新卒採用における中小企業の5つの課題
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新卒採用における課題は企業によってさまざまですが、中小企業においては、以下の5つがありがちな課題です。
母集団が作れない
中小企業は、大企業に比べて学生から選ばれづらいという現実があります。新卒を対象として求人倍率調査において、大手企業と中小企業の求人倍率の差は8倍以上となります。従って、求人広告代理店の提案のままに求人サイトに出稿して、求職者が集まるのを待っているだけでは母集団を形成できない可能性があります。
大手のナビ媒体も同じで、学生登録数が多く、効率的に採用活動をおこなえる可能性がある反面、大手や人気企業と競合することになります。採用ターゲットが含まれた適切な母集団を作れなければ、採用活動が成功することはありません。母集団形成がうまくいっていない場合は、一番に手を付けるべき課題です。
採りたい人が来ない(ターゲットの応募がない)
新卒採用において母集団の形成は重要ですが、たくさんの学生を集められたとしても、その中に「自社が求める人材」がいなければ採用はできません。仮に1000人の母集団を集められても、その中に内定を出せる学生がいなければ、母集団の価値はありません。
選考手法によっては、内定を出す前に学生がどんどん離脱しているケースもあります。従って、「最終的に何人内定を出せたか」で、母集団の質を検証するのは不適切です。概算となりますが、適性検査の結果や一次選考の評価分布等、なるべく早期の段階で「母集団の質=ターゲット学生を集められていたか」を検証できるようにしましょう。
なお、ターゲット学生を集められていない場合、いくつかの要因が考えられます。まず、ターゲットが明確になっていない場合、次に、ターゲット人材の目に自社の求人を露出できていない(媒体の選定や運用)場合、そして、ターゲット人材に対して適切な訴求ができていない場合です。考えられる状況に応じて、適切な対策を講じましょう。
選考中の辞退が多い
中小企業において、意外と多い課題が「選考中の辞退」です。連絡の不通、面接に来ない等もここに含みます。選考フロー内での辞退が多い場合、選考スピードが遅い、ネット上の評判が良くない、選考中の対応や面接で好印象を作れていないといったことが考えられます。つまり、結果的に、選考フロー内で、「学生の志望度を上げられていない」という状態です。
選考フローは、企業が学生を選考すると同時に、学生が企業を選ぶプロセスでもあります。とくに、数万社が一斉に採用活動をおこなう日本の採用活動の中では、学生も「人事・面接官の対応」「企業の雰囲気」「ネット上の書き込み」等を注意深くチェックしています。
内定を承諾してもらえない
採用活動においては、内定までは心理的に「企業が学生を選ぶ」という側面が強くなりますが、内定を通知した後から主導権が逆転します。内定を通知した後は、完全に「学生が企業を選ぶ」立場になるわけです。従って、内定承諾率を高めるためには、選考中の辞退と同じく、「選考フロー内でしっかり学生の志望度を上げられているか」が重要です。
また、学生の志望度を踏まえて、どう最終面接を設定して、どう内定を出すかも重要になります。単に決めた選考フローに則って合否を決めていき、学生の志望度が低いままで内定を通知してしまうと、内定承諾を得ることは困難です。
また、学生の志望度が低いまま、他社がダメだった場合の「滑り止め」として内定承諾させてしまった場合、入社後の意欲や離職率にも悪影響を与えます。従って、選考フロー内できっちりと志望度を高めるアプローチをおこなって、他社と比較したうえで「自社を選んでもらう」というプロセスが重要です。
承諾後辞退が多い
新卒の採用は「内定承諾」した後、実際に「入社」するまでに期間が長くなりがちです。従って、「本当に自分の選択は正しかったのか?」「この企業で良かったのか?」「何か見落としているんじゃないか?」という不安や疑問が生じがちです。これは、結婚でのマリッジブルーと同じ心理です。
不安や疑問が一定ラインを超えると、内定承諾を辞退して、就職活動を再開することになります。とくにこの数年は、「内定承諾には法的拘束力はない」ということが広まり、辞退のハードルも下がっています。
不安や疑問が一気に高まるのは、接触頻度が空いてしまったときに、ネット上や人づてに悪い評判を耳にしたケース、また、内定者懇親会や内定式で“同期”と会って違和感があったケース、社員面談時等に“選考フロー内で聞いていた話と違う”ことを知ったケースです。従って、内定承諾後も、「自分の選択は正しい」という心理を後押しするためのコミュニケーションは欠かせません。
また、上記のようなネット上での書き込みに関しては把握したうえで対策すること、社員や他の内定者との接点に気を配ること等も大切です。
早期退職が多い
早期退職は、直接的な採用課題ではありませんが、離職率が高ければ、採用にかけた手間や費用は無駄になってしまいます。早期離職が生じる大きな要因は、「採用におけるミスマッチ」と「受入れ体制」であり、採用フロー内におけるミスマッチの解消に手を打つことで、改善できる側面もあります。
採用におけるミスマッチの改善は、下記の記事も参考にしてください。








