全ての労働者にキャリア自律が求められるようになってきたことを背景に、キャリア自律を身につける手段として「キャリアコーチング」にも注目が集まってきています。
しかし、キャリアコーチングは無形のサービスですし、中には高額なものもあります。日本では医療(医師)や法律相談(弁護士)のように、キャリア相談にお金を払う文化がありませんので、なんだか怪しいと感じてしまう人も少なくありません。
今回は、法人向けのキャリアコーチング/面談サービスを提供している知見を踏まえて、キャリアコーチングはどういったものなのか、なぜ必要とされるのかを解説。具体的なキャリアコーチングサービスも一覧で紹介します。
<目次>
- キャリアコーチングとは?
- キャリアコーチングの必要性
- 個人向けキャリアコーチングのお勧め15選
- 個人向けキャリアコーチングを選ぶ時の注意点
- 法人向けキャリアコーチングのお勧め8選
- 企業導入時によくある「離職につながるのでは?」という不安
- キャリアコーチングに関連した研修サービス
キャリアコーチングとは?
コーチングという言葉は、プロスポーツ分野をきっかけに一般でも知られるようになりました。最近はビジネス分野でもコーチやメンターの存在が少しずつ浸透していますが、キャリアコーチングというとまだまだ馴染みが薄いものです。
料金の相場観も定まっていない側面があり、形のないサービスということもあり、怪しいと思われて敬遠されてしまうことも多いものです。
まずは、キャリアコーチングの概要を紹介します。
キャリアコーチングとは?
キャリアコーチングとは、キャリアについて知識や経験、またコーチングやカウンセリングのスキルを持った人がコーチとなり、クライアントのキャリアに関する悩みを解決に導いてくれるサービスです。
一連の流れとしては、まずは自己分析やキャリアの棚卸を行い、その後、コーチと面談をしながら具体的な目標やキャリアプランの策定をしていきます。そして、コーチのサポートを受けながら、目標達成に向けてアクションを起こしていきます。
キャリアコーチングには、パーソナルトレーニング型とスポット型の二種類があります。
パーソナルトレーニング型というのは、コーチとの複数回の面談を通じて、キャリアビジョンを明確化して、アクションを起こすところまで支援してくれるサービスです。
複数回の面談を実施する分、費用は高額になることも多いですが、自分のキャリアを真剣に向き合いたいというタイミングや人に向いているでしょう。
スポット型というのは、1回ごとに料金を支払うものです。継続して初めに相談したコーチに繰り返し相談することも可能ですし、違うコーチを指名することも可能です。
単発で実施されるため、パーソナルトレーニング型と比べると実行フォローの部分が弱くなりますが、手軽に利用できることが特徴です。
既に想像できている人も多いかもしれませんが、スポーツクラブで例えるなら、パーソナルトレーニング型はRIZAPをはじめとして専属コーチがつくような形、スポット型は単発で費用を払ってスポーツクラブを利用する、もしくは、通常の月額会員となるようなイメージです。
キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングとの違い
「キャリアコーチング」と似たものとしては、「キャリアコンサルティング」や「キャリアカウンセリング」があります。現在日本において提供されているこれらのサービスは、ほとんど違いはありません。
ただし、コーチング、コンサルティング、カウンセリングといった言葉が本来持つ意味としては、以下のような違いがあります。
コーチが傾聴と質問を通じて、「何をやりたいのか」「どんな選択肢があるのか」「どこから着手すればいいのか」等を引き出し明確にしてくれるもの。
分野に知見を持つ人が、自分のやりたいことに対して、どのようにすればいいのかというやり方をアドバイスしてくれるもの。
アプローチにはコーチングに近いものがあるが、カウンセリングはネガティブな事象や過去に起こった事柄を扱うことが多く、コーチングは望む未来を実現するためのテーマを扱うことが多い。
このように言葉本来の意味には違いがありますが、現在日本で提供されているサービスは、キャリアコーチング、キャリアコンサルティング、キャリアカウンセリングと名前は違っても、あまり大差はありません。
