3人の石工職人
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
今回は「3人の石工職人」について
お話させていただければと思います。
有名なお話なので、ご存知かもしれませんが、
ドラッカー博士の書籍「マネジメント」の中で用いられた
「3人の石工職人」というお話があります。
それは、以下の様な内容のものです。
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古代ギリシアの時代。
3人の石工(石切り)職人がいました。
毎日大量の汗を流しながら、ひたすら石を切り、
同じ給料で働いています。
そこに一人の旅人が現れ、
石工職人たちに質問をしました。
「あなたは、何のために石を切っているのですか?」
1人目の職人はこう答えました。
「お金をもらうためだよ」
2人目の職人はこう答えました。
「将来、腕の立つ職人になるために仕事してるんだよ」
3人目の職人はこう答えました。
「立派な教会の土台になるんだよ」
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この3人の石工職人の誰が偉いか、
ということではありません。
価値観や考え方は人それぞれですし、
その価値観に優劣はありません。
ですが、「経営者目線」であり「仕事が楽しい」のは、
3人目の石工職人でしょう。
そして「好きこそ物の上手なれ」という言葉にもある通り、
仕事を好きになれれば、おのずと仕事のスキルも
メキメキと上達していくのです。
特に新人の間は、
この「仕事を好きになれるかどうか」ということが
本人にとっては「成長」や「成果」に繋がりますし、
会社にとっては「定着」や「活躍」に繋がってきます。
そう考えると、新人育成をする立場の者として、
「新人が仕事を好きになる環境づくり」も
大事な仕事の一つですね。
ちなみに、ドラッカー博士は後日、
「4人目の石工職人」を登場させて、
以下のように続けています。
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3人に聞いた後に辺りを見渡すと、
一番奥にも、もう1人石工職人がいたので
同じように質問をしました。
すると、4人目の石工職人はこう答えました。
「私はこの地域に住む人々の、
心が通い合う場所を創っているんだ。」
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こちらは、先週にもお伝えした松下幸之助氏のお話と、
少し似通ったものがありますね。
やはりいつの時代でも、どんな仕事でも、
仕事に対する向き合い方は
問われ続けるものではないでしょうか。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。