お金にならない仕事【人を残すvol.76】

2021/05/12

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

お金にならない仕事

皆 様

 

いつも大変お世話になっております。

株式会社ジェイックの梶田です。

“Ask not what your country can do for you;

ask what you can do for your country.”

(国があなたのために何をしてくれるのかを

問うのではなく、

あなたが国のために何を成すことができるのかを

問うて欲しい。)

1961年にジョン・F・ケネディが第35代アメリカ大統領に

就任した際の演説の有名な一節です。

“与えられる人になるな、与える人になれ”

というメッセージとして、しばしば、人材教育の場でも

引用されることが多い言葉です。

 

話は変わるのですが、

毎年、秋口から春先に、通勤駅の構内で、

赤い羽根共同募金活動の様子が見られるのですが、

今年は見られませんでした。

コロナの影響でしょうか。

 

なんでも、日本は寄付後進国だそうです。

調べによると寄付金額を国別に見ると、

147か国中102位で先進国では圧倒的な最下位なのです。

ある学者さんによると、

日本人は“公共”は国がやるものだという意識が根強く、

納税により社会への貢献や責任を果たしている、

と思っている人が殆どではないか、とのことです。

なるほど…確かに、

私自身もそのように捉えている節は否めません。

以前の会社で外国人と一緒に働いていたときに、

同じような事を言われた記憶があります。

曰く、日本人は身内やお客様にはとても親切だけど、

見知らぬ人には無関心で、こと社会的弱者には冷たい。と。

欧米では、

派手な格好で威圧的に街を歩く無愛想な若者でも、

社会的弱者には、我先にと手を差し伸べるのが普通です。と。

私は社会人になりたての頃、上司によくこう言われました。

「お金にならないと思うような仕事ほど一生懸命やれ、

誰もが無駄だと思うようなことを見つけて動け」と。

その時は、その意図がよくわかりませんでしたが、

今思えば、そういう事を率先することで、感謝されたり、

褒められたりして、自尊心や達成感が芽生え、

自分の居場所と人間関係が作られていったように思います。

スピードや効率化が求められ、働き方も選べる時代になり、

時間をかけて作られるべき土台のようなものが軽視される

世の中になってはいけないなぁと思います。

寄付をせよ、ということが言いたいのではありません。

“情けは人の為ならず”

周り廻って自分に返ってくるための遠回りの努力こそ、

国と社会を支えるものだ、ということを、

ケネディ大統領も言いたかったのではないでしょうか。

 

マスコミの報道などをみていると、

新型コロナウイルスへの政府の対策が後手に回っている

と批判したくなる気持ちも芽生えそうになりますが、

一方で、自分の手の届く範囲の事に、

それぞれが集中することが求められているようにも思えます。

この4月に社会人になったばかりの未来ある若者たちにも、

同様のことを伝えていきたいものだと思います。

 

「マネジメントとは“利他の心”である」

 

視野を広く持ち、効率ばかりを求めることなく、

多少遠回りをしたとしても、心豊かでありたいですし、

将来を担う若者たちにもそうあってほしいと思います。

 

著者情報

梶田 貴俊

株式会社ジェイック|西日本代表講師

梶田 貴俊

前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代にリーマンショックを経験。代表取締役として、事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。現在はジェイックの講師として研修事業を牽引している。 著書『会社を潰さないためのSunday Management List ―中小企業のリーダーがやるべき日曜日のマネジメントリスト』

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