ペップトークは単に勢いがある、短いトークというわけではありません。ペップトークを作る際には以下5つのルールを意識すると効果的なペップトークになります。

1. ポジティブな言葉を使う
「~しないように」といった否定形の表現ではなく、「~しよう」というようなポジティブな肯定形の言葉を選んで伝えるようにしましょう。
人の脳は否定形を理解できないといわれており、「~しないように」というメッセージを伝えるとネガティブなイメージのまま伝わってしまいます。一方、肯定形の言葉は伝わりやすいとともに、相手を前向きな気持ちにさせることができます。
つまり、プレゼンテーションの前に「緊張しない!緊張しない!緊張しない!」というペップトークを使うと、逆に「緊張」を意識してしまうことになります。それよりも「楽しむ!届ける!ゆっくりと!」といったポジティブな言葉を使うことがおススメです。
2. 短い言葉を使う
ペップトークは一瞬のコミュニケーションで、感情に影響を与えることが目的です。したがって、長々とした説明ではなく、短い言葉で伝えることが大切です。緊張や不安を抱えている相手に長い言葉を伝えても内容が伝わりづらく、伝え方によっては余計に不安を煽ってしまう可能性があります。
上述したような「楽しむ!届ける!ゆっくりと!」といった短い動詞や副詞、単語などがおススメですし、語感や言葉のリズムが良いものがよいでしょう。
3. わかりやすい言葉を使う
ペップトークは、相手に伝わることで初めて効果が発揮されます。したがって、誰もがすぐ理解できるわかりやすい言葉を伝えるようにしましょう。短い言葉で多くを伝えようとすると難しくなるので、普段使っているような言葉でシンプルに使えるのがコツです。
なお、組織内や自分に対してであれば、組織内の独自言語や自分にとってイメージしやすい造語などを使うことも効果的です。特に組織内における独自言語や共通言語は、仲間意識を高める効果もあります。
4. 一番言ってほしい言葉を使う
自分が言いたいことではなく、相手が言ってほしい言葉を伝えましょう。やる気のスイッチや求める言葉は人によって違います。
例えば、プレゼンテーションや大事な商談において、少しプレッシャーを感じることでパフォーマンスが上がるタイプもいますし、逆にリラックスすることで良いパフォーマンスが出せるタイプもいます。
前者であれば「ここ一番!集中!」「It’s Showtime!頼んだ!」といった言葉でモチベーションや集中力が高まるかもしれませんが、後者であれば「楽しむ!届ける!ゆっくりと!」といったペップトークがいいかもしれません。
したがって、自分自身、また相手の性格やタイプを知って、言葉を選ぶ必要がありますし、言葉をかける前に自分や相手の状況や感情をしっかりと理解することも大切です。同じ言葉でも言い方によって伝わり方が変わってしまうので、きちんと相手に寄り添うことも大事です。
5. 心に火をつける本気の関わり
ペップトークは「相手に本気で成功して欲しい」「絶対に一緒に成功するんだ」といった気持ちがあることが前提です。自分の気持ちがないのに言葉だけのテクニックで相手を鼓舞することはできません。
また、ペップトークの効果は信頼関係が土台になります。対自分でもメンバーなどにでも、日頃から信頼関係を構築してこそ、ペップトークは効果的なものとなります。普段からしっかりと信頼関係を築いておくことが重要です。