諸葛亮孔明とアインシュタイン【人を残すvol.99】

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

諸葛亮孔明とアインシュタイン

いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。

突然ですが、教育事業部様は「三国志」は読まれたことはありますか?
私は、吉川英治さんの小説も、横山光輝さんの漫画も読みました。

先日、本屋さんのビジネス書コーナーで「三国志」の漫画版を
見つけました。ビジネスに役立つという触れ込みです。

群雄割拠の戦国時代、魅力ある武将たちが織り成す人間模様や
繰り広げられる権謀術数の数々は、なるほど、混沌とした現代に
おいても参考になる要素や逸話が豊富です。

三国鼎立時代を決定づけた「赤壁の戦い」は有名ですね。
映画化もされました。

この戦いの中で、こんなエピソードがあります。

劉備玄徳と同盟を組んだ、呉の名軍師、周瑜(しゅうゆ)は、
劉備の軍師である諸葛亮孔明を恐れ、後々の禍根になると考えます。

そこで周瑜は、孔明に「10日以内に10万本の矢を用意しろ」という
難題を押し付け、失敗させ、軍法会議で首をはねようと画策します。

しかし、孔明は「3日の内に用意します」とあっさり答えます。

そして数十艘の小舟を用意、船上にたくさんの藁人形を設置し、
夜の霧に乗じて敵軍の陣地にその船を誘導するのです。

すると数万の敵軍は夜襲と勘違いして四方八方から矢を射かけます。

孔明はその偽造船から使える矢を回収、いとも簡単に10万の矢を
用意することに成功するのです。

その発想と実行力に、周瑜も感嘆し、当面は盟を強化することが
得策と判断するという逸話です…。

…なんという発想の転換でしょう!?

困難な目標が立ちはだかった時こそ、柔軟な発想が必要ですね。
孔明はそれ以降も類まれな発想と戦略で劉備を助けるのです。

持たぬ者が持つ者に知恵を使って挑む姿は勇気づけられます。

かのアルベルト・アインシュタインによる相対性理論もまた、
物理学や自然科学の常識を変えました。

定説であった「時間の進み方は常に一定である」という常識を疑い、
「重力とは物体の質量によっておこる空間の歪みであり、
その空間の歪みに時間も引っ張られている」というこの理論は、
昨今ブラックホールの撮影によって完全に実証されました。
(ちなみにブラックホールは穴ではなく巨大な質量の星です)

重力場の大きい場所では、時間も引っ張られるわけですから、
場所によっては、時間の進み方も変わるのです。

ブラックホール近辺を自由に航行できる宇宙船が出来れば、
それは、すでに“タイムマシン”というわけです。

それまで当たり前だと考えられていた価値観や概念が、
大きく変化することを、

“パラダイム・シフト”と言います。

コロナで様々な常識が変わった現代こそ、歴史から学ぶことは
大いにありそうですね。

「マネジメントとは意図的な“パラダイム・シフト”である」

これまでの常識というと幅が広すぎますが、

ビジネスにおいてそれが、過去の成功体験ということであるなら、
固執しすぎず、大きな見方の変化が必要とされる時代ですね。

教育事業部様の従事されるお仕事や業界ではいかがですか?

“パラダイム・シフト”は必要ではないですか?

今回の執筆者:「梶田貴俊」
(株式会社ジェイック 西日本代表講師)

著者情報

梶田 貴俊

元株式会社ジェイック シニアマネージャー(現ジェイック契約パートナー)

梶田 貴俊

前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代にリーマンショックを経験。代表取締役として、事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。現在はジェイックの講師として研修事業を牽引している。

著書、登壇セミナー

『会社を潰さないためのSunday Management List ―中小企業のリーダーがやるべき日曜日のマネジメントリスト』

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