既卒採用に強い人材紹介サービス10選!エージェント活用のメリットも解説

既卒採用に強い人材紹介サービス9選!エージェント活用のメリットも解説

近年では、少子化にともなう労働者不足や、新卒採用の早期化・長期化・複雑化などの影響から、新卒採用に苦戦する中堅中小企業が増えています。こうしたなかで注目されているのが、人材紹介サービスなどを使い、ブルーオーシャンである既卒市場から自社に合う人材を採用する方法です。

 

記事では、既卒採用と人材紹介サービスそれぞれの概要と、既卒採用で人材紹介を活用する4つのメリットを確認します。確認したうえで、既卒採用に使える9つの人材紹介サービスを紹介しましょう。

 

<目次>

既卒採用とは?

既卒採用とは、既卒者をターゲットとする採用活動のことです。

 

既卒者に、法律上の定義はありません。ただ、一般的には、を指す言葉です。「大学や専門学校を卒業し、正社員経験がない若者」を指す言葉です。

 

既卒者は、フリーターにも近い概念です。そのため、既卒者に対してネガティブなイメージを抱く人も存在します。ただ、実際の既卒者には、以下のような事情で新卒一括採用での就職をしなかった(できなかった)優秀層も含まれています。

  • 資格や公務員の試験に挑戦していた
  • 海外留学していた
  • 学生時代のアルバイト先で、シフト責任者の仕事をアルバイト契約で続けていた
  • 大学に残って研究員をやっていた
  • 正社員で入社した企業がブラックだった(早期退職)
  • 家庭の都合などで、正社員ではなく派遣社員で働いていた
  • 音楽・スポーツなどでプロになろうと頑張っていた など

 

既卒者のなかには、上記のように高いポテンシャルを持つ人材が多く存在します。そのため、新卒一括採用の市場で母集団形成が難しい中小企業などは、ブルーオーシャンである既卒採用の市場を覗いてみるのも一つでしょう。

 

 

既卒採用に使える「人材紹介サービス」とは?

笑顔の働く女性

 

一般に人材紹介サービスといわれるものは、「厚生労働大臣から許可を受けた有料職業紹介」のことです。基本的な仕組みは、求人企業と求職者のマッチングを行ない、採用(転職)が成立するように支援していくというものです。

 

具体的な特徴は、次項以降の流れやメリットのところで詳しく解説しましょう。

 

人材紹介サービスにおける3つの種類

人材紹介には、以下3つの種類があります。

 

《人材紹介(登録型)》

最も標準的な種類であり、自社サービスの登録者と求人企業をマッチングするものとなります。なかには、人材紹介会社が自社のホームページに求人を出し、求職者を集めてくれるサービスもあります。既卒採用で使うのは、上記の登録型の人材紹介サービスです。

 

《サーチ型》

いわゆるヘッドハンティングと呼ばれるものです。求人企業のリクエストに合う人材を探し出し、引き合わせてくれるものとなります。経営幹部候補などのCXOクラスや後継者候補、スペシャリストの採用などで使われます。

 

《再就職支援型(アウトプレイスメント)》

企業がリストラや早期退職の募集などをするときに、解雇や自主退職になったメンバーの再就職を支援するものです。リストラや早期退職募集をする企業の要請で、人材紹介会社が動く仕組みとなります。日常的にリストラを実施する欧米ではかなり大きな市場ですが、日本では数少ない種類です。

 

人材紹介サービスによる既卒採用の流れ

一般的な人材紹介では、以下の流れで手続きを進めていきます。

 

  1. 《契約締結》
  2. サービス概要・料金・担当者との相性などを踏まえて、納得できれば契約することになります。登録型の人材紹介サービスは、基本的に初期費用はかかりません。そのため、複数の人材紹介会社と契約することもおすすめです。

     

  3. 《採用ターゲットのすり合わせ》
  4. いわゆるヒアリングと求人票の作成です。担当者とやり取りして、求人票の作成や推薦で必要となる「どういう人材がほしいのか?」という採用ターゲットなどをすり合わせます。詳細は後述しますが、採用ターゲットの設定と求人票の作成は人材紹介会社を通じた採用を成功されるうえで大切なポイントです。

     

  5. 《求人票の作成》
  6. 自社の特徴・労働条件・採用ターゲットなどの情報をもとに、求人票を作成してもらいます。作成の際に自社の魅力をしっかりと求人票に盛り込む、また担当者に伝えることが大切です。

     

  7. 《マッチング》
  8. 人材紹介会社のホームページで公開した求人を通じて幅広い層にアプローチするほかに、非公開求人として一般には公開せず、人材紹介会社でマッチングした人にだけ求人を紹介してもらう形で依頼することも可能です。

