キャリア安全性とは何か?
人事の方であれば、最近「キャリア安全性」という言葉を耳にすることが増えたと感じていらっしゃるかもしれません。キャリア安全性とは、そもそもどういう概念でしょうか?
キャリア安全性は、「自分のキャリアについて長期間安全な状態でいられると認識できるかどうか」という概念です。
例えば、とある会社に在籍しているとして、自分自身のキャリアは5年後も10年後も安全な状態なのか、キャリアを築ける姿がイメージできるかということです。
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「キャリア安全性」と似た響きの言葉として「心理的安全性」があります。「心理的安全性」という言葉はすっかり日本の組織開発やマネジメント領域で馴染んだ感覚がありますが、「心理的安全性」を提唱したエドモンドさんが「キャリア安全性」という言葉も提唱しています。
キャリア安全性について、もう少し具体的に解説しましょう。
「キャリア安全性が高い」のはどういう状態かというと、例えば入社してきた新人や若手であれば「上司や先輩のキャリアに憧れる。5年後10年後、自分もああなりたい」とか、「上司や先輩は実力があり、他社でも通用する、転職できるけど、あえてこの会社を選んで働いているのだな」と思える状態です。
そして、上記なども踏まえて「この会社で頑張れば成長できるし活躍できそう。市場価値もしっかりと高まって、いざというときには転職などの選択肢もある」と思える状態がキャリア安全性の高い状態です。
一方で、キャリア安全性が低いのがどういう状態かというと「この会社の上司や先輩のようにはなりたくないな」「疲弊しているし楽しくなさそうに仕事をしている」「このまま仕事していると他社で通用する力がつかない」「頑張りたいけど挑戦ができない」などと思っている場合はキャリア安全性が低いということです。
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昭和の時代であれば、転職が一般的ではありませんでしたし、転職に対する心理的ハードルも高く、キャリア安全性が低くても「何とかこの会社で頑張るぞ」と思ってもらえました。
しかし、いまは転職が当たり前となり、少子化の中で若手人材は常に売り手市場といっても良い状態です。つまり、Z世代にとってはキャリア安全性に不安に感じたら転職を考えることが当たり前です。
そういう中でキャリア安全性が低いと、退職してキャリア安全性が高そうな他社で働きたい、となってしまいます。
未来が不透明、日本経済は右肩下がりになるのではないかという懸念もあり、終身雇用もなくなった中で、Z世代は「新卒で会社に入ったらもう安泰だ」という感覚はもっていません。
未来に明るい絵を描きにくいからこそ、Z世代にとってキャリア安全性が高いということは、働く場所を選ぶ上で重要な概念になっています。採用に携わっている方であれば、面接のときにキャリアについての質問や、会社にどんな成長支援・キャリア支援の仕組みがあるのかを聞かれることも増えているのではないでしょうか。






