相手を褒めるメリット
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リーダーや管理職が「褒める」ことに取り組むうえでは、まず褒めることにどのような効果やメリットがあるかを知っておくことが大切です。目的やメリットを知って、意識的に取り組みましょう。上司や先輩がメンバーを褒めることには、大きく分けて以下4つのメリットがあります。
人材育成がスムーズになる【褒めるメリット①】
褒めることは良い行動の習慣化につながります。習慣化とは、意識しないとできなかった行動が、無意識で行なえるようになることです。
人間の行動は、意識してやるものが約3%、無意識にしている行動が約97%を占めているともいわれます。人材育成をスムーズにするためには、無意識を味方につける習慣化がとても大切です。
褒められると、褒められた相手は、無意識に褒められた行為を継続・強化しようと努めます。たまたま思いつきでやった行動であっても、褒められることで「今のは良い行動だったんだ」と自覚できるようになり、それが良い行動の継続・強化につながっていきます。
モチベーションが向上する【褒めるメリット②】
ノースカロライナ大学のドーソン・ハンコック氏が行なった実験では、褒めることでメンバーのモチベーションが向上したことがわかっています。実際に行なわれたのは、参加者を2つのグループに分けて実施した「リーダーシップトレーニング」と称した実験です。
トレーナーは、グループAの参加者たちを積極的に褒めました。一方で、グループBは、一切褒められません。トレーニング終了後、参加者には自宅で好きなだけやって良い課題が与えられました。
たくさん褒められたグループAは、自宅で平均46.8分も課題に取り組んでいます。一方で、褒められなかったグループBは、平均34.7分しか取り組みませんでした。
この実験は、褒められたことによるモチベーション向上などの効果がわかった一例です。実験結果からわかるように、上手な褒め方をすることで、相手の行動を促進したり、集中力を高めたりすることが可能になります。
自己肯定感が向上する【褒めるメリット③】
自己肯定感という言葉の産みの親である心理学者(臨床心理士)の高垣忠一郎氏は、自己肯定感を高める方法の一つとして成功体験を褒めることを紹介しています。
高垣氏が定義する自己肯定感とは「自分のダメなところや弱いところ、悪いところも含めて、自分が存在していることはいいことなのだ、許されているのだと、自分をまるごと肯定する存在レベルのこと」です。
つまり、自己肯定感とは、自分自身の存在を受け入れる感情を意味します。逆の感情が「どうせ自分なんて……」という自己否定です。
成功体験を積み重ねると、少しずつ自信がつくのが一般的です。上司や周囲がうまく褒めてあげることで、成功体験の自覚が強まり、不完全さを含めて自分を肯定することが可能になります。自己肯定感が高まると、自信を持って仕事に臨めるようになる他、以下のような効果も得られます。
- 成長に意欲的になる
- 周囲と対等に付き合って、周囲を受け入れられるようになる
- 自己効力感も向上する など
円滑な人間関係が構築される【褒めるメリット④】
褒めることで相手との信頼関係が高まり、良好な関係性を構築することができるようになります。また、目標達成などの成果や良い行動などを褒められると、「上司は自分のことを認めてくれている」「自分のことを見てくれている」という想いから信頼関係も生まれやすくなるでしょう。
逆に、成功体験や成長を上司が褒めない場合、「上司は自分を認めてくれない」や「もっと頑張らないと認められないのだろうか?」「自分のことを見てくれていない」などの不安や不満が生じる可能性があります。







