次に、自己分析を行います。目標を達成するのも、達成できずに終わるのも、自分次第です。だからこそ、自己分析が重要なのです。原田氏も、目標達成の最大の敵は「自分自身」だと言っています。
目標設定シートの「自己分析」の項目では、自分の強みや弱み、活用できる資源を把握することで、万全の備えを講じたうえで目標達成に臨める状態を作ることができます。自己分析の具体的なステップを以下で解説します。
支援者と支援内容の設定
「支援者」とは、目標達成のために協力や助言が欲しい相手を指し、「支援内容」とは支援者に支援して欲しい具体的な事柄を示します。
自分の支援者になって欲しい人の名前と支援内容を書き出して、その人と普段から良い関係を築いておくなど、普段からの準備が大切です。
必要であれば、ルーティン行動や期日行動に反映することもポイントです。たとえば、「上司」が支援者で、「施策のアドバイスをもらう」ことが支援を受けたい内容であれば、「週1回(〇月〇日)、上司に進捗状況、計画対比で上手くいっている点、アドバイスが欲しい点を報告する」といった形です。
支援を求める上では、自分が目標達成するうえで相手にどんな良いことがあるかも整理しておくとよいです。4観点の項目に戻って、自分の目標達成によって相手にどんなメリットが生じるのかを考えてみましょう。
成功・失敗のパターンの分析
いつもハイパフォーマンスを出す人はセルフマネジメントが得意で、自分自身の「良いコンディション」を意図的に作り出していますし、自分の勝ちパターンを知っています。だからこそ自分の成功・失敗のパターンを分析しておくことがとても大切です。
良いコンディションを意図的に作り出すためのステップは以下の通りです。
1)これまでの人生を振り返り、最高の結果になった経験を5つ書き出します。
2)最高の結果につながった原因を、以下の4つの観点で分析します。
- 心:モチベーションや精神状態
- 技:専門知識や仕事のスキルなどの習得状況
- 体:体力や健康面の状態
- 生活:私生活など仕事以外の時間の過ごし方
3)分析した結果をシートの「成功・強みの分析」に書き出します。これが自分にとっての成功のコツ・強みとなります。
予想される問題点の洗い出しと事前対策
自分にとっての成功と失敗のパターンがわかってくると、目標達成に向けたアクションの実行精度が大きく向上します。さらに、事前に備えておくことで、不安や心配が取り除かれ、行動にも集中できるようになります。
上記と同様のステップで、今度は上手くいかなかった経験で置き換えて考えてみましょう。自分がうまく行かない時のパターンを心・技・体・生活、4つの観点で分析し、「失敗・弱みの分析」として書き出します。
自分が失敗しやすいパターン・弱みを整理すると、目標達成が失敗するパターンが分かってきます。心・技・体・生活の4観点で予想される問題点、失敗パターンに対して、それぞれの問題点に対する解決策、予防策も考えて書き出します。1つの問題点に対する解決策は、1つとは限りません。考えられるだけの解決策を挙げるようにしましょう。
失敗の時、どう切り抜けたのか?失敗からどう立ち直ったのか?なども、解決策のヒントになります。
自己分析の記載例
ここまで見てきた自己分析の記載例は以下です。

参照:株式会社原田教育研究所(https://harada-educate.jp/pdf/gro-with.pdf)
このように、心・技・体・生活においてそれぞれ強みや弱み、問題点、解決策について書き出します。さらに、目標達成のための支援者や支援内容も優先度順にまとめます。
期日行動とルーティン行動への落とし込み
成功パターンと失敗パターンが見えてきたら、支援者と支援内容のブロックでやった際と同じように、期日行動やルーティング行動に落とし込みます。
たとえば、以下のようなイメージです。
期日行動
〇月〇日 骨休みにサウナへ行ってリフレッシュする
〇月〇日 上司の〇〇さんに中間報告する
ルーティン行動
毎日24時には就寝して、睡眠時間を6時間以上確保する
毎日、朝・昼・夜の3回、達成目標と目的・目標の4観点を見て、達成に向けた意欲を高める
