V字回復の秘訣は女子トイレ【人を残すvol.21】

更新:2024/06/15

作成:2020/02/19

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

V字回復の秘訣は女子トイレ

大変お世話になっております。

 

ジェイックプレジデントライブ

企画統括の外崎(とのさき)です。

 

先日、

次回のプレジデントライブにご登壇いただく

元ソニーエンジニアリング社長の加藤さんと

お打ち合わせをさせていただきました。

 

加藤さんは、

ソニーエンジニアリングの社長に就任されたあと

モチベーションの低かった社員を次々立ち直らせて

わずかな期間で新規事業立ち上げ・黒字化を行い

経営危機からV字回復させた「敏腕経営者」です。

 

実は直接お会いするまでは

「どんな方法でV字回復させたのか?」

プロフィールを見てもわからなかったのですが・・・

 

お会いしてお話をうかがっていくうちに

 

「どういうマネジメント手法を使っていたのか?」

 

「社員のやる気が低くて業績も悪かった会社が

なぜ急に勢いを増して右肩上がりになったのか?」

 

その理由がたくさん見えてきました。

 

今日はその中から一つだけ、

加藤さんが行った改革をご紹介します。

 

加藤さんが同社の社長に就任された当初、

一番最初に手を付けた改革は何だったか?

 

それは「女子トイレの修繕」だったそうです。

 

女子トイレを修繕しただけで

やる気のなかった社員たちの表情が激変して

自ら新規事業の提案をしてくるようになった。

と加藤さんはおっしゃいます。

 

このお話を最初に聞いた時、私は正直

「そんなわけないだろう」と思いました。

 

しかしそこには、

社員のやる気を引き出すための

絶妙なテクニックが隠されていたのです。

 

というのも、加藤さんが就任される前から

同社に在籍していた社員たちは心の中で

 

「自分の声はどうせ聞いてもらえない」

 

という諦めの感情を抱いていました。

 

非効率な稟議承認フローについて提言しても

評価について提言しても反映してもらえない。

そういう体験を繰り返していたからです。

 

「どうせ言っても聞いてもらえない」

 

受け身姿勢が完全に根付いていたといいます。

 

もちろん、会社としては

一つ一つの意見にいちいち反応していては

優先順位の高いことに力を注ぐことができません。

 

現在の仕組みの裏側には、

歴史の積み重ねや考え抜かれたロジックがあり

社員には説明してもわからないことだってあります。

 

だから、社員の声が反映されないのは

ある程度仕方のないことです。

 

しかし加藤さんは

それを仕方ないだけで片付けませんでした。

 

トイレの修繕や食堂メニューの改善といった

会社として支障が少ないところにあえて

必要経費を覚悟して着手していくことで

社員の声を反映した事例を作り上げたのです。

 

その結果

会社の損失やリスクを最小限に抑えつつ

 

「私たちの声がちゃんと反映されている!」

 

という社員の自己効力感を育むことに成功しました。

 

それからというもの

社員たちは自分の声が届くと信じるようになり

本業でも積極的に提案するにようになったといいます。

 

もちろん加藤さんはできない時はできない。

ノーと言う時ははっきりノーと言ったそうです。

 

それでも、

一度声を反映してもらった社員たちは

 

「きっと加藤さんのことだから

私の知らない事情があるに違いない」

 

と、加藤さんを信じて

めげずにまた新しい提案を持ってきたといいます。

 

女子トイレの修繕をしただけで

組織風土が変わった。という事例でした。

 

これはあくまで一例ですがこのほかにも

加藤さんが話す実話の中には

 

「社員のやる気を引き出す意外な方法」

 

がたくさん隠されています。

 

経営者の方だけでなく

支店長の方や部門長の方など

一つのチームを率いるリーダーの方

部下のやる気を引き出したい立場の方には

とても役に立つノウハウが詰まっていると思います。

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