馬と水
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
今回は、あるイギリスのことわざから
お話を始めさせていただければと思います。
イギリスにはこのようなことわざがあります。
「You can lead a horse to water,
but you can’t make him drink.」
日本語に訳すと、
「馬を水辺に連れて行くことはできても、
水を飲ませることはできない。」
となります。
私たち教育をする立場の人間にとって、
「教育」「学習」「成長」といった要素は、
「必要なもの」と直結します。
ですが、時に現場の社員にとってそれらは、
「“成果を生み出す活動” を妨げる邪魔なもの」
という認識をされてしまうことがあります。
そう認識されてしまうと、
「前向きな姿勢で学ぶ」ことが難しくなってきます。
そのため、私たちはあらゆる手段で
「今、私には教育が必要だ」と
感じてもらう必要がある、というわけです。
これは、以前お伝えした
「4:2:4の法則」と似通った点がありますね。
(ご存じない方のために簡単にお伝えすると、
「4:2:4の法則」とは、、、
ある調査で、「効果のない研修プログラム」
について調べたところ
一般的に大事だと考えられている
「研修内容」の影響力はわずか20%程しかなく、
残りの40%は、準備不足や、
参加者の意識の低さといった
「研修前」に原因があり、
もう40%は、学んだ知識の忘却や、
決めたアクションの継続不足といった
「研修後」に原因がある。
という研究結果をまとめた法則です。)
このことわざの教訓としては、
馬に水を与えるためには、
強制的に与えるのではなく、
喉が渇くのを待ったり、喉を乾かせたり
といったアプローチが必要である。
といったようなものです。
貴社における、
「喉を乾かせる」
アプローチとは何でしょうか。
貴社の社員にとっての
「水が欲しいとき」
とは、どのようなタイミングでしょうか。
そのあたりを、人事の方々で考えたり、
現場の社員に直接インタビューして
聞いてみたりするのも、良いかもしれません。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。