ただし、自分は何を求めているのかという点は意識しておくといいでしょう。コーチングやカウンセリング的なアプローチを求めているか、コンサルティングのニーズがあるのかによって、どんな経歴や実績の人に相談すればいいのかが変わってきます。
転職エージェントとの違い
キャリアに関するアドバイスや気づきを与えてくれるという点では、転職エージェントもキャリアカウンセリング/キャリア面談といった名称でサービスを提供しています。
ただし、大きく異なることは、転職エージェントが提供するもキャリア面談の大半は「転職斡旋」がゴールとなるものであり、転職斡旋することで収益を得ているビジネスモデルであるということです。
本来のキャリアコーチングは、転職を前提とするものではありませんし、求人の紹介もしません。
無料で提供されているキャリアコーチングの中には、後ろにある転職サービスを前提にしているものもあります。この場合には、「転職した方がキャリアアップできる」と誘導されてしまうこともあるので注意が必要です。
キャリアコーチングの必要性
キャリアコーチングについて、「そこまでする必要があるのか?」「自分のキャリアは自分で考えればいいのではないか?」と、必要性を疑問に思う方もいるかもしれません。
ここでは、なぜキャリアコーチングが必要になってきたのかという背景を解説していきます。
個人にとってのキャリアコーチングの必要性
現代は、「VUCA時代」や「人生100年時代」とも呼ばれています。テクノロジーの進化によって企業のライフサイクルは短くなる一方で、人の健康寿命は長くなり、企業の寿命を大きく上回る状態となってきています。
日本においても経済が右肩上がりに成長するステージは終わり、大手企業でも倒産したり、M&Aされたりする時代です。終身雇用と年功序列も崩壊し、雇用は流動化しました。結果として、キャリアの中で何度か転職を経験するのは、もはや当たり前になってきます。
働き方としても、正社員として一社で働く以外に、副業、また、複業(パラレルワーク)、フリーランスや個人事業主、マイクロ企業を通じて業務委託で働いたり、自分で事業をしたりするなど、選択肢も増えています。
さらに「リスキリング」という言葉が浸透しているように、テクノロジーの進化に応じて学び続けて技能を身につけていかないと、やっていた仕事がなくなってしまうこともある時代です。
昭和から平成初期までは、終身雇用を前提として企業が従業員のキャリアに責任を持っていた側面もありますが、このような変化を通じて、いまはキャリアの主体が従業員に移ったといえます。
労働者一人ひとりにキャリア自律が求められるようになり、自らの力で自分のキャリアを形成していくために、自分のキャリアビジョンを明確にして形にしていくためのキャリアコーチングが必要とされるようになってきました。
企業が従業員のキャリア支援をする必要性
上述のように昭和から平成初期までは終身雇用と年功序列を前提にして、企業は従業員のキャリアを預かる代わりに、転勤や異動などの人事権を柔軟に使える状態でした。
しかし、終身雇用を保証できるような時代は終わり、雇用も流動化。さらに若手世代を中心にキャリア構築の意識が高まってきた中で、企業は若手層や優秀人材の定着を真剣に考える必要がある時代になっています。
また、知識労働が増え、またイノベーションが求められる中で、仕事へのモチベーションやエンゲージメントが生産性を大きく左右するようにもなっています。
こうした中で、従業員のキャリア支援に力を入れる、具体的にはキャリア研修やキャリア面談、キャリアコーチングを導入する企業が増えています。
キャリア支援を通じて、キャリアビジョンを描くなかで、自社内での選択肢に気づいてもらう、また、仕事に意味付けしてもらうことが、離職防止やエンゲージメント強化になるからです。
つまり、深刻化する人手不足の中で人材を確保し、高いパフォーマンスを発揮してもらうための手段として、企業が費用負担してキャリアコーチングやキャリア面談を導入するという形です。
個人向けキャリアコーチングのお勧め15選
