リモートで行う研修を企画している方への情報提供【人を残すvol.54】

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

リモートで行う研修を企画している方への情報提供

HRドクターを運営する株式会社ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

先日、遅ればせながらマイナポイントを獲得しようと思い、動きました。

 

ネットで検索すると、パソコンから予約⇒登録するためには、カードリーダーが
必要とのことで、スマホからすることに。

 

スマホで、マイナポイント用のアプリをダウンロードしようとすると
「この機種は、対応していません」
と表示され、ダウンロードすることができません。

 

そこで、コンビニにある複合機を使って行おうとしますが、住民票などを
取得するボタンはあるのですが、マイナポイントについてはでてきません。
マイナポイントの公式HPをよくみると対応していない店舗もあるとのこと。

 

次に、セブンイレブンにあるセブン銀行の端末でもできるとのことなので
チャレンジしてみると、マイナポイントの登録ボタンはあるのですが
予約する方法が明確にでてきません。
下手に登録だけして、予約ができなくなることを恐れて、この方法も断念。

 

最後の手段として、茅ヶ崎市役所にある登録ブースに行きました。
パソコン1台に、担当者の方が1名ついて、行っています。

 

マイナンバーカードと紐づけるJALカードを手にもって、
席につくと、すぐに担当者の方から、
「このJALカードだと登録できないです!」
とのコメント。JCBから発行されているJALカードだったのですが
JCB自体がマイナポイントに参画していませんでした。

 

急遽、他のカードに紐づけしようと、可能なカード一覧から
解約する可能性の低そうな、スイカがついたJREカードで登録を
することに。

 

すると、今度は、JREのポイントサイトにログインした際にでてくる
番号が必要とのこと。パソコンではログインしていましたが、スマホでは
ログインしたことがなかったので、IDとパスワードがわからず
ログインできません。よって、その場で登録することはできず。

 

紐づけする先でもっとも簡単にできそうだったのが、PayPayだったのですが
一度登録すると変更ができないので、躊躇してしまいました。

 

結局、予約⇒登録せずに、出直すことにしました。

 

なかなか、大変です。。。

 

さて、今回は、11月8日に参加した人材育成学会の研究会から
ご紹介させていただきます。

 

テーマは、「企業の新人研修におけるネット活用の意義と限界:
働き方、働く姿勢・意欲・マナー・作法などをどこまで教育することが可能か」

 

このテーマに沿って、博報堂さんとサントリーさんの人事の方から
自社の事例をご紹介いただきました。
また、採用学で著名な神戸大学大学院の服部准教授もアカデミックな
視点から発表されました。

 

前者のお二人は、自社事例を生々しくご紹介していただき
大変参考になりました。

 

博報堂さんでは、配属後、現場から
・マナーが足りない
・ホスピタリティが足りない
・博報堂らしさが足りない

 

という指摘があがってきたそうです。

 

実際に、部署で行った飲み会の翌日に、1年前に入社した社員は
部長にお礼に行ったのに、今年の新入社員はお礼をしなかった。
先輩社員がお礼している姿をみても、動かない。

 

また、社長とのランチ会があった際に、集合写真を撮ろうとして
レイアウトを変えたり、椅子を並べたりする場面で、
新入社員が、ぼーっとして、みていた。

 

サントリーさんからは、新入社員をZoom越しに叱った事例を
お話しいただきました。

 

新入社員研修の講師を担当したことがある方なら
叱ることで社会人らしくピリッとさせる、あるいは
緊張感を作り出したという経験があるかと思います。

 

リモートで叱ったときに、引かれている感を感じた、そうです。
画面越しでなんか怒っている、というような観られ方をしたのかも
しれません。

 

リモートの場では、リアルの場のような
場を共有することによる一体感を醸成することが難しい。
これまでの新入社員研修と比較すると、新入社員と人事との
距離を感じられたそうです。

 

両社で共通していたのは、
1)新入社員研修において、多くのことはリモートで行うことが可能
2)しかしながら、リモートでは難しいものもある

 

2)について、サントリーさんが仰ったのは
「失敗体験」
「健全な危機感、緊張感」
を作ることが難しい。
確かに、家にいたら緊張感は出にくいですよね。

 

「緊張感が人を育てる」という視点をあげられました。

 

また、博報堂さんからは、
不足していたのは、「同じ釜の飯を食う」という体験。

 

同じ体験を通じて、企業で働く覚悟、この会社で良かったという気持ち
が生まれる。

 

「同じ体験が、同じ気持ちを作り出す」

 

同じ経験とは、同じ時間、同じ空間、同じストーリーを共有すること。

 

そこで、来年に向けて
・同じ体験をどうデザインするのか
・少なくとも最初と最後はリアルにする
とのことでした。

 

来年、新入社員研修をリモートで行う可能性のある企業様の参考に
なりましたら、幸いです。

 

追伸

お薦めのお店は、金沢にあるチョコレート屋さん「サンニコラ」
チョコもケーキも種類がたくさんで目移りします。
https://st-nicolas.co.jp/

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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