デール・カーネギーとはどんな人?経歴や代表作、研修プログラムを紹介

更新:2023/06/02

作成:2023/04/16

古庄 拓

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

デール・カーネギーとはどんな人?カーネギーの経歴や代表作、研修プログラムを紹介

デール・カーネギーは米国の講演家・作家であり、リーダーシップやコミュニケーション、プレゼンテーション、ストレス適応などの分野における権威として、また、『人を動かす』や『道を開ける』『カーネギー話し方教室』といった著書でも有名です。

 

さらにデール・カーネギーが立ち上げた研修期間、デール・カーネギー・アソシエーションは、現在では100か国以上に展開して、受講者は累計1000万人以上。

 

米国大統領や著名な経営者やビジネスリーダーなどがこぞって参加する講座となっています。

 

本記事では、日本でデール・カーネギーのトレーニングを提供する研修会社としての知見も踏まえて、デール・カーネギーがどんな人か、経歴や代表作、また、彼が開発したデール・カーネギー・トレーニングを紹介します。

<目次>

デール・カーネギーの経歴と人物像

まずデール・カーネギーの人物像を紹介します。

 

デール・カーネギーは1888年に米国ミズーリ州の農家に生まれました。カーネギーは教師を志して州立の学芸大学を卒業に進学します。

 

大学を卒業後は、中古車や日用品の販売職、雑誌記者をはじめ、一時は俳優を目指していた時期もありました。さまざまな職業を転々としていた時期はカーネギーにとって苦難の時期でもありました。

 

カーネギーの転機となったのはYMCAが主催していた社会人向けの夜間学校で弁論術講座の講師の仕事に就いたことでした。

 

学生時代にディベート大会で弁をふるった能力と人柄を生かせるコミュニケーション講座の講師という仕事はカーネギーの天職でした。

 

カーネギーは講義で登壇を続ける中で、生徒たちに必要なのは単なる話術や人前での上手な話し方のテクニックではなく、対人関係の根本にあることに気づき始めました。

 

当時、生徒たちの悩みに応える適切な教材が無かったため、カーネギーは教材の開発も独自に進めていきます。

 

その後、カーネギーはYMCAから独立し、コミュニケーションやリーダーシップ、セールス、スピーチなどのスキルを教える研修機関を設立します。

 

それが、現在のデール・カーネギー・アソシエーションであり、現在では100か国以上で公式パートナーがプログラムを提供し、累計900万人以上が受講するという規模となっています。

 

HRドクターを運営する研修会社ジェイックも、デール・カーネギー・アソシエーションの公式パートナーであり、日本全国でデール・カーネギー・トレーニングを提供しています。

デール・カーネギーの著書

本章では、カーネギーが著した代表作である「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー話し方入門」の3冊を解説します。

書籍『人を動かす』

『人を動かす』は、カーネギーが講義で伝えているノウハウや蓄積した経験を体系的にまとめた書籍です。

 

当時、ごく普通の一般市民にも分かりやすく、かつ実践しやすい内容で書かれたコミュニケーション技術の書籍は稀であり、『人を動かす』はベストセラーとなります。

 

『人を動かす』には、私たちが良好な人間関係を築き、人に影響を与えて人生で成功を収めるために、どのように行動してどのように人とコミュニケーションを取ればよいかの原則がまとめられています。

 

まとめられた原則は、発売から80年以上が経過した今でも通用するものであり、全世界で1500万部以上を売り上げるベストセラーとなっています。

 

『人を動かす』は大きく「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」の4つのパートから構成され、全部で30の原則が紹介されています。

 

HRドクターでは、これら30の原則の概要を一覧で解説した記事を提供していますので、ご興味あればご覧ください。

書籍『道は開ける』

1948年に出版された『道は開ける』は、『人を動かす』と並ぶデール・カーネギーの代表作です。仕事や家庭、人間関係など、日々の生活でストレスを感じることは誰にでもあります。

 