     

  9. 《推薦》
  10. 人材紹介会社では、応募の意思確認が取れた求職者を求人企業に推薦します。一般的には、求人企業は人材紹介会社から送られてきた履歴書・職務経歴書をもとに、書類選考からスタートします。書類選考に通過した人を人材紹介会社に伝えると、面接の日程調整などを代行してくれます。

     

  11. 《面接》
  12. 企業側では、書類選考に通過した求職者の採用面接を行ないます。採用精度を高めるためには、適性検査の併用や構造化面接を実施するのがおすすめです。とくに既卒採用はポテンシャル採用で、職歴等で見極めが難しいですので、面接と適性検査等が大切になります。

     

    なお、人材紹介会社で応募意思の獲得に重きを置いている場合、面接時点では志望度があまり高くないこともあります。そういった場合は、魅了付けもしっかり行なう必要があるでしょう。

     

  13. 《内定》
  14. 人材紹介会社は、内定承諾の獲得まで代行してくれます。自社に合う優秀な求職者に承諾してもらうためには、選考段階から人材紹介会社と密なコミュニケーションを取り、本人の意向や懸念点、就職活動状況、希望条件などを詳しく教えてもらうことが大切です。

 

 

既卒採用で人材紹介を活用する4つのメリット

既卒採用で人材紹介サービスを利用すると、以下のような効果やメリットがあります。

 

初期費用がかからない

登録型の人材紹介サービスは、完全成果報酬の料金体系が一般的です。採用が決定して求職者が入社するときのみ採用手数料がかかる仕組みとなっているため、たとえば、一般の求人広告などと比べて採用できなければ費用が掛からないという利点があります。

 

求職者をフィルタリングできる

たとえば、一般の求人サイトの好条件の広告を出すと、たくさんの応募が集まりすぎて、書類選考が大変になってしまう場合もあるでしょう。また、明らかに採用基準から外れた応募者がくることもよくあります。

 

人材紹介サービスの場合、求人企業のニーズにマッチした求職者に絞り込んで推薦してもらえるため、応募者対応や書類選考の手間が少なくなります。人事担当者は、効果的な面接や魅了付けに注力したり、他の業務に時間を使えたりします。

 

採用工数を削減できる

人材紹介サービスでは、以下のような面接以外の採用プロセスを一通り代行してくれます。

  • 求人票の作成
  • 求人紹介
  • 応募意思の獲得
  • 面接設定(日程調整)
  • 志望度の確認
  • 待遇面の調整
  • 内定承諾の獲得 など

 

人材紹介サービスを利用した場合、極端なことをいえば、採用担当者は「自社の希望要件を人材紹介会社に伝える」と「面接」だけの採用活動となります。

 

そのため、たとえば、経営者が自ら採用活動を行なっている場合や、総務担当者が人事・総務・経理を兼務している場合、人材紹介サービスを使うことでかなりの採用負担が軽減できるでしょう。

 

早期離職の返金制度がある

一般紹介(登録型)の人材紹介サービスでは、早期離職にともなう返金制度を設けられていることが大半です。そのため、人材紹介会社を通じて採用した人材が入社後すぐに辞めてしまった場合、条件に該当すれば返金が行なわれることになります。

 

具体的な金額は、人材紹介会社や人材の在籍期間などによって変わってきます。一般的な相場は、「入社前の辞退・入社1ヵ月内の退職は100%返金、入社2~3ヵ月以内の退職は50%返金」程度です。

 

近年では、終身雇用の崩壊や転職の一般化によって、若手の早期離職が起こりやすくなっています。こうした時代に既卒者などの若手を採用する場合、返金制度があるサービスを利用うまくすることで、早期離職によるダメージも軽減しやすくなるでしょう。

 

 

既卒採用に使える人材紹介サービス10選

握手するエグゼクティブ男性

 

人材紹介サービスは、さまざまな企業から提供されています。本章では、既卒採用におすすめの人材紹介サービスを紹介します。

 

就職カレッジ®|ジェイック

HRドクターを運営する株式会社ジェイックでは、研修を受けた既卒者を無料でまとめて面接できるイベント融合型の人材紹介サービス「就職カレッジ®」を提供しています。

 

就職カレッジ®は、イベント型の人材紹介ですが、求人票の作成から企業の紹介、クロージングなどの人材紹介の標準機能もついています。そのため、就職カレッジ®を利用すれば、極端なことをいえば、人事担当者は「面接をして合否を決めるだけ」で採用できます。

 

