お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
今回は先週号(vol.5)でもお伝えした通り、
全国各地で実施中の
「新入社員フォロー研修」の様子とご一緒に、
その中でも、この時期の新人だからこそ、
特にこだわりを持って伝えている「ABC」について、
お伝えさせていただきたいと思います。
先週から、全国各地で開催されている新入社員フォロー研修。
参加者は、4月に2日間かけて
「学生から社会人へのマインドチェンジ」を目的に、
弊社の新人研修をご受講いただいた、
各企業様の新人達です。
その4月実施の新入社員研修から
3ヶ月ぶりに彼らに逢うと
「あれ?明らかに変わったよね!?」
「社会人の顔つきに変わっている!!」
と感じる新人が何人かいます。
フォロー研修中も、積極的に意見を述べ、
目標設定のワークやレポート記入も
分量は申し分なく、内容もかなり具体的に書けています。
休み時間でも講師や同じ受講者とすれ違うときちんと挨拶をし、
始まる3分前には着席した上で、
先ほどまで学んだ内容を振り返っています。
実際に「この3か月どうだった?」と聞いてみると、
中には、既に仕事でお客様から
「〇〇さんに来てもらってよかったよ!」
と言ってもらっていたり、
上司や先輩から
「きちんと相談してくれるから、
安心して仕事を任せられるよ」
と言ってもらったりしている人もいます。
しかし、一方で
「浮かない顔をしてないか??」
「4月のときの自信はどうした、、、」
と感じる子もチラホラ。
詳しく話を聞いてみると、
「上司への報連相が上手くいかない」
「業務が多すぎて時間内に仕事が終わらない」
といった悩みを抱えている人もいます。
彼らの違いはどこでうまれたのでしょうか。
4月からの3か月間の新人教育が上手くいった、
ということもあるでしょう。
現場の上司による指導の効果もあるでしょうし、
年の近い先輩が、良いお手本となっている、
という会社もあるでしょう。
成長とは、上記のような複合的な要因によって
促進されていきます。
ですが、何よりも一番大きい影響力を及ぼすのは、
自身の内発的な要因によるものです。
そして、私達はその内発的要因を生み出すために、
「ABC」というものを、新入社員に伝えています。
ABCとは
A 当たり前のことを
B バカにせず
C ちゃんとやり続ける
の頭文字をとってつくった言葉です。
「当たり前のこと」とは、
時に擦れ違いざまの挨拶なのかもしれません。
日々の日報の提出かもしれませんし、
時間を守ることかもしれません。
どれも「小学生でもわかる」ほど当たり前のことですが、
実は、この当たり前をバカにせずちゃんとやり続けるかどうかが
小さな成功体験を積み、自信を生み出し、
その結果、表情にも現れるのです。
「国民教育の師父」と言われた森信三氏も
しつけの三原則・職場再建の三原則として
「時を守り、場を清め、礼を正す」
ことから始める必要がある
と仰っています。