そして、悩みやストレスがあまりにも大きくなってしまうと、心身の健康に影響を及ぼしたり、幸せや成功を妨げてしまったりするものです。

 

とくにストレス社会とも言われる現在において、ストレス対応の非常に重要なものとなっています。

 

『道は開ける』は、こうした悩みやストレスといった誰しもが直面する物事への対処方法が書かれた内容となっています。

 

本は「悩みに関する基本事項」「悩みを分析する基礎技術」「悩みの習慣を早期に断とう」「平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法」「悩みを完全に克服する方法」「批判を気にしない方法」「疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法」の大きく7つのパートに分かれており、ストレス・マネジメントの具体的なノウハウを事例を踏まえた物語調で解説しています。

書籍『カーネギー 話し方入門』

前述の通り、デール・カーネギーははじめに天与の才を発揮したいのは「話し方教室」の講師という仕事です。

 

カーネギーは、正しい方法を学び、意欲的に取り組むことで、あらゆる話し方やスピーチの悩みは克服できると説きました。

 

カーネギーが編み出したスピーチ術は、単なるテクニックではなく、深い人間洞察に根ざした方法論です。そんなカーネギーのスピーチ術のエッセンスをまとめたのが『カーネギー 話し方入門』です。
 

本書では「人前で話す前に必要な勇気と自信を養う方法」「テーマの選び方や準備方法」「話し手の態度と人格」といったテーマについて、偉大な話し手だったリンカーンやルーズベルト、マーク・トウェインなどの豊富な例を引きあいにしながら解説されています。

 

また、実際にカーネギーが登壇した話し方教室での生徒たちの体験談も紹介されており、非常に具体的かつ実践的な内容となっています。

デール・カーネギー・トレーニングとは?

デール・カーネギーが体系化してきたコミュニケーションやプレゼンテーションを身に付けることが出来る研修プログラムが、デール・カーネギー・トレーニングです。

 

本章では、デール・カーネギー・トレーニングの解説、およびトレーニングプログラムを2つ紹介します。

デール・カーネギー・トレーニングとは?

カーネギーがYMCAの話し方教室の講義で伝えたノウハウや知見が、世界的ベストセラーとなる書籍『人を動かす』へと結実したことは前章で述べた通りです。

 

同時に、カーネギーは書籍だけでなく、人生や仕事に役に立つ原則を誰もが手にできるための研修プログラムの開発・提供にも取り組みました。

 

それが、カーネギーが開校したデール・カーネギー・コースです。

 

そして、デール・カーネギー・コースに、プレゼンテーションやセールスなどのトレーニングコースを加えたカーネギーの開発した研修プログラム群をデール・カーネギー・トレーニングと呼びます。

 
デールカーネギートレーニングの歴史や目的、詳しい内容、受講者の声などは以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

デール・カーネギー・コース

デール・カーネギー・トレーニングの中でも、中心となるのが『人を動かす』で紹介されるリーダーシップやコミュニケーションを実践的に身に付けるデール・カーネギー・コースです。

 

コースは、時代の変化に応じて改良を加えられ現在に至っていますが、その本質は変わりません。

 

デール・カーネギーのトレーニングは、現在までにまで、900万人以上の修了者を送り出していますが、その中の1人に、伝説の投資家として名高いウォーレン・バフェット氏がいます。

 

バフェット氏は、テレビのインタビュー「デール・カーネギー・コースが自分の人生を変えた。」とまで話しています。

 

他にもアメリカ大統領や著名なビジネスリーダーなど、さまざまな人がデール・カーネギー・トレーニングを受講しています。

 

また、デール・カーネギー・トレーニングは、アメリカの売上トップ500社であるフォーチュン500社の90%以上が社員研修として導入されるプログラムにもなっています。

デール・カーネギー・コースの概要

デール・カーネギー・トレーニングの中でも中核となるDCC(デール・カーネギー・コース)は、日本では【人を動かす】リーダーシップ&コミュニケーション研修として提供されています。

 

