採用面接で使えない人材を見極めるためには、表面的な経験やスキル、成果だけではなく、仕事のプロセスや本人のパーソナリティにも着目する必要があります。
成果に再現性があるかを確認する
中途人材が提示している成果は、外部要因やラッキーパンチによる可能性もあるため、成果を上げるために何をしてきたのか、どのようなPDCAを回して成果を上げたのかなど、成果の上げ方に自社での再現性があるかをしっかりとヒアリングしましょう。
立場や役割、環境をしっかりと聞く
組織で上げた成果に対して応募人材が中心に動いていたわけではない場合もありますし、達成率や表彰などの実績に関しても市場や事業の伸び、表彰基準などによって意味合いが変わってきます。したがって、面接では前職での立場や役割、外部環境などを確認することも大切です。
カルチャーフィットを採用基準に加える
カルチャーフィットとは、候補者の価値観や考え方と、自社の社風や価値観とが一致するかどうかを意味します。入社後の定着度・活躍度は、企業文化に馴染めるかどうかで大きく変わるといっても過言ではありません。
特に中途採用の場合は、経験があるからこそ入社後に価値観を変えることが難しくなるため、採用時点でカルチャーフィットを確認することが大切です。事前に自社のカルチャーやバリューを言語化しておき、当てはまるかどうかを面接の段階で見極めましょう。
カルチャーフィットの見極めは面接だけではなく、配属予定部署の上司やメンバーに会わせたり、適性検査などと組み合わせたりするとより効果的です。
また、採用サイトなどで自社の雰囲気やカルチャーを詳しく伝えるようにすると、応募の段階でカルチャーフィットの人材が集まりやすくなります。
構造面接の手法を導入する
じつは相手によって質問を変えていく「非構造面接」と呼ばれる面接は、入社後のパフォーマンスを見抜く精度がとても低くなっています。面接の見極め精度を高めるためには、何をどう質問するのかをしっかりと決めておき、事前に決めた構造にしたがって面接を進めることもポイントです。
例えば、エピソードを深堀りする場合はSTAR法を導入するのがおススメです。STAR法とはSituation、Task、Action、Resultの頭文字を取った略語で、過去の行動に関する情報をうまく引き出すためのフレームワークになります。
STAR法
- S(Situation):状況 →背景、目的、目標、難易度、人数、期間など
- T(Task):行動 →役割、苦労したこと、難易度など
- A(Action):行動 →行動事実、背景など
- R(Result):成果 →結果、改善点、反省点、再現性など
また、パーソナリティなどを確認するときには「仕事で大切にしている価値観は?」「自律性を発揮してきた経験は?」など、知りたい内容をストレートに質問してしまうのも有効です。
実際の仕事ぶりを確認する
中途人材が使えるかどうかの見極めは、ワークサンプルを実施して実際の仕事ぶりを見てみるのが最も有効です。ワークサンプルは一種の職業体験です。疑似的に仕事を手伝ってもらうだけでも、仕事の進め方やコミュニケーションスキルなど、面接だけでは判断できない要素も見極めることができます。
ワークサンプリングが難しい場合は、ロールプレイングを実施するのも有効です。例えば、HRドクターを運営する採用支援会社ジェイックでは、採用面接の際に営業職であれば商談のロールプレイング、講師職であれば講義デモなどを、求職者に実施してもらうこともあります。