新卒採用の選考フローから考える「採用成功のポイント」
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面接官の仕事に携わっていると、「企業が求職者を採用している」という意識になりがちです。これはもちろん事実です。しかし、いつの時代も優秀な人材は複数の企業から内定を獲得します。
従って、優秀な人材を採用するために、「数ある企業の中で求職者に見比べられている」という意識を持つことが非常に重要です。
面接官の意識を変える必要がある理由とは?
採用担当者にこうした意識が求められる背景には、近年の日本における売り手市場の現状が大きく関係しています。求人数と求職者数のバランスを示す有効求人倍率は、リーマンショックで一度落ちた後、2009年から約11年間にわたって上昇を続けてきました。
新卒の有効求人倍率は、20年3月卒では1.83倍となり、1人の学生に対して2社近い求人がある状況です。この状況を受けて、20となっています。つまり、就職を希望する学生の殆どは内定を獲得することができているのです。
この完全な売り手市場において、大企業と比べて知名度等も低く、採用活動で不利になりやすい中小企業では、求職者の確保が難しい状況が生まれています。そして、学生や転職者が就職先を決める中では、面接官の印象や対応は大きな意思決定要因となります。
だからこそ、面接官の意識変革が重要なのです。
もちろん会社が選んでいることは事実ですので、“選んでいる”という意識が間違っているわけではありません。ただし、他社からも内定を獲得するような人材を採用するためには、同時に“選ばれている”意識を持って対応をすることが必要です。
コロナ禍が原因での景気冷え込みにより短期的に状況は変わってくるでしょう。新卒でいえば、21卒・22卒の採用は少し冷え込むことが予想されます。また、中途については、2020年いっぱいは新卒以上に冷え込むはずです。
ただし、忘れてはならないので、少子化です。リーマンショックが起きた2008年から昨年年までのわずか11年間で日本の18歳人口は7万人減少しています。恐るべきスピードです。
大学進学率の上昇により、少子化の影響は採用市場、とくに新卒採用市場には及んでいませんでしたが、大学進学率も遂に頭打ちとなり、いよいよ22卒からは大卒人口の減少がスタートします。中長期的に、優秀な人材の確保が困難になることは、ほぼ確実な未来です。
新卒採用でよく用いられる選考フロー
新卒採用における選考フローは、以下の流れで進められるのが一般的です。ここでの「選考フロー」は、企業と学生が初めに接点を持ってから内定までの一連の流れを意味します。
- 応募(エントリー)
- 会社説明会
- 適性検査
- グループ面接
- 個別面接
- 最終面接
- 内定
もちろん会社によって多少選考フローは変わるでしょう。会社説明会と適性検査やグループ面接を同時に実施することで、採用活動を効率化するケースもあります。大手や人気企業等で、エントリー者が多い場合には、会社説明会の前にエントリーシートでの選考をおこなって、人数を絞り込む場合もあります。
なお、企業が事業内容や仕事のやりがい、社風等をアピールする会社説明会は、学生にとっても、求人媒体だけでは分からない事業内容の理解を深めたり、会社の雰囲気を知ったりする場となります。
従って、事前に絞り込みをおこないたい大手企業や人気企業以外は、説明会で学生に基礎的な魅了付けをおこなったうえで、選考に入っていくというフローが一般的でしょう。
なお、最近では、魅了付けを意図して、面接の間に人事面談、社員面談、会社見学等を挟む企業も増えてきました。これも非常に効果的な取り組みです。
新卒採用成功のポイント
新卒採用の採用活動を成功させるために大事なことは、採用に失敗する企業が陥っている3つの課題をクリアすることです。
- 母集団形成がうまくいっていない
- 内定を出しても承諾してもらえない
- 採用基準が曖昧でミスマッチが生じている
つまり、
- 採用ターゲットの学生が含まれる母集団をしっかりと形成する
- エントリーから内定出しまでの間にしっかりと魅了付けをおこなう
- ミスマッチが生じないように適切に選考する
です。当たり前の話に聞こえるかと思いますが、これこそが新卒採用を成功させる王道です。
では、新卒採用の成功に欠かせない3つのポイントをどのように実現するのか、より詳しく解説していきます。






