リーダーシップに不可欠な主体性とは?
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記事で記載する「リーダー」は「リーダーシップを発揮する人」であり、管理職等の役職ではありません。従って、全社員がリーダーである、というのが目指したい組織像となります。この章では、リーダーシップや主体性が何なのかを確認するところから始めます。
リーダーシップと主体性に欠かせない当事者意識
リーダーシップと主体性の発揮に欠かせないのは当事者意識です。「自らが当事者である」という認識から、自ら課題を解決しようとしたり、より良い成果を生み出すために自ら考え行動したりする主体性が発揮され、リーダーシップへと繋がるのです。
では、当事者意識はどこから来るのでしょうか。当事者意識は多くの場合、「責任感」からきます。日本における「責任」は“結果に対する責任”を示すことが多いですが、結果責任を担うという点だけからでは、当事者意識は生まれません。当事者意識を生み出すために必要なのは、「自ら選択し影響を与えられる」という考え方です。自ら選択するからこそ、結果に対する責任が生じるのです。
そして、仕事におけるリーダーシップと主体性は、最終的には“自らの人生に対する当事者意識”から生まれます。「自ら選択することで、自らの人生を作る」という人生に対する責任を引き受けていることで、人生の大きな一部である仕事に対する当事者意識が生み出されます。従って、社員のリーダーシップと主体性を引き出すうえでは、“仕事”だけにフォーカスしていても、難しいことが多いでしょう。仕事と人生をどう繋げるかが重要なポイントです。
主体性と自主性の違い
主体性とは「自らの意思・判断で、自らが中心となり、責任を負って物事にあたる姿勢」を示します。一方で、自主性とは「すでに決まっている物事に対して自ら率先して行動を移す姿勢」を指します。
両者に似たような概念にも感じられますが、どこに責任があるかということに大きな違いがあります。「議事録作成」という具体的な仕事を例にして、比較しましょう。
まず、自主性とは、会議後に議事録を作ることがすでに決まっている中で、「自分がやります!」と手を挙げることです。自主性の場合、やれば上司や周囲から評価されますが、やらなくても、自らが責任を負うことはありません。
一方、主体性を発揮する場合、「この会議には議事録があったほうがいい」と考えて、やる・やらないも自分で判断して行動に移します。そして、議事録作成から配布までの一連の仕事を自らの責任として行います。
もちろん自主性も素晴らしいものですが、主体性は「自ら考えて決断する、そして、責任を担って行動する」ということが特徴です。
リーダーシップとマネジメント
リーダーシップとマネジメントも、混同されやすい言葉ですので確認しておきます。リーダーシップとマネジメントにはさまざまな定義がありますが、HRドクターでは、
- リーダーシップ :方向性やゴールを指し示す
- マネジメント :ゴールに導く
という役割として定義しています。実際のビジネスにおいては、両者を行き来しながら仕事を進めていくことが多いでしょう。その中で、リーダーシップにもマネジメントにも不可欠な要素が「意思決定」です。
正解が分からない、資源が十分にはない中で意思決定しなければならない場面が、ビジネスの中では無数にあります。「自ら考えて責任を負って決める」という意思決定のプロセスは、まさに「主体性」であり、リーダーシップを発揮するうえでも、マネジメントを機能させるうえでも必要不可欠となります。






