腐ったリンゴ
皆 様
お世話になっております。
株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
英語には
「腐ったリンゴは隣のリンゴも腐らせる
(The rotten apple injures its neighbor)」
ということわざがあります。
この言葉は、腐っていくリンゴの様子から転じて
組織においても、悪影響を及ぼす要因があると
そこから、悪影響がどんどん広がっていってしまう
ということを指し示しています。
「腐ったリンゴ」という表現は
少し刺激の強い言葉ですが
少人数の社員が、組織全体の雰囲気や空気に
大きな影響力を及ぼしている、という事例は
組織をよく見られている人事の方からもよくお聞きします。
良い例で言えば、月末の
目標達成まであとわずかというときに
「あと少しだから、頑張ろう!」
と、組織に良い活気を生み出す方も
いらっしゃいます。
一方で、飲み会や喫煙所といった
少し気の緩みがちな場で
「ウチの会社は~…」
と、自分の愚痴や不平不満を
部下に漏らし、周囲のモチベーションを
下げてしまう方もいらっしゃいます。
また、要因が人間だけとは限りません。
事務所にゴミが落ちていても、
誰も拾わずに放置されていたら。
会社で決めたルールを破ったとしても
誰からも咎められることがなかったとしたら。
その経験をした社員は
「ああ、こんなもんでいいのか」
と感じて、次第に緩み始めてしまう
といったことも起き得ます。
貴社ではいかがでしょうか。
特に、社会経験が浅い新人や若手社員は
良くも悪くも、そのような影響を
受けやすい傾向にあります。
そうなってしまわないためにも
職場の雰囲気づくりが求められることは
わざわざ申し上げるまでもないことでしょう。
5月になり、新人の方が配属されたという企業様も
多くいらっしゃるかと思いますが
そのような新人の方たちに
悪い習慣が身についてしまわないよう
律するべきところは律するよう
気持ちを改める良いタイミングかもしれません。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。