労働者一人ひとりにキャリア自律が求められるようになってきたことを背景に、今では数多くのキャリアコーチングサービスが提供されています。ここでは数あるサービスの中から年代別や費用重視などの特徴を拾いながら15個のサービスを紹介します。自分に適したキャリアコーチングサービスを探す参考にしてください。
年代別5選
20~30代向けや40~50代向けといった年代別にお勧めのサービスとしては、以下のようなものがあります。
①キャリドラ
年収アップ希望の20~30代向けに、市場価値を高めて稼げるようになることに特化したサービスが「キャリドラ」です。自己分析をもとに「適正合致度が高い」「稼げる」などから職種・業界のゴールを設定できるようにサポートしてくれます。市場価値を上げることに集中したキャリアコーチングを実施することで、年収アップにつなげてくれます。
②キャリート
20~30代向けで、ジョブホッパーやHSPの悩みにも対応してくれるのが「キャリート」です。自己理解を深め自分らしいキャリアをデザインする、未来志向のキャリアコーチングというのが特徴です。コーチ自身も複数回の転職を経験しているため転職に対する理解があり、自分がやりたいことが分からずに転職を繰り返してしまうタイプの人にはお勧めのサービスです。
③ポジウィルキャリア
URL: https://posiwill.jp/career/
20~30代に人気があり、理想の未来から逆算してキャリアプランの策定をサポートしてくれるのが「ポジウィルキャリア」です。「どう生きるか」を整理して考えられるようにしてくれるのがポジウィルキャリアの強みであり、やりたいことや目標が無く、将来に不安があるという人にお勧めのサービスです。
④マジキャリ
こちらも20~30代に人気があり、転職のエージェント・メディアの「すべらない転職」を運営するアクシス株式会社が提供しているのが「マジキャリ」です。転職エージェントのノウハウを活用しキャリア設計のサポートをしてくれるだけでなく、転職後に定着して活躍するためにメンテナンスも受けられます。
⑤LIFE SHIFT LAB
40~50代向けのキャリアコーチングサービスが「LIFE SHIFT LAB」です。転職を目的としたライフシフトラボ(転職コース)の他に、複業を目的としたライフシフトラボコースがあります。人材業界やスモールビジネスの立ち上げに精通したコーチが多数在籍し、複業支援などを通じて人生のキャリアの後半戦を後押ししてくれます。
費用重視4選
返金保証や低価格など、費用面を考慮したサービスとしては以下のようなものがあります。
①キャリアアップコーチング
URL: https://careerup-coaching.jp/
入会金なしで、初回のセッションから3日以内であれば全額返金保証もあるのが「キャリアアップコーチング」です。利用期限は無制限で、利用期間内ならLINE相談は何回でも無料となっています。IT業界に精通したコーチが多数在籍しているというのも特徴の一つです。
②me:Rise
URL: https://www.career-merise.jp/
AIによるコーチとの相性診断があり、低価格で相談できるのが「me:Rise」です。初回は15分間の無料カウンセリングや45分間の体験セッションもあります。自分の理想とするキャリアを歩んでいる人(サポーター)にキャリアについてヒアリングできるというのも特徴です。
③mento
URL: https://mento.jp/
相性の合うコーチに出会えるまで何度でも体験価格というのが特徴なのが「mento」です。キャリアのほか、スキルアップや子育て等、豊富なジャンルの相談に乗れるコーチがいるのも特徴です。
④dodaX キャリアコーチング
URL: https://doda-x.jp/career-coaching/
人材系企業大手であるパーソルキャリア株式会社が運営しているのが「dodaX キャリアコーチング」です。セッション一回あたりの費用が5000円以下であることに加え、ハイクラス人材向けのキャリアコーチングも提供しています。
効果重視3選
コーチの質が高い、年収アップを重視したものとしては以下のようなものがあります。
①キャリアグリップ
