若手育成にあって、若手育成にあらず
お世話になっております。
株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
読書の秋だからというわけではありませんが、
大学院の課題として、ある書籍に取り組んでおります。
教育事業部様は『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』を
お読みになったことはございますでしょうか?
私は、今回が2度目にはなるのですが、
研修業界に勤めているということもあってか、
読むたびに刺激を受けますし、
ある種の使命感に駆り立てられます。
私が解釈した本書の構成としては
・100年生きる人も珍しくない時代において、
どのように生きていくべきか?
を問いかけつつ、
・いくつかのシミュレーションを通して
生涯にわたって変身し続ける重要性を訴える
ような内容となっております。
企業にお勤めの方、社会人の方の教育に
携わらせていただく私の立場としては、
生涯、学び続けなければいけない現代であるとすれば
自ら進んで取り組みたくなるような学びの楽しさを
どのようにより多くの人にお届けできるのか?
そんなことを考えさせられ、励まされるような、
そんなひと時を与えてくれる本です。
まだお読みでなければ、ぜひお手に取ってみてください!
さて、前置きが長くなりましたが、
今回は、直接的には
新人・若手の育成についての話ではありませんが
新人・若手の育成についての話です。
どういうことかと申しますと、、、
新人・若手の育成は、
上司・先輩の育成でもあって、
ひいては組織力全体の強化である
というお話をさせていただきます。
このメルマガは、新人・若手の育成を
メインテーマに取り扱うことが多いですが
こと組織全体を見渡した時には
当然、新人・若手の育成だけをしていれば良いか
というと、もちろん、そのような訳ではありません。
むしろ、社員教育の本質は、
会社全体のパフォーマンスを向上させ、業績アップにつなげる
さらにはお客様、社員、その家族、もちろん経営層も含めて
会社に関わる人を幸せにする
ということにあると、私達は考えていますので
その意味では、新人・若手の育成は、
ほんの一側面に過ぎません。
それにも関わらず、こんなにも毎週毎週、
新人・若手育成の重要性について強調してお伝えしているのは、
新人・若手の育成がテコとなり、会社全体に
影響を及ぼせると考えてもいるからです。
実際、新人・若手が育ち、活躍している会社は、
言い換えれば、マネジメントが機能している、
管理職が活躍している会社でもあるわけです。
前置きにも書いた話ですが、
新人・若手の育成を通して、上に立つ上司・先輩さえも
ご自身を“変身”させ続けているとも言えます。
新人・若手の育成は、上司・先輩の育成の機会でもあり、
組織力向上のチャンスである、という見方で、
貴社のご状況をご覧になるといかがでしょうか?
もちろん育成というのは、
職場のコミュニケーションそのものとも言えますので、
短期的・直接的な話ではなく、中長期的・間接的に
影響が表れてくるものです。
なので、単純に今のご状況によって、
良し悪しを判断されるというよりは、
貴社に必要な施策や予防策が講じられているか、
点検する感覚で、振り返っていただければと思います。
本日はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。