「怒る」と「叱る」の違いとは?ミスをした新入社員への正しい教育

更新:2023/07/28

作成:2023/04/06

「怒る」と「叱る」の違いとは?ミスをした新入社員への正しい教育

新入社員が定着しない原因が、部下指導のやり方に問題がある場合は少なくありません。例えば、部下がミスをしたときの指導方法を誤り、部下のモチベーションを下げているケースも見られます。

 

記事では、「怒る」と「叱る」の違いをはじめとした、新入社員の正しい教育方法についてご紹介します。

<目次>

新入社員が定着しないのは教育が原因かも?

職場に新入社員が定着しないという傾向がある場合、教育方法に問題はないかを確認してみることも大切です。

 

慣れない職場で一生懸命に努力をしたにもかかわらず、感情的に頭ごなしに怒られれば、新人でなくても仕事に行くことを苦痛に感じるでしょう。

 

部下には感情でぶつかるのではなく、指導をするという意識を持つことが大切です。

「怒る」と「叱る」の違いとは

「怒る」と「叱る」の違いとは

 

入社したばかりの新入社員は社会経験が乏しく、失敗して当たり前です。失敗を繰り返しながら新しいことを学び、社会人として成長していきます。

 

新入社員のミスが会社にとって不利益になるとき、上司が部下に対して怒りたくなることもあるでしょう。

 

しかし、職場において上司が部下に対して行うのは、感情をぶつける「怒る」ではなく、感情的にならずに指導する「叱る」でなければなりません。

新入社員教育のポイント

【1】部下を見下さず対等に指導すること

【1】部下を見下さず対等に指導すること

 

職場では、上司と部下という関係性が絶対です。しかし、上司と部下である以前に、お互いに人間であり、同等の立場であることを忘れてはいけません。

 

部下を職場の仲間として尊重し、決して見下さない対等な関係が、お互いの信頼関係を深めることになります。上司も部下も、職場という大きな枠組みの中の一員なのです。

【2】部下の人格を否定しないこと

感情的な上司が犯しがちなミスが、「だからお前はダメなんだ!」と部下を頭ごなしに否定することです。これは指導ではなく、単なる人格否定に過ぎません。

 

ミスはその人の人格とは無関係であるという基本を忘れないようにしましょう。

 

職場では、あらゆるタイプの人が共存し、助け合いながら1つの目標を達成しようとしています。部下を持つ方は、どんな事態に直面しても部下の人格否定に走らないよう、自己訓練が必要です。

【3】部下のタイプに合わせて指導すること

新入社員にはさまざまなタイプがいます。

 

例えば、プライドが高い新入社員がミスをしてしまった場合は、「君らしくないね」と声がけをして、本人に失敗の原因を分析させてみるといった対応が考えられます。

 

逆に、ミスを連発する新入社員は、自分自身を冷静に分析することが苦手なのかもしれません。

 

「どうしたらミスが減ると思う?」と意見を聞いてみるなど、上司が改善策を一緒に探る姿勢を見せることが求められます。それぞれの部下のタイプに合わせた指導方法を見つけていきましょう。

【4】部下を他の新入社員と比べないこと

指導において、本人を他の新入社員と比べることは控えましょう。人にはそれぞれに得意・不得意があります。

 

万が一部下が失敗をしても、「別の部署の〇〇君はこんなミスをしなかった」などと比較するような発言をしないようにしましょう。

 

より良い人間関係を築いていくためには、個人を尊重しながら指導することがポイントです。

 

たとえ上司という役割の中で部下を比較して評価する必要があったとしても、それを本人に伝えてはいけません。

おわりに

今回は、新入社員への正しい教育として、「怒る」と「叱る」の違いをご紹介しました。社会人になりたてのときは、誰もが新入社員です。

 

「できなくて当然」というスタート地点からいかに個人の能力を引き出すかは、教育する社員の役割であり責任です。

 

新しい力を伸ばすと同時に、教育する側も一緒に成長するという気持ちを忘れずに、正しい教育を心掛けましょう。

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