組織改革におけるカルチャー&マインド改革の重要性
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カルチャー&マインド改革に取り組んだ背景
東宮御社は人事改革のなかで、まずカルチャー・マインドの改革から着手したと伺っています。その経緯や理由をお聞かせいただけますか。
新家当社の前身であるパナソニック コネクティッドソリューションズ社は、パナソニックの社内分社として2017年4月に設立されました。同時に、日本マイクロソフトから戻ってきた樋口(泰行氏)が社長(プレジデント)に就任しました。
樋口は就任後たびたび「戦略よりさらに大事なのがカルチャーだ」と話しました。もちろん戦略も重要ですが、戦略を実行するのは人だからです。樋口はすぐに、抜本的なカルチャー&マインド改革を進め始めました。
まず取り組んだのは本社移転です。当時の本社は大阪でしたが、社内外との交流を加速するために、本社機能を東京に移しました。社長就任後わずか半年、2017年10月のことでした。
同時に日々の実務に関する改革にも取り組み、社内の主な連絡手段をメールからチャットへ移行、会議や社員集会の座席を自由化しました。週報による上司への報告も完全に撤廃しました。このように、社内のコミュニケーションをどんどんカジュアルに変えていきました。
また、役職に起因する感情的なヒエラルキーをなくすため、「フォーマリティの排除」をキーワードに全社員がフラットに話せるカルチャーに変えていきました。
本社移転のタイミングで社長室や役員室も撤廃し、オフィスの座席をフリーアドレス制に移行。従来は社長室にいて、秘書を通じてアポイントを取る必要のあった樋口が、今は皆と同じワークスペースに座っていて、誰もがいつでも話せる状態になっています。
樋口はこのようにありとあらゆる障壁を取り除いて、社内に向けるエネルギーを最小化するとともに、「今まで社内に向けていたエネルギーをすべてお客様に向けよう」というメッセージを発信し続けました。
改革に伴う社内の反応と変化
東宮社内体制や制度に変化があったことで、戸惑った社員もいらっしゃったのではないでしょうか。
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新家戸惑った社員もいたと思います。そのため、カルチャーの改革を連鎖的に進めることを意識していました。カルチャーには復元力があり、変化を続けないとたちまち元に戻ってしまうからです。
カルチャー改革には大きなパワーが必要であり、変わらない方が楽であるという意識ではなく、カルチャーを変えることで多くのポジティブな変化が生まれるのだという認識を広げるべく、早期に新たなカルチャーを定着させるようにしました。
また人事としては、社員の声を聞くことを大事にしていました。社員集会でアンケートをとり、意見があったら役員も含めて目を通します。そして、意見をもらった部署は必ず何らかの回答を出すように徹底しました。
このように、社員からの意見に対する対応を積み重ねたことが社員からの信頼につながり、「意見を発信してもいいんだ!」というカルチャーが醸成されていきました。
すると、コロナ禍の少し前からカルチャー変化の兆しが見え始めました。社員が自主的に声を上げるようになったのです。そしてコロナ禍では、リモートで働く環境を実現できないか、押印を廃止できないか、などの提案が社員から寄せられ、外部環境の変化に迅速に適応できました。
社員は元から意見を持っていたものの、なかなか言いづらかったのだと思います。なぜなら社内にはヒエラルキーがあり、萎縮していたからです。
しかし、萎縮する必要はない、意見を伝えてほしいと言いながら改革を進めてきた結果、社員自らが自分たちのことを考えて行動できるようになっていきました。







