模に関らず手軽に導入することが可能な制度です。
<ブラザーシスター制度の導入手順>
- 1. 目的の確認
- 2. 指導役の役割や運用方法を決める
- 3. 指導役(ブラザー・シスター)の決定
- 4. 全体周知
- 5. 運用スタート
- 6. 定期的な進捗確認、指導役のケア
ただし、やり方を間違えると指導役であるブラザー・シスターの負担が大きくなったり、トラブルが起きたりするリスクもあります。導入の際は以下のポイントを意識することがおススメです。
ブラザー・シスターの選定基準
プラザーシスター制度では、新入社員と年齢が近い他部署の先輩社員を設定するのが基本です。その際、同じ部署の先輩社員のほうが指導しやすいと考える企業も多いですが、業務上の指導・上下関係がない別部署のほうが相談しやすいため、新入社員とは違うチームや部門にするのがおススメです。
なお、物理的に離れてしまうとコミュニケーションを取りづらい部分もありますので、自社におけるオンラインコミュニケーションの浸透度や慣れも勘案して決めるとよいでしょう。
また、ブラザーシスター制度はメンタル面や人間関係のフォローがメインになりますので、新入社員との相性も重要です。性格的な相性、また、新入社員が親しみを持ちやすく、指導役側も理解しやすいように、「同じタイプ」の先輩社員にすることがおススメです。
ブラザー・シスターとの接触頻度の維持
ブラザーシスター制度は期間を決めて実施するものなので、指導者の接し方やコミュニケーションの頻度などを最初に決めておくと、指導者による指導のばらつきが出にくくなります。
指導やサポートの場は職場に限ったものではなく、1on1やリアルであればランチや夕食に行くのもよいでしょう。ただし、ランチや夕食となると先輩社員が金銭を負担しなければならない可能性も出てくるため、こういった場合は企業が費用補助するのがおススメです。
HRドクターを運営するジェイックでは、先輩社員には月3,000円ほどのブラザーシスター手当てを出し、月1回はランチや食事等で1対1のコミュニケーションを取る頻度を設定しています。
ブラザー・シスターへの指示とケア
ブラザー・シスターにはそこまで大きな業務負荷が生じるわけではありませんが、経験が浅い若手社員が指導者となるため、新入社員への接し方がわからなかったり、新入社員からの相談に戸惑ってしまったりするケースがあります。
まず、ブラザー・シスターには「組織の情報共有やシステムの使い方、簡単なアドバイスをしたり、自分の経験を共有したりすることは進めて欲しいが、新入社員から受けた人間関係や働き方等の相談は自分で問題解決しようとするのではなく、人事部門へ報告して欲しい」と指示することがおススメです。
また、制度の運用中は定期的に人事部門からブラザー・シスターとの軽い面談や共有・相談会などを実施すると、ブラザー・シスターの迷いや悩みを軽減できます。また、実施後には簡単なレポート等を作成してもらい、「どんなコミュニケーションが効果的だったか?」「どこに戸惑ったか?」「どんな対応で迷ったか?」等を吸い上げて、翌年に反映していくとよいでしょう。