新しい業界にチャレンジしたいが自信が無い、やり方が分からないという人に対して、対応力の高い熱量のあるコーチがサポートしてくれるのが「キャリアグリップ」です。大手企業社員や経営者といったバックグラウンドを持ったコーチが、年収アップに向けてサポートしてくれます。LINEとも連携していて使いやすいことも特徴です。
②スゴキャリ
URL: https://www.sugocari.com/
採用率0.9%という厳しい基準を満たしたコーチが自分の強みを生かせる仕事につけるようにサポートしてくれるのが「スゴキャリ」です。3か月間、チーム体制でコーチが伴走してくれることが特徴です。
③ZaPASS
URL: https://zapass.co/
経営層へのコーチング実績が豊富なのが「ZaPASS」です。ビジネスバックグラウンドが豊富なコーチが多数在籍しており、ZaPASSエゴグラムと呼ばれる性格診断と事前面談を活用したマッチングシステムにより、最適なコーチを案内してくれます。あらためて自分のやりたいことと向き合いたい人や、仕事以外でのライフプランを考えたい人に向いています。
悩み解決やスキルアップ3選
転職しようかどうかという悩みの相談や、特定のスキルの強化に重点を置いたサービスとしては以下のようなものがあります。
①きづく。転職相談
URL: https://kidzukutensyoku.com/
転職しようかどうか迷っている場合や、転職エージェントの利用に抵抗がある場合にお勧めなのが「きづく。転職相談」です。名称に転職相談と入っていても転職を前提としたものではなく、徹底した自己分析によって自分の価値観や強み、理想のキャリアパスについて気づきが得られるようにサポートしてくれます。
②コミュトレ
URL: https://commu-training.jp/
実践形式でビジネススキルを学ぶことができるのが「コミュトレ」です。社会人基礎力の強化のほか、人間関係構築力の強化、話し方、マネジメント力の強化といったビジネスで必要となるスキルを身につけることができます。
③WorX
URL: https://worx.jp/
異業種への転職に特化したサービスが「WorX」です。とりわけテックセールスやエンジニアへの転職に強く、ビジネススキルやITスキルなどの習得を支援してくれるのが特徴です。
個人向けキャリアコーチングを選ぶ時の注意点
個人向けのキャリアコーチングには様々なタイプのものがあり、提供されているサービスの数も多数あります。「たくさんあり過ぎて迷ってしまう」という方も多いでしょう。ここではサービスを選ぶ際に、気をつけておきたいポイントについて解説します。
キャリアコーチングに向く人、向かない人
人によってキャリアとの向き合い方は様々であり、キャリアコーチングについても、向く人と向かない人がいます。
具体的に、キャリアコーチングに向く人というのは、
- 自分のやりたいことが分からない
- 何かアドバイスが欲しい
- 自分のなかで考えていても迷って答えが出ない
- 誰か第三者に話して整理したい
- 転職しようか一人で悩んでいる
といった人です。
キャリアについて一人で考え込んでいても結論はなかなか出てこないことも多いため、自分自身で整理するためにキャリアコーチングを受けることは有効です。
一方で、キャリアコーチングに向かない人というのは、
- すでに自己理解やキャリアプランは明確になっている
- 相談よりも求人を紹介して欲しい
- 誰かに決めて欲しい
- 相談にお金をかけたくない
- 魔法のような解決策が欲しい
といった人です。
たとえば、他人の力を借りなくてもキャリアプランが明確になっている場合は、一般的なキャリアコーチングのメリットは薄くなってしまうものです。
*但し、自分が作りたいキャリア分野に経験がある人からアドバイスをもらうというコンサルティングに近い形は有効でしょう。
また、個人課金型のキャリアコーチングは、基本的に転職斡旋ではありませんので、希望が明確で、求人を紹介して欲しいのであれば、はじめから人材紹介会社に登録したほうが有効です。
そして、コーチングはあくまで自分の中にある意思や選択肢を整理してくれるものです。スキルを教えてくれたり、自分に代わって何かをしてくれたりするわけではありません。
*キャリアコーチングと銘打たれているサービスの中には、一部転職時のスキル・テクニック支援をしてくれる一種のスクール的なサービスはあります。
