
OKRの運用を効果的に実施するためには、以下3つのポイントを押さえることが大切です。
OKRを定期的に見直す
OKRは定期的に見直しを行なうことがとても大切です。OKRは評価制度とリンクしないからこそ、固定化・形骸化させないためにちゃんと運用する必要があります。
組織の状況や優先順位は1~3ヵ月程度で変わっていくことが多いでしょう。変化の激しいベンチャーやスタートアップであればなおさらです。したがって、組織の状況を見ながらしっかりと見直しを入れることが大切です。OKRが常に組織の現状を反映した目標となっていればこそ、メンバー全員の意識やエネルギーを集中させるものになります。
見直しは四半期(3ヵ月)に1回のペースで行なうのが一般的ですが、チーム内のコミュニケーションや実行力によってはもっと短いスパンで実施するケースもあります。
OKRの進捗確認は週次で実施することが基本です。ただ、週次の進捗確認に加えて、月1回ぐらいのペースで、「OKRのなかでも捨てるもの」「フォーカスするもの」など、優先順位付けの確認を行なうことがおススメです。
取り組むべきタスクの優先順位を明確にするとともに、目標の見直しを実施する必要があるかのチェックにもなります。
ウィンセッションの実施
OKRで設定した目標は、野心的でワクワクするような数ヵ月スパンのビジョンです。一方で、難易度が高いからこそ、定量的な達成は難しく、なかなか進捗が進まない部分もあります。
そのなかでメンバーのモチベーションを高めて意欲を引き出すのが、「ウィンセッション」と呼ばれるプログラムです。ウィンセッションとはOKRの運用内で実施させる定期ミーティングのことで、日本語に直訳すれば「勝利の共有時間」といった意味になります。
「ウィンセッション」は一般的なミーティングとは異なり、メンバー全員でお互いの取り組みを賞賛し、認め合うことが目的です。「OKRの達成に向けて今週どんな進捗があったか」というテーマで、参加者はごく小さな進捗も発表します。
ほかのメンバーとお互いの進捗を共有・承認・賞賛しあうことで、前進している手ごたえと野心的な目標へとチャレンジしていくモチベーションを維持することができます。
ウィンセッションは、毎週金曜日に実施するのが一般的ですが、企業によっては週の始めにウィンセッションを実施して、進捗の共有とともに「今週何を進捗させるか」「どんなアクションが最優先か」といった共有をしているケースもあります。
ウィンセッションは組織の方向性をそろえ、情報共有する場にもなりますので、OKR運用と並行して必ず実施することがおススメです。
中期的なOKRと長期的なOKRを組み合わせる
OKRで「3ヵ月では無理だろう」というくらい高すぎる目標を設定してしまうと、いつまでたっても達成感を得られず、メンバーにストレスを与えてしまうこともあります。そのため、目標設定の時点で「高すぎるかもしれない……」と感じた場合は、中期的なOKRと長期的なOKRを組み合わせて設定することがおススメです。
中期的なOKRと長期的なOKRを組み合わせるというのは、「1年後のストレッチゴール」と「1~3ヵ月後の目標」を設定するという形です。
OKRの目標設定は1~3ヵ月周期が基本となります。そのなかで、目標設定が高すぎると1~3ヵ月ごとに達成できないまま、ゴール設定を変えることが繰り返され、行先を見失いやすくなります。
そこで、一貫した方向性を示すものとして、「1年後のストレッチゴール」を設定したうえで、「1~3ヵ月ごとに状況に応じて目標を設定」していくのです。1年後のストレッチゴールがあることで、目指す方向で一貫性を生み出すことができます。
なお、1年でも難しいと感じる場合は2年先のOKRを設定し、2年後の目標をもとに3ヵ月ごとのOKRを作成していくことも一つの方法です。2年あればかなり高い目標を掲げることもできますし、チャレンジや飛躍のための取り組みにも無理なく着手することが可能です。