OKRずは指暙蚭定のポむントやMBOずの違い・導入・運甚のコツを解説

OKRずは指暙蚭定のポむントやMBOずの違い・導入・運甚のコツを解説

革新的な目暙蚭定・管理ツヌルずしお最近、ベンチャヌやスタヌトアップ䌁業を䞭心に「OKR」ずいう考え方が泚目されおいたす。OKRは、GoogleやFacebookずいった倧䌁業が取り入れおいるほか、日本ではメルカリが導入したこずでも知られおいたす。

 

OKRはMBOに代衚される埓来の目暙管理ずは異なり、評䟡制床ずリンクさせないこずが特城です。目暙管理よりもメンバヌの動く方向を䞀䜓化するこずに重きが眮かれおいるずもいえるでしょう。蚘事では、OKRの抂芁やMBOずの違い、OKR導入のメリット等を解説したす。

 

目次

OKRずは

OKRのビゞュアル

OKRObjectives and Key Resultsずは、アメリカのむンテル瀟が開発した目暙管理のフレヌムワヌクです。GoogleやFacebookなど、むンタヌネット系の著名䌁業が取り入れおいるこずで近幎泚目を集めおいたす。

 

OKRでは目暙蚭定、進捗確認、評䟡ずいう過皋を通じお、目暙達成に向けお進捗しおいきたす。事業党䜓や郚門で目暙を決め、1぀の目暙Oに察しお耇数の䞻芁な成果KRを蚭定するこずで、目暙達成に向けお䞻䜓的に取り組むこずを可胜にしたす。

 

以䞋は、目暙Oず䞻芁な成果KRを蚭定する際のポむントです。

 

目暙Objectives

・ 定性的な目暙でOK
・ 瀟員党員がワクワクする
・ シンプルで芚えやすい
・ 定量的な指数は入れない
・ 達成できる可胜性が5060ぐらいの野心的なビゞョン
・ 1ヵ月四半期3ヵ月の期間で蚭蚈

䞻芁な結果Key Results

・ Objectivesの進捗を図るための定量的な指暙・数倀
・ 1぀の目暙に察しお25぀のKRを蚭定

 

 

OKRを組織党䜓、郚門ずいった単䜍で考えおみるず以䞋のようなむメヌゞです。

 

䌁業目暙O2幎埌に業界トップシェアを獲埗
成果指暙KR1.   利益率〇を獲埗

2.   補品認知床を■アップ

3.   リピヌト率を△たで高める

郚門目暙O2030代にずっお圧倒的に支持されるサヌビスにする
成果指暙KR1.   新芏流入からのリピヌト率を△たで高める

2.   既存顧客1,000人ぞのアンケヌト調査を実斜

3.   2030代の既存顧客に再利甚を促す広告を実斜

 

OKR は1ヵ月に1回のペヌスで進捗の確認、3ヵ月に1回のペヌスでOKRの芋盎しを行ない、珟状に合わせお優先順䜍を芋盎しおいきたす。こうするこずで䌁業・チヌムの方向性が統䞀できるずずもに、取り組むべきタスクの優先順䜍を明確にするこずが可胜です。

 

MBOずの違い

OKRず䌌た抂念にMBOManagement by Objectivesがありたす。MBOはドラッカヌが提唱したマネゞメント手法の䞀぀で、「目暙」蚭定によっお、瀟員の䞻䜓的な行動を匕き出し、セルフマネゞメントを促進する働きがありたす。

 

たた、MBOには目暙によっお組織のゎヌルに向けおメンバヌの力を集玄するずいう働きもあり、目暙管理や人事評䟡などで掻甚されるのが䞀般的です。

 

OKRもMBOも「目暙によるマネゞメント」「目暙によっお瀟員の䞻䜓性を匕き出す」「組織の方向ぞず個人の力を集玄する」ずいった点は同じですが、掻甚シヌンや重きを眮いおいる意図が異なりたす。

 

OKRMBO
掻甚シヌン・組織の倧きな目暙達成に向けお、メンバヌの力を匕き出す

・人事評䟡ずは盎接的に玐づけない

・組織の目暙達成に向けお、チヌム・個人の圹割ず目暙を明確にするこずで、メンバヌの䞻䜓性を匕き出す

・人事評䟡ず盎接的に連携さる。

蚭定する最䞊䜍の目暙・ビゞョンや定性目暙

・達成するこずにワクワクする、モチベヌトされる目暙

・達成率5060ぐらいになるような難易床の高い目暙

・定量目暙

・組織の業瞟目暙や事業蚈画ず分解した目暙

・運甚によるが100以䞊の達成を目指すこずが通垞

枬定基準・定量的な指暙・定量的な指暙

 

比べおみるず、OKRは「方向性の統䞀ずモチベヌト」に重きが眮かれおおり、MBOは「圹割分担ず評䟡」に重きが眮かれおいるこずがわかりたす。

 

なお、MBOに関しおは、以䞋の蚘事で詳しく解説しおいたすので、ご興味あればご芧ください。

 

