新人を受け入れるに際して知っておきたい「動機付け・衛生理論」
社員が会社に定着する理由の研究としては、フレデリック・ハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」が有名です。
ハーズバーグは、明確な会社の方針や給与・福利厚生等の労働条件、管理手法といった「衛生要因」が欠けていることが社員の不満足を招き、離職につながってしまうと指摘しました。従って、これら衛生要因を満たすことで社員の不満を減らすことができます。
しかし、「衛生要因が満たされたとしても不満が減るだけで、積極的にこの会社にとどまろうというモチベーションは高まらない」ともハーズバーグは言っています。たとえば、給与が高いだけでは社員をつなぎとめることはできないのです。
社員が確実にこの会社にとどまり、モチベーション高く働くためには「動機づけ要因」が必要です。動機づけ要因とは、やりがいのある仕事や成長の機会、承認等です。一言でいえば、「自分がこの会社にいることの重要性を仕事の中で感じられること」です。会社の経営方針が明確で、福利厚生等が充実しているといったことだけで満たすことは決してできないでしょう。
人はだれでも、「自分」という存在の価値を感じたいものです。そのためには、周囲の人たちから受け入れられている、承認されている、という実感が必要です。新人を受け入れる体制・環境を考えるうえで、まずこの「動機づけ要因」を踏まえた検討も必要です。
「動機づけ・整理理論」はモチベーションに関する理論として、広く知られていますが、じつは社員の定着に関する研修なのです。新人の受け入れを考えるでは、「衛生要因が欠けていないか」、そして、「動機づけ要因が十分に設計されているか?」、2つの視点で検討すると、抜け漏れが少なくなるでしょう。