従って、キャリアコーチングを使ううえでは、自分が責任を持ってキャリアを意思決定する、また、自分が努力・行動して望むキャリアを作り上げるということが大前提です。スポーツクラブと同じで、運動するのはあくまで自分です。この点を理解したうえで、キャリアコーチングを利用しましょう。
目的、目標を明確にする
キャリアコーチングでは、コーチの人が目的・目標を明確にしてくれたり、自分の意思を引き出して意思決定や行動を後押ししてくれたりします。
だからといってコーチングを受ける側は、何も考えずにコーチに任せっきりにしてしまうのはよくありません。「なんとなくコーチングを受けている」状態では、結果は出にくいものです。
コーチを選ぶ際には、漠然でもいいので、キャリアコーチングを使う目的や実現したい目標は持つようにしておくということが大事です。
無料のものには注意
キャリアコーチングと銘打たれているなかには、無料に見えるサービスもあります。
そのようなサービスを使う場合、転職支援サービス会社が提供しており、転職に誘導される可能性があります。キャリアコーチングを使う際には提供元企業はどこなのかも、ちゃんとチェックしておくとよいでしょう。
また、個人向けのサービスにおいても、最初のキャリアコーチングは無料でも、バックエンドのサービスが高額というパターンもあるので注意が必要です。高額だから悪いわけではありません。但し、理解したうえで、使っていきましょう。
誰がしているか?
キャリアコーチングは、資格が無くても提供することが可能です。そのため、キャリアコーチを名乗っている人でもコーチングに関連した資格を持っていないというケースは普通にあります。
キャリア相談の中でも、コンサルティングに近いアプローチ、つまりアドバイスをする上では資格よりも相手が望むキャリアの経験や実績が重要になってくる側面もありますので、必ずしも資格が必須であるとも言えません。
ただ、サービスを選ぶ際には、どんな人がコーチなのか、資格は持っているのか、それとも自分が望む分野でのキャリアを積んでいるのかといったことは十分確認しましょう。
なお、現在、「キャリアコンサルタント」という名称については、国家資格としてキャリアコンサルタント資格が制定されていますの。コーチが国家資格キャリアコンサルタントの取得者か?といったことは確認しておくとよいでしょう。
コーチと相性が合うかは重要
コーチングは、クライアントとコーチとの対話を通じて実施するものです。
人同士でやり取りをするため、どうしても相性の良し悪しというのは生じます。対話がうまくできるかどうかは重要であり、コーチとの相性は、成果を大きく左右します。
相性の良いコーチと巡り会えるかはコーチングの効果を左右する重要なポイントであり、自分と相性の良さそうなコーチと巡り会えそうかも、サービス選びでの決め手の一つになってきます。
法人向けキャリアコーチングのお勧め8選
前述の通り、最近では離職防止やエンゲージメント強化を目的に、従業員のキャリア支援に取り組み、キャリアコーチングサービスを契約して従業員にキャリア面談を提供する企業も増えています。ここでは法人向けのキャリアコーチングサービスを紹介します。
①Kakedas(キャリア面談プラットフォーム)
URL: https://www.hr-doctor.com/lp/edu/kakedas/
まずご紹介するのが、HRドクターを運営するジェイックグループが提供するキャリア相談プラットフォームKakedasです。
Kakedasに登録するコーチは、全員が国家資格キャリアコンサルタントであり、2,234人(2023年10月時点)という国内最大級の登録人数を誇ります。この登録キャリアコンサルタントからAIによって各従業員に適した価値観や経歴のキャリアコンサルタントがマッチングされることがKakedasの特徴です。
また、面談で得られた従業員の本音は、本人を特定されない形でレポートにまとめられて企業にフィードバックされ、結果をもとに組織改善に向けた手を打てるようになることもKakedasの大きな特徴です。
また、ジェイックグループはもともと教育研修を提供していますので、キャリア研修や女性活躍研修、リーダー研修などと組み合わせて、キャリアコーチングを提供することも可能です。