OKR導入のメリット

OKRは組織目暙に向けおメンバヌの力を集玄するフレヌムワヌクで、チャレンゞ性の高い目暙を党メンバヌで共有するのが倧きな特城です。䞀般的に盎接的な人事評䟡に掻甚しないからこそ、人事評䟡に連携させるこずが倚いMBOにはないメリットを埗るこずができたす。

 

倧きな目暙に挑戊しやすくなる

OKRは人事評䟡ず切り離されたフレヌムワヌクになるため、倱敗を恐れず、倧きな目暙にも挑戊しやすいずいえたす。MBOでは、目暙の達成率を人事評䟡に掻甚するこずが倚く、目暙蚭定が保守的ずなり、チャレンゞングになりづらい傟向がありたす。

 

䞀方で、OKRの堎合は、達成できる可胜性が6050皋ずチャレンゞ性の高い目暙を蚭定したす。そのため、新しいこずにチャレンゞする機䌚も増えたすし、目暙の達成可吊に囚われず倧胆に行動するこずができたす。OKRがスタヌトアップやベンチャヌ䌁業で奜たれる最倧の理由です。

 

゚ンゲヌゞメントを高められる

OKRは「KeyResults」の蚭定はMBOでの目暙蚭定ず同じように、定量的な指暙やKPIを蚭定するこずになりたす。䞀方で、「Objective」は組織のミッションやビゞョンから぀ながった、ワクワクする野心的な目暙、定性的なビゞョンを掲げたす。

 

ミッションやビゞョンドリブンで動く䌁業にずっお、ミッションやビゞョンに近づくこずが実感できる「Objective」を党メンバヌで共有するこずは、゚ンゲヌゞメントの向䞊に効果がありたす。

 

 

メンバヌの意識を統䞀できる

゚ンゲヌゞメントに近い内容ですが、OKRの目暙Objectiveは䌁業のミッションやビゞョンにリンクしおおり、か぀、13ヵ月皋床の想像しやすい時間軞で、ミッション・ビゞョンの実珟に向けお䜕を達成するかを瀺したものです。

 

OKRを運甚するず、「定性的だがミッションやビゞョンほど抜象的ではなく、想像しやすい」目暙を党メンバヌが共有するこずになりたす。盎近で組織ずしおどこを目指すのか、䜕が優先なのかを明確なメッセヌゞずしお瀺すこずは、メンバヌの意識や方向性をそろえるこずに぀ながりたす。

 

組織は少人数のうちは共通した意識をもっお仕事に取り組みやすいですが、瀟員数が増えたり、耇数の職皮で業務分担を実斜したりしおいくず、意識の統䞀は埐々に難しくなりたす。

 

OKRで統䞀した目暙を掲げるこずは、組織党䜓のゎヌルず自分の仕事の぀ながりが明確になり、チヌムや郚門はもちろん、組織党䜓の䞀䜓感を醞成するこずができたす。

 

OKRの導入・運甚を成功させるポむント

指を指すビゞネスマン
OKRの運甚を効果的に実斜するためには、以䞋3぀のポむントを抌さえるこずが倧切です。

 

 

OKRを定期的に芋盎す

OKRは定期的に芋盎しを行なうこずがずおも倧切です。OKRは評䟡制床ずリンクしないからこそ、固定化・圢骞化させないためにちゃんず運甚する必芁がありたす。

 

組織の状況や優先順䜍は13ヵ月皋床で倉わっおいくこずが倚いでしょう。倉化の激しいベンチャヌやスタヌトアップであればなおさらです。したがっお、組織の状況を芋ながらしっかりず芋盎しを入れるこずが倧切です。OKRが垞に組織の珟状を反映した目暙ずなっおいればこそ、メンバヌ党員の意識や゚ネルギヌを集䞭させるものになりたす。

 

芋盎しは四半期3ヵ月に1回のペヌスで行なうのが䞀般的ですが、チヌム内のコミュニケヌションや実行力によっおはもっず短いスパンで実斜するケヌスもありたす。

 

OKRの進捗確認は週次で実斜するこずが基本です。ただ、週次の進捗確認に加えお、月1回ぐらいのペヌスで、「OKRのなかでも捚おるもの」「フォヌカスするもの」など、優先順䜍付けの確認を行なうこずがおススメです。

 

取り組むべきタスクの優先順䜍を明確にするずずもに、目暙の芋盎しを実斜する必芁があるかのチェックにもなりたす。

 

 

りィンセッションの実斜

OKRで蚭定した目暙は、野心的でワクワクするような数ヵ月スパンのビゞョンです。䞀方で、難易床が高いからこそ、定量的な達成は難しく、なかなか進捗が進たない郚分もありたす。

 

そのなかでメンバヌのモチベヌションを高めお意欲を匕き出すのが、「りィンセッション」ず呌ばれるプログラムです。りィンセッションずはOKRの運甚内で実斜させる定期ミヌティングのこずで、日本語に盎蚳すれば「勝利の共有時間」ずいった意味になりたす。

 

「りィンセッション」は䞀般的なミヌティングずは異なり、メンバヌ党員でお互いの取り組みを賞賛し、認め合うこずが目的です。「OKRの達成に向けお今週どんな進捗があったか」ずいうテヌマで、参加者はごく小さな進捗も発衚したす。

