「帰属意識」とは?「エンゲージメント」として再注目!
帰属意識(エンゲージメント)の意味と、ビジネス領域で帰属意識(エンゲージメント)が改めて注目されている理由は、下記の通りです。
帰属意識(エンゲージメント)とは?
ビジネス領域で使われる帰属意識(エンゲージメント)は、「企業の一員であるという意識」や「仕事や組織、職場への愛着」を指します。日本では戦後から高度経済成長にかけて、「大家族主義」などの表現で組織の一体感を重視してきました。終身雇用を背景に“一生働く職場”である企業に対して、社員が帰属意識を持つことは当然とされてきました。
しかし、バブル崩壊後のリストラや終身雇用の崩壊、転職も当たり前となる中で、帰属意識という概念は下火となっていました。また、「企業の言うことに盲目的に従う」ことによるコンプライアンス違反やブラックな就労環境などがマスコミで取り上げられる中で、「愛社精神」という言葉も使われなくなりました。
しかし近年、欧米を中心に、「エンゲージメント」という概念で、再び帰属意識が注目されています。HR TechやICTの進化により、社員の愛社精神やモチベーションを数値化し、事業活動への影響を可視化する取り組みが進んだことが背景です。帰属意識/エンゲージメントの上昇が、生産性の向上や収益性の改善、離職率の低下に繋がることが立証されてきたのです。
帰属意識は「企業の一員である」という意味で、「企業が主、社員が従」という色合いも強いですが、エンゲージメントは「社員と企業の結びつき」というニュアンスで、企業と社員は対等であるという思想があるように感じます。「嫁入り」と「エンゲージリング」の違いにも近いでしょうか。
ただ、この記事では、帰属意識とエンゲージメントは同じように、「社員と企業の結びつき」であり、「仕事への誇りとやりがい」「共に働く仲間との繋がり」「企業との心理的な距離・繋がり」などを指すものとして扱います。
帰属意識(エンゲージメント)が低下するとどうなる?
帰属意識(エンゲージメント)が低下するとどうなるのでしょうか。帰属意識(エンゲージメント)を「仕事への誇りとやりがい」「共に働く仲間との繋がり」「企業との心理的な距離・繋がり」の3つの要素で考えると分かりやすくなります。
エンゲージメントが低い状態とは、極端に書けば、「仕事に誇りややりがいは感じられず、職場の人間関係も希薄で、企業とは給与だけで繋がった状態」です。仕事は言われたことを淡々とやるだけであり、より良いアウトプットや貢献をしようという意識は生まれません。
周囲の仕事に対しても他人事ですし、職場をより良くしようという意識もありません。当然、生産性やパフォーマンスは落ちますし、嫌なことがあったり、条件がよい職場が見つかったりすれば、すぐに退職することでしょう。帰属意識(エンゲージメント)の低下は、企業にとって出来る限り避けたい状況であるということです。