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②hanaseru
株式会社パーソル総合研究所が提供しているマネジメント力強化のためのキャリアコーチングが「hanaseru」です。デジタルアンケートとキャリアコーチングを組み合わせることで、手頃な価格でのマネジメント力アップと定着を実現してくれます。
③Smart相談室
キャリアのことからメンタルヘルスに関わることまで、幅広い相談内容に対応可能なのが「Smart相談室」です。キャリア支援については、5年後10年後などのキャリア目標を一緒に考え、向かうべき方向性についてアドバイスしてくれます。多くの公認心理士や産業カウンセラーが在籍しており、メンタル不調に陥る悩みを早期に相談できるようにすることで、離職防止とモチベーションアップを同時に実現してくれます。
④meetcareer
URL: https://www.meetcareer.net/
社員一人ひとりの強みや特性を生かすことに重点を置いているのが「meetcareer」です。個々の強みを本人や上司が生かせるようにすることで、組織全体のパフォーマンスが最大化されるようにサポートしてくれます。社員向けのキャリア自律セミナーのほか、管理職向けの強みを活かすマネジメントスキルトレーニングもあります。
⑤Yell
3000人を超える社外の副業人材が、オンラインで1on1を提供してくれるのが「Yell」です。聴かれた体験を積むことで、自身の聴く力が向上し、組織のエンゲージメントを高めることにつながっていきます。上司の1on1力を高めたり、マネジャーやリーダー向けに組織変革の推進力を高めたりといったことに役立つサービスです。
⑥mento for business
こちらは、個人向けサービスで紹介したmentoの法人向けサービスです。高品質なコーチを低価格で提供してくれ、定量アンケートと担当者による定性インタビューの両面からコーチングの成果を定期的にレポートにして提供してくれます。
⑦me:Rise
URL: https://www.rubato.co/coaching
個人向けのサービスでも紹介した「me:Rise」にも法人向けのサービスもあり、研修とコーチングを組み合わせたプランもあります。ヒアリングによって組織の課題を踏まえたうえでコーチングを行い、終了後には担当コーチの所感とあわせてレポートにまとめられ、組織への効果を可視化してくれます。
⑧ポジウィル
URL: https://www.posiwill.co.jp/
個人向けサービスであるポジウィルキャリアを提供しているポジウィル株式会社は、法人向けにもサービスを提供しています。「どう生きたいか」を組織にも当てはめ、キャリア自律を支援するとともに、モチベーションの向上と組織課題にもアプローチしてくれます。
企業導入時によくある「離職につながるのでは?」という不安
企業でキャリアコーチングの導入を検討する上で、よく出てくる不安が「離職につながるのでは?」というものです。
しかし、株式会社パーソル総合研究所の「従業員のキャリア自律に関する定量調査」では、キャリア自律のレベルが上がったからといって転職への意向が高まるわけではないという結果が出ています。
同調査によると、転職意向の上昇につながるのは、
- 「自分の将来が見えずにモヤモヤする」というキャリア不安
- 「他の組織でも通用するのでは?」という自分の市場価値は高いという思考
の二つであるとされています。
今の時代には、SNSや広告などを通じて、自分と同世代で活躍する人たちの情報や魅力的な転職支援サービスの情報が流れ込んできます。
こうした「隣の芝生は青い」という憧れを掻き立てる情報があふれているため、情報や思考を遮断することで従業員を社内に囲い込もうとすることは不可能です。
むしろ積極的にキャリア支援することで、将来のキャリアへの不安を払拭することが大事です。併せて、社内公募や社内副業といった制度によって社内を一種の「市場」とすることでキャリア自律とキャリア形成を促進していくことで、むしろ離職リスクを軽減することができます。
キャリアコーチングに関連した研修サービス
