モンテッソーリ教育【ザ・現場ギャップvol.108】

更新:2023/07/10

作成:2020/07/15

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

モンテッソーリ教育

お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。

 

今回は「モンテッソーリ教育」について

お話できればと思います。

 

 

モンテッソーリ教育とは

今話題である将棋の藤井聡太七段が

幼少期に取り入れられていた教育法として

最近日本でも注目され始めている教育法です。

 

海外では

amazon創立者のジェフ・ベゾス氏や

Google創立者のサーゲイ・ブリン氏、ラリー・ペイジ氏

オバマ前アメリカ合衆国大統領

Appleのスティーブ・ジョブズ氏

ピーター・ドラッカー氏

イギリス王室のウィリアム王子やヘンリー王子

なども、この「モンテッソーリ教育」を

受けて育ったと言われています。

 

 

この教育法は

20世紀初頭にイタリアの医師である

マリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法で

実に100年以上の歴史があります。

 

 

モンテッソーリ教育の目的は

 

「自立していて、有能で、責任感と他人への

思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った

人間を育てる」こと。

 

 

日本では、教育の自由化がなされていないため

小学校以降の義務教育に取り入れることが難しく

主に乳幼児の為の教育として知られていますが

 

海外では幼児はもちろん、大学まで

幅広く取り入れられているところも

少なくありません。

 

 

 

そんな「モンテッソーリ教育」の大きな特徴として

 

「子供は、自ら成長・発達する力を持って生まれてくる。

大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し

子供達の自発的な活動を、援助する存在に徹しなければならない」

 

という考え方が、根底にあります。

 

 

例えば、まだ幼い子供に服を着るように指示をし

ボタンをかけ間違えていた場合

 

「間違っているじゃない!」

 

と言って、親自ら正しくボタンを掛けなおす

という方が殆どではないかと思います。

 

 

ですが、モンテッソーリ教育では違います。

 

すぐに間違いを指摘するのではなく

まずは一人で着られたことを褒めます。

 

その後で、鏡を見せ

自分で自分を客観視させることで

自ら間違いに気づかせるのです。

 

間違いに気づいた子供は

自分でボタンを正しく掛け直し始めます。

 

 

そうすることで

初めの方は、間違いがあったとしても

そのうちに自分から鏡を見て

チェックするようになります。

 

 

一方、親が間違いを指摘して、直してあげてしまうと

その子の中では「指摘をされない」が

目的になってしまうことがあります。

 

そうすると

「自発的に何かをすると怒られる」

という印象だけが残ってしまい

親の顔色を窺うようになったり

 

親が直してくれるのを待って

いつまで経っても自分で着られないように

なってしまうのです。

 

成長とともに、教えられたことは出来るようになっても

自ら間違いに対する解決策を考えてこなかった子供は

応用が利かないように育ってしまう、とも言われています。

 

 

このように

モンテッソーリ教育では、全ての行動において

まずは正しい方法を丁寧に教えてから

自分でさせてみます。

 

その上で、自ら過ちに気付き

改善・工夫をするようになる教育をしていく

というのが、主な考え方です。

 

そうすることで

指示待ちや受け身ではなく

自分で考えて自発的に動ける

応用力のある人間になるのだそうです。

 

 

では、会社で考えてみるとどうでしょう。

 

 

ボタンの例を新しい業務だとすると

新人が教えられた業務を間違ってしまったときに

「間違っているじゃないか!」

と言って、上司がさっさと直してしまう。

 

あるいは、教えていながらも

「自分がやった方が早いから」と

上司が自分でやってしまう。

 

または、丁寧に教えることもなく

「いつも見ているから知っているだろう」と

急に業務を任せてしまう。

 

実際の現場では、迅速に、かつ正確に行うことが求められ

業務が立て込んでくると、往々にして上記のようなことが

起こってしまいます。

 

 

しかし、長い目でみると

やり方を丁寧に教えて、見守りながら

自分自身に間違いを気づかせて

解決策を考える機会を沢山与えてもらった新人は

 

自己肯定感と自主性が芽生えて

将来的に強力な人財に育ちます。

 

 

全てが全て、そう上手く活用できる

というわけではないかもしれませんが

 

そのような教育方法がある、と知るだけでも

普段の関わり方にも活かせると思うので

ぜひご参考ください。

 

 

今週はここまでとさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

来週もよろしくお願いいたします。

 

 

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
・コロナ禍で就職を決めた21卒の受け入れ&育成ポイント
・ゆとり世代の特徴と育成ポイント
・新人の特徴と育成のポイント 主体性を持った新人を育てる新時代の学ばせ方
・“新人・若手が活躍する組織”は何が違う?社員のエンゲージメントを高める組織づくり
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