デール・カーネギー・コースは、以下の5段階の向上サイクルに基づいたプログラムとなっています。

  • 1.自己表現力を高める
  • 2.人間関係を築く
  • 3.指導力を発揮する
  • 4.ストレスを減らす
  • 5.チームをリードする

前述のとおり、同コースはウォーレン・バフェット氏を始めとする、様々な職種や立場の人々が受講していますが、特に以下のような方にとってはまたとない効果的なプログラムとなるでしょう。

  • 人間関係やコミュニケーションを通じて成果を上げる管理職や営業職の方
  • コミュニケーションスキルや人間関係を強化したい方
  • リーダーシップスキルを高めたい方

日本ではHRドクターを運営する研修会社ジェイックが、米国のデール・カーネギー本部と提携して、正式にデール・カーネギー・コースを提供しています。興味のある方は以下よりご覧ください。

日本におけるデール・カーネギー・トレーニング

前述の通り、日本ではHRドクターを運営する研修会社ジェイックが、米国のデール・カーネギー本部と提携して、2つのデール・カーネギー・トレーニングを供しています。

 

興味のある方は以下よりご覧ください。

『人を動かす』リーダーシップ&コミュニケーション研修

『人を動かす』リーダーシップ&コミュニケーション研修は、米国のデール・カーネギー・コース(DCC)に該当するものです。

 

プログラムでは、実践的なワークやロールプレイを通じて、デール・カーネギーが提唱する「人間関係の30原則」の教えをベースにした、仕事で成果をあげるためのコミュニケーションスキルを身に付けることができます。

 

下記でデール・カーネギー・トレーニング『人を動かす』リーダーシップ&コミュニケーション研修の詳しい情報をご覧になれます。

また、コースは1名から参加できる公開講座としても提供していますので、公開コースに興味がある方はこちらをご覧ください。

『人を動かす』プレゼンテーション・トレーニング

『人を動かす』プレゼンテーション・トレーニングは、米国ではハイインパクトプレゼンテーション(HIP)と呼ばれるプログラムです。

 

デール・カーネギーによる長年の教育現場での経験をもとに、プレゼンテーションで人を動かすためのノウハウを体系立てて学べる少人数プログラムです。

 

プレゼンテーション・トレーニングでは、「相手を動かす」プレゼンテーションスキルを体系的かつ実践的に身に付けます。

 

トレーニングは実践形式で、毎回実際にプレゼンテーションを実施して、ビデオで撮影して振り返ります。

 

プロの講師からフィードバックを受けながら、「ノウハウの吸収 ⇒ 実践 ⇒ フィードバック ⇒ 実践」を繰り返すことで、誰でも「人を動かす」プレゼンテーション力が身に付きます。

 

下記でデール・カーネギー・トレーニング『人を動かす』プレゼンテーション・トレーニングの詳しい情報をご覧になれます。

プレゼンテーション・トレーニングも1名から参加できる公開講座としても提供しています。公開コースに興味がある方はこちらをご覧ください。

まとめ

記事では、米国の講演家・作家であり、リーダーシップやコミュニケーション、プレゼンテーションの分野における権威として世界中で知られているデール・カーネギーについて、経歴や代表作、また、カーネギーが開発したデール・カーネギー・トレーニングを紹介しました。

 

カーネギーが残した人との関わり方やコミュニケーションの方法は、ビジネスだけでなく、人生においても重要なスキルです。興味があれば、ぜひカーネギーの著書をお読みください。

 

また、効果的な話し方と人間関係について実践的に学べるデール・カーネギー・トレーニングにご興味をお持ちであれば以下を参照ください。

 

「管理職のマネジメント力を高めたい」「営業職の営業力をあげたい」とお考えの人は、以下のデールカーネギー研修、セミナーの情報を参照してください。

著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。専門は新卒および中途採用、マーケティング、学習理論

著書、登壇セミナー

・Inside Sales Conference「オンライン時代に売上を伸ばす。新規開拓を加速する体制づくり」など

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