キャリアの主体は従業員一人ひとりであり、キャリアコーチングによってその人に合わせた目標やキャリアプランニングというのが必要になります。個別に自身のキャリアについて深掘りしていく上できっかけを与えてくれるのが研修です。
HRドクターを運営する研修会社ジェイックでは、よりよいキャリアコーチングにつながる関連サービスとして以下のようなものを提供しています。
キャリア自律支援プログラム
まずご紹介するのが、「キャリア自律支援プログラム(キャリア研修+個別フォロー)」です。
このサービスでは、ストレングス・ファインダー®を活用した「強み」に焦点を当てたキャリア自律研修を実施します。自身の強みについて知ることで自己肯定感がアップするとともに、今後どのようなキャリアを歩めばよいのかを考えるきっかけにもなります。
そして、研修後は個別フォローとして、キャリア相談プラットフォームのKakedasを活用したキャリア自律支援面談を行います。
研修と個別フォローを組み合わせることで、キャリアについて考えるきっかけ作りから個別化して深めていくまでをセットで行うことのできるプログラムです。
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上司に有効なデール・カーネギー・トレーニング
企業における身近なキャリアコーチとして、上司の存在というのも大きいものです。上司との1on1は、自身のキャリアについて考える良いきっかけにもなります。
上司の立場にある人がより効果的な1on1により部下のキャリア支援を行えるようにする上でお勧めなのが、デール・カーネギーの「リーダーシップ&コミュニケーション研修」です。
歴史的ベストセラーである『人を動かす』の著者であるデール・カーネギーが教育現場で培ってきた「人間関係30の原則」を上司が身につけることで、部下との間に良好な信頼関係を構築できるようになり、1on1の質が高まります。
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女性や若手のキャリア支援に効果的な「強み活用研修」
自己肯定感が低かったり、キャリアイメージの抽象度が高かったりする女性や若手は、自分に合ったキャリアプランを描くというのが難しいものです。
そこでお勧めなのが、強みをベースとしたキャリア研修である「ストレングス・ファインダー®研修」です。研修では米国のギャラップ社が開発した才能診断ツールであるストレングス・ファインダー®を活用して才能を診断するとともに、その才能の生かし方(強み)を身につけマネジメントできるようにするまでをサポートします。
無意識のうちに繰り返される思考、感情、行動のパターンである才能について気づくことで、今後のキャリアを歩んでいく上でのきっかけにもなります。
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シニア層のキャリア支援に効果的な「7つの習慣®研修」
組織の中にいる時間が残りわずかとなってきたシニア層の人にとって、定年が近づいている状態でキャリア自律と言われても戸惑ってしまうものです。そのようなシニア層の人に、残った時間でどのようにキャリアを歩んでいくのかを考えるきっかけを提供できるのが、「7つの習慣®」研修です。
終身雇用が当たり前であり、自分のキャリアについて深く考えたことがあまりないシニア世代にとって、主体的に考えて動くように言われても難しい側面があります。
しかし、「7つの習慣®」研修、第2の習慣では「終わりを思い描く」というテーマを通じて、残りのキャリアを悔いなくやり切るにはどうすればいいのか、また、組織に対して残り時間でどのように貢献していくかを考えられるようにサポートします。会社での定年と同じように、人生の残り時間を意識し始めるシニア層には非常に効果的な内容となっています。
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キャリアコーチングは、労働者にキャリア自律が求められる今の時代にあっては、なくてはならないものです。企業においても離職防止やエンゲージメント強化を考えるうえで、従業員のキャリア支援、キャリアコーチングは有効です。ご興味あればぜひ検討ください。