
新卒の採用活動で金額が大きくなるのは、具体的にどの費用なのでしょうか?大きなコストがかかる作業やイベントほど、しっかりと結果を出す必要があります。当然、費用がかさむ項目ほど、重要な投資であるという意識を持ちましょう。
母集団形成の広告費用(求人サイトやダイレクトリクルーティングなど)
採用コストの中で、求人媒体などの母集団形成形成に支払う費用が最も高額になりがちです。
まず求人サイトを使う場合、求人サイトには業界や職種を絞らず掲載できる『総合型』と、特定の業界・職種だけにアプローチする『特化型』があります。両者を組み合わせることで、採用活動の効率化を図れます。
広告費用は求人サイトごとに異なりますが、少なくとも30万円以上はかかると見ておきましょう。新卒採用の掲載期間は1シーズン(〇年卒の採用活動)が基本単位となっているケースが大半です。
媒体によって異なりますが、企業掲載のページに掲載できるのは、会社紹介や募集要項などの基本的な情報のみです。追加で画像や動画、先輩社員のインタビューを載せるためには多くの場合、オプション料金が必要です。
複数のプランを用意している媒体だと、高額なプランほど付帯機能が充実します。多くの応募者をひき付けようと付加情報を増やしたり、検索結果に上位表示したりといったオプションを使うと、1シーズンで数百万円から数千万円になるケースも珍しくはありません。
最近では、求人媒体ではなく、ダイレクトリクルーティングを使う企業も増えています。ダイレクトリクルーティングのサービスは、求人媒体よりも安価であることが多いですが、その分、自社で候補者を検索してメッセージを配信していく工数が必要となりますので考慮が必要です。
<ダイレクトリクルーティング・求人サイトの平均採用コスト>
| 平均採用コスト |
| ダイレクトリクルーティング | 月額10~30万円(基本料) 30~60万円(成果報酬) |
| 求人サイト | 20~100万円(2週間~4週間) |
新卒紹介(人材紹介)の成果報酬費用
中途採用においては一般的な手法である人材紹介を新卒採用で使うケースも増えています。新卒領域の人材紹介は新卒紹介とも呼ばれます。
新卒紹介に関しては以下の記事でまとめています。
基本的な費用形式は、中途での人材紹介と同じく完全成果報酬であることがほとんどです。推薦された学生が内定承諾した場合のみ費用が発生します。対象層に応じて費用は異なりますが、1人当たり60~100万円程度であることが多いでしょう。
新卒紹介を利用すると採用単価は高くなりますが、母集団形成に関する費用や採用活動に関わる内部コストを抑えることが出来ます。
また、エージェントが母集団形成や基礎的なスクリーニング、逆に企業の魅力付けをしてくれますので、理系や特定の専攻学生、体育会系などの限定された層を面接したいケース、求人広告では母集団形成が難しいケース、採用人数が少ないケース等には向いています。
合同説明会や採用イベントの参加費用
合同説明会などの採用イベントは、自社の魅力を大勢の学生にアピールできる機会です。学生にとっても会社のリアルな姿に触れられる貴重なチャンスでしょう。対面で学生に自社の情報を伝えられるため、求人広告では目立ちづらい中小企業や検索されにくい業界の企業でもプレゼン力があれば、一気の母集団形成と魅了付けが可能になります。
このような合同企業説明会は、多くの就活生との接点を持てる一方で、開催には次のようにさまざまな費用がかかります。
- 参加費用
- レイアウトや内装などの準備費用
- 資料の作成費用
- 受付・案内・撤収のスタッフ工数
大規模な合同説明会やイベントに参加する場合、参加費用は1回あたり50~200万円程度が相場です。
最近では、少し人数を絞る代わりに必ず全学生と接点を持てるマッチングイベント等の採用イベントも増えていますので、自社のターゲットや採用力に応じて適したイベントを選択しましょう。
採用サイト等の制作費用
新卒採用では、会社のコーポレートサイトとは別に『採用サイト』を設けるのが一般的になりつつあります。基本的にすべての学生がスマートフォンを持っている現代では、説明会や面接の前後では必ずコーポレートサイトや採用サイトが見られ、応募の有無や志望度を上下する参考材料となります。
採用サイトの制作は自社で制作する方法と、プロに依頼する方法の2パターンがあります。
プロに依頼する場合は、コンテンツ内容によって費用が大きく変わります。シンプルなサイトは30万円~ですが、オリジナルでしっかりと作りこみ、他社との差別化を図りたい場合は数百万円程度かかるケースが多くなります。
最近では、自社で無料や低価格で作れるサービスも増えています。一方で、これらのサービスを使う場合には、自社で制作・運用の工数を負担することになりますので、内部の人的リソースと併せて検討が必要です。
なお、採用サイトを制作した後はコンテンツ更新や障害対応などでサイトの管理費が発生します。ページの規模や更新頻度にもよりますが、月々1~5万円が目安です。運用コストも考えた上で、費用対効果の高いサイトを制作する必要があるでしょう。
その他の費用(説明会の会場費・交通費・適性検査など)
そのほかの費用としては
・適性検査の実施費用
・会社説明会で外部会場を借りる場合の費用、人事等の旅費交通費
・会社説明会の配布資料等の準備費用
・選考等で学生に交通費支給する場合の旅費交通
・採用管理ツールやアウトソーシング費用
といったものがあげられます。