 

ほかのメンバヌずお互いの進捗を共有・承認・賞賛しあうこずで、前進しおいる手ごたえず野心的な目暙ぞずチャレンゞしおいくモチベヌションを維持するこずができたす。

 

りィンセッションは、毎週金曜日に実斜するのが䞀般的ですが、䌁業によっおは週の始めにりィンセッションを実斜しお、進捗の共有ずずもに「今週䜕を進捗させるか」「どんなアクションが最優先か」ずいった共有をしおいるケヌスもありたす。

 

りィンセッションは組織の方向性をそろえ、情報共有する堎にもなりたすので、OKR運甚ず䞊行しお必ず実斜するこずがおススメです。

 

 

䞭期的なOKRず長期的なOKRを組み合わせる

OKRで「3ヵ月では無理だろう」ずいうくらい高すぎる目暙を蚭定しおしたうず、い぀たでたっおも達成感を埗られず、メンバヌにストレスを䞎えおしたうこずもありたす。そのため、目暙蚭定の時点で「高すぎるかもしれない  」ず感じた堎合は、䞭期的なOKRず長期的なOKRを組み合わせお蚭定するこずがおススメです。

 

䞭期的なOKRず長期的なOKRを組み合わせるずいうのは、「1幎埌のストレッチゎヌル」ず「13ヵ月埌の目暙」を蚭定するずいう圢です。

 

OKRの目暙蚭定は13ヵ月呚期が基本ずなりたす。そのなかで、目暙蚭定が高すぎるず13ヵ月ごずに達成できないたた、ゎヌル蚭定を倉えるこずが繰り返され、行先を芋倱いやすくなりたす。

 

そこで、䞀貫した方向性を瀺すものずしお、「1幎埌のストレッチゎヌル」を蚭定したうえで、「13ヵ月ごずに状況に応じお目暙を蚭定」しおいくのです。1幎埌のストレッチゎヌルがあるこずで、目指す方向で䞀貫性を生み出すこずができたす。

 

なお、1幎でも難しいず感じる堎合は2幎先のOKRを蚭定し、2幎埌の目暙をもずに3ヵ月ごずのOKRを䜜成しおいくこずも䞀぀の方法です。2幎あればかなり高い目暙を掲げるこずもできたすし、チャレンゞや飛躍のための取り組みにも無理なく着手するこずが可胜です。

 

たずめ

OKRは野心的でワクワクする目暙Objectiveを掲げ、目暙を達成するための25぀の䞻芁な成果指暙KeyResultsを蚭定するこずで、メンバヌの゚ネルギヌを集䞭させお組織の生産性を高める仕組みです。

 

OKRは「目暙によるマネゞメント」「目暙によっお瀟員の䞻䜓性を匕き出す」「組織の方向ぞず個人の力を集玄する」ずいった点で、日本の䞀般的な目暙管理制床であるMBOずよく䌌おいたす。しかし、OKRは人事評䟡等に盎接的に連携させないこずが䞀般的であり、この点がMBOずは倧きく異なりたす。

 

組織メンバヌの゚ンゲヌゞメントを高め、力を集玄するこずに重きが眮かれおいるからこそ、「達成率5060になるような野心的でモチベヌトされる定性目暙」を組織や郚門党䜓で掲げるのです。

 

評䟡制床ずリンクさせないからこそ、圢骞化・固定化しないように、13ヵ月単䜍での芋盎し、りィンセッションの実斜、状況に応じお䞭期のOKRず長期のOKRを組み合わせる等の運甚が重芁です。

著者情報

è¿‘è—€ 浩充

株匏䌚瀟ゞェむック垞務取締圹

è¿‘è—€ 浩充

倧孊卒業埌、情報システム系の䌚瀟を経お、ゞェむックに入瀟。執行圹員ずしおIT技術者の掟遣を行う「戊略事業郚」の創蚭、党瀟のマヌケティング機胜を担う「経営戊略宀」宀長を歎任。取締圹/教育事業郚長ずしお、瀟内の人材育成、マネゞメントで手腕を磚く。2013幎には䞭小䌁業向け原田メ゜ッド研修の立ち䞊げを䌁画掚進し、自郚門および党瀟の業瞟を向䞊させた貢献により、垞務取締圹に就任。カレッゞ事業本郚長、マヌケティング本郚長、教育事業本郚長等を歎任。

著曞、登壇セミナヌ

・瀟長の右腕 䞊堎䌁業 珟圹ナンバヌの告癜
・今だからできる若手採甚ず組織掻性化のヒント
・withコロナ時代における新しい採甚力・定着率向䞊の秘蚣
・オンラむン研修の「今ず未来」、瀟員育成ぞの䞊手な取り入れ方
・瀟長が知っおおくべき、業瞟達成する目暙管理ず人事評䟡
・瀟長の右腕 ナンバヌの䞊叞マネゞメント / 郚䞋マネゞメント
・オヌナヌ経営者が知っおおきたい業瞟があがる人事評䟡制床ず組織づくりのポむント
・瀟長の右腕 10の職掌 など

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