就職カレッジ®に興味がある人は、以下の資料をダウンロードしてください。

 

ウズキャリス|UZUZ

月間2,000人以上が登録するデータベースから、要件に合う若手人材を紹介してくれるサービスです。求人企業と求職者のミスマッチを極限まで減らすために、求職者の「性格」「能力」「紹介するうえでの懸念点」なども把握しています。

 

サービス登録者の平均年齢は24.5歳、分離比率は文系が75.3%・理系が24.7%、男女比は男性6割・女性4割となっています。

 

就職ショップ|リクルート

登録者の9割が20代、登録企業の8割が若者との面接を実現しているサービスです。就職ショップでは、以下の場所で各地域に密着した若手採用のサポートを行なっています。

  • 【関東】東京、新宿、北千住、西東京、横浜、千葉、埼玉
  • 【関西】大阪、神戸、京都

 

キャリアパーク!For 20’s|ポート

既卒・第二新卒向けの、20代若手に特化した人材紹介サービスです。取引企業の90%にターゲット人材を紹介し、約50%の企業で内定承諾者を排出しています。

 

“企業成長に貢献できる最適なマッチング”にこだわりのあるサービスです。

 

DYM就職|DYM

既卒、第二新卒、フリーターなどの若手人材を紹介するサービスです。全国8ヵ所(札幌・仙台・名古屋・大阪・京都・広島・福岡)に紹介拠点がある、全国に60人以上のエージェントが在籍しています。20代の登録割合は80%以上です。

 

第二新卒エージェントneo|ネオキャリア|Liber Career|ネオキャリア

10代後半~20代の若手求職者と求人企業をマッチングするサービスです。紹介人数を担保するとともに、多様な若手層を紹介可能なサービスになります。前年実績25%の高い内定決定率です。平均30日以内の短期採用が可能としています。

 

Re就活エージェント|学情

20代専門転職サイトNo.1のRe就活のデータベースと連携、求職者には非公開求人で紹介するサービスです。東京・名古屋・京都・大阪・福岡に拠点あり、全国の勤務地に対応可能となります。採用業務の一部も代行できるサービスです。

 

ハタラクティブ|レバレジーズ

既卒・第二新卒・フリーターの未経験者層に特化した人材紹介サービスです。一般的な「スキルマッチ」よりも「タイプマッチ」を基本とするサービスになります。マッチング精度を高めるために、求人企業との取材を重視しています。

 

株式会社GOLD CAREER

未経験からハイクラスまで、幅広いキャリアアップをサポートする、転職エージェントサービスを提供しています。
https://gold-career.co.jp/business/
 

中退就職カレッジ|ジェイック

HRドクターを運営する株式会社ジェイックは、大学・専門学校・短大・大学院の中退者の紹介に特化した採用支援サービス「中退就職カレッジ」も提供しています。

 

サービスの基本内容は、先述の就職カレッジ®とほぼ同じです。中退者が持っていることが多い中退経歴へのコンプレックスは、入社度の努力などにつながる要素ともなります。ジェイックの就職カレッジ®や中退就職カレッジに興味のある人は、以下のページから資料をダウンロードしてください。

 

 

まとめ

既卒採用とは、大学や専門学校を卒業し、正社員経験がない若者をターゲットにする採用活動です。近年では、若手採用のブルーオーシャン的な位置づけとして、既卒採用の市場に注目が集まっています。

 

既卒採用に取り組む際、人材紹介サービスを使えば、以下のようなメリットがあります。

  • 初期費用がかからない
  • 求職者をフィルタリングできる
  • 採用工数を削減できる
  • 早期離職の返金制度がある

 

HRドクター運営する株式会社ジェイックでは、既卒などの若手人材を求める企業に「就職カレッジ®」という人材紹介サービスを提供しています。

 

就職カレッジ®は、ジェイックが提供する社会人基礎研修をやりきり、社会人として働くプロ意識や覚悟を持った若者をまとめて面接できるイベント型の人材紹介です。人間力の高い既卒や若手人材を求める人は、以下のページから資料をダウンロードしてみてください。

 

 

著者情報

稲本 太郎

株式会社ジェイック|シニアマネージャー

稲本 太郎

新卒で入社してから一貫して、新卒・中途の採用コンサルティング、キャリアカウンセリング、マネジメントを経験。計15年以上に渡って、採用支援の第一線で活躍している、社内でも有数の経験豊富な現役採用コンサルタントでありながら、自社採用の面接官も兼任。新人賞、トップセールス賞、MVT、社長賞、特別賞、ベストプラクティス最多ノミネートなど数々の受賞実績有り。

著書、登壇セミナー

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