目標達成シートの作り方|作成メリットと効果的な作成方法、注意点

表彰される男性社員

目標達成シートは、目標達成のためのアイデアや方法を洗い出すためのツールです。縦3マス、横3マスの合計9マスある表を埋めていくマンダラートと呼ばれる形式が一般的で、利用すると目標達成に向けた施策の整理や目標達成の知恵を見える化する効果があります。

 

記事では、目標達成シートを活用するメリットや効果的な作成方法、目標達成シートを使いこなして目標達成するためのポイントを解説します。

 

<目次>

目標達成シートとは

目標達成シートは、マンダラート (マンダラチャート)とも呼ばれているツールです。目標達成のためにアイデアや方法を洗い出すためのシートであり、メジャーリーガーの大谷翔平選手が活用していたことで知られています。

 

マンダラートを作るときには、以下のように縦3マス・横3マスの合計9マスの表の中心に達成したい目標、周りの8マスに目標達成するための方法やアイデアを書き出していきます。最終的にマンダラートを完成させると、目標達成するためのアイデアや施策が64個以上出てきます。

 

アイデアや施策のなかから有効なものを絞り込んでいき、目標達成のための行動計画を作成していくのが基本的な流れです。

マンダラート

目標達成シート(マンダラート) については、下記の記事でも詳しく紹介しています。

 

目標達成シートを作成する効果

やる気に溢れる男性社員

目標達成シート(マンダラート)を作成することで、どのような効果があるのかを解説します。

 

 

さまざまな目的に活用できる

まず目標達成シートは、言葉のとおり「目標達成」に役立ちます。目標達成とは「ゴール」と「現状」の間にあるギャップを埋めるプロセスです。従って、目標達成シートは、以下のようなところで活用できます。

 

  • 一般的な目標:仕事上の目標や責任、事業計画の達成など
  • 問題解決:生じている問題を解決する
  • アイデア創出:新規事業やイノベーション、業務改善など

 

 

目標達成するための「計画の質」を高める

目標達成とは、前述のとおり目標と現状の間にあるギャップを埋めるプロセスです。達成に向かううえでは、ギャップを埋めるための計画、すなわち達成計画を立てて実行します。

 

計画段階で埋めるための手立てやアイデアがそもそも少ないと、計画の質が低くなったり、無理な計画になったりしがちです。

 

しかし、達成計画を作るとき、まず目標達成シートで64個以上の施策やアイデアを洗い出す作業をすることで、計画の質を高められます。また、当初の計画がうまくいかなかったときにも、二の手・三の手の候補がある状態で計画を実行できるでしょう。

 

 

知恵を言語化して組織内で共有できる

目標達成シートを作成することで、トッププレイヤーなどの知恵を言語化して、組織内で共有することも可能になります。

 

例えば、「売上目標の達成」で目標達成シートを作ると、トップセールスマンや優れた営業マネージャーの

 

  • どのような施策の引き出しがあるか?
  • どういう視点で計画を考えているか?

 

といった知恵を他の社員に見える化できます。

 

目標達成シートを作り始める前に!注意点とポイント

ゴールのイメージ

目標達成シートを作成する際の注意点とポイントを紹介していきましょう。

 

 

目標設定にはSMARTの法則を意識する

当たり前ですが、目標達成シートを作るうえでは、まず達成したい目標が必要となります。目標を決めるときには、「SMART」な目標設定を意識するとより質の高い施策や現実的なアイデアを考えられます。

 

「SMARTの法則」とは、質の高い目標を作成するため、目標に盛り込むべき5つの要素の頭文字を取ったものです。

 

<SMART>
  • Specific :具体的(何を達成するか具体的でわかりやすい)
  • Measurable :計測可能(誰が見ても○×が明確につけられる)
  • Achievable :達成可能(現実的に達成できる、チャレンジできる範囲である)
  • Relevant :関連性(実現したい目的や上位目標とつながっている)
  • Time-bound :期限が明確(いつまでに達成するかが明確になっている)

 

 

適切な期間で目標設定する

作成の目的に応じて、適切な期間で目標設定しましょう。なお、期間が中長期になるほど、目標設定や目標達成シートの作成に技量が必要となります。初めのうちは、1ヵ月~3ヵ月程度の期間で目標設定することがおススメです。

 

 

目標と目的の違いをしっかり理解して作成する

達成計画を立てて実行していくうえでは、目標達成に対するモチベーションが大切です。SMARTな目標設定に加えて、「何のために目標を達成するのか」「目標を達成することで何が得られるのか」といった目標の意味づけをしっかり実施しましょう。

 

 

初めのうちは作成のサポートを得る

目標達成シートの作成は、「自分の頭のなかにあるアイデアや施策の引き出しを整理する、追加で考える」プロセスです。

 

従って、目標達成するための引き出しが自分に不足していたり、経験が足りなかったりすると、充分な施策を生み出すことはできません。

 

そのため、職場で目標達成シートを作る場合、初めのうちは上司や達成経験が豊富なメンバーに作成したものを見せて、フィードバックをもらうことがおススメです。

 

また、組織で目標達成シートを導入する場合には、前述のようにトップ層の知恵を見える化したり、作成したシートで優れたものを蓄積して閲覧できるようにしたり、知の共有化を進めると効果的になります。

 

目標達成シートの作り方を紹介

目標達成シートの作り方を紹介していきましょう。

目標達成シートの記入例

目標達成シートを作る際は、上記のような全81マスを作って書き込んでいけるものであれば、以下のように何を使っても構いません。

 

  • 紙とペンで手書き
  • エクセルやスプレッドシートなど
  • スマホアプリ

 

手書きには、脳を活性化させる効果があります。従って、初めのうちは、手書きで作成することがおススメです。一方で、普段からマインドマップ作成などに慣れている方であれば、いきなりパソコンで作っても大丈夫でしょう。

 

以下では、目標達成シートの作り方についてステップを追って解説します。

 

  • (1)紙に3×3のマスを書き、真ん中のマスに達成したい目標を書きます。

目標達成シートの作り方※上記は目標がSMARTではありませんが、例ということでご容赦ください。

  • (2)周りの8つのマスに目標達成の方法(大テーマ)を書きます。ある程度、取り組む分野やテーマ、大きな施策など、少し抽象的なレベルで表現しましょう。

記入された目標達成シート

  • (3)中央の9マスを囲む9マス×8個のマスを書きます。
  • (4)書いた9マス×8個のマスの中央に、最初のマスに書いた大テーマを1つずつ転記すします。
  • (5)それぞれのマスで、外側の8マスに「大テーマを具体的に実行していくための施策や行動」を8個以上書き出します。(8個以上になるときはマスの枠外に書き出します)。

ここでは、明日からでも実行できるような具体性を持って書き出すことがポイントです。時間で区切るなどの工夫をしながら、集中して8個のマスを埋めていきましょう。すべて終わると、中央に書いた目標を達成するための8個の大テーマ、そして、64個以上の方法論が出ていることになります

目標達成シートの記入例

目標達成シートは、「目標達成するための施策やアイデアを洗い出す」ものです。実際に目標達成するためには、目標達成シートの活用と併せて、以下のポイントをしっかり押さえると効果的になります。
 

目標の意味づけをしっかりしてモチベーションを高める

目標達成のためには、目標達成シートを作成したあとに、実行計画を作り、実行していくプロセスが大切になります。途中で生じるうまくいかないことや、壁を乗り越えていくために大事なのは、モチベーションです。

 

モチベーションを高め、維持するためには、「何のための目標なのか」「達成して何を得られるのか」という意味づけが重要ポイントになります。以下4つの観点で目標への意味づけをしっかり行ないましょう。

 

<意味づけの4観点>

目標を達成することで得られるもの、得たいものを4つの観点で考えます。

 

  • 自分×有形:自分が物理的に得られるもの
    ex)給料がアップする、欲しかった腕時計を買う
  • 自分×無形:自分が精神的に得られるもの
    ex)自分に自信が持てる、達成感や満足感を得られる
  • 他者×有形:関わる誰かが物理的に得られるもの
    ex)部門目標を達成する、メンバーが新人賞を獲得する
  • 他者×無形:関わる誰かが精神的に得られるもの
    ex)家族が喜ぶ、顧客の社員が仕事を楽しめるようになる

 

 

目標達成シートから行動計画に落とし込む

目標達成シートの作成は、「目標達成するための施策やアイデアを洗い出す」プロセスです。作成後、洗い出された施策やアイデアのなかから効果性が高そうなものに絞り込み、実際の行動計画へと落とし込んでいきます。

 

行動計画は時系列を意識して、①何をするか、②どの時点でどのような状態にするか、という2つの軸で作成しましょう。

 

 

実行段階のセルフマネジメントを徹底する

どのように優れた計画を作成しても、計画を作成した時点では「絵に描いた餅」です。目標を達成するためには、作成した計画をしっかりと実行していくことが必要です。

 

計画実行には、自分のコンディションやモチベーションを良い状態で保つことが大事になります。重要ポイントは、コンディションやモチベーションを維持するための習慣形成、自分のコンディションやモチベーションが落ちるパターンを把握して対策することです。

 

 

また、実行段階やモチベーション維持などを支援してくれる人の協力を取り付けることも大事になります。

 

ジェイックでは、目標達成シートの活用、また連携する目標達成スキルを身に付けられる「原田メソッド研修」を提供しています。詳しくは以下の資料をダウンロードしてご覧ください。

 

まとめ

目標達成シート(マンダラート)は、使いこなすことで目標達成スキルが向上するツールです。目標達成シートを使えば、目標達成するための施策やアイデアを一気に洗い出せます。

 

また、問題解決、プロセス改善や新規事業などへの活用や、組織内の「知」、計画作成のノウハウやトッププレイヤーの知恵の共有にも役立ちます。

 

記事では、目標達成シートの作り方、また活用するためのポイントを解説しましたので、ぜひご活用ください。

著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役|HRドクター 編集長

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。専門は新卒および中途採用、マーケティング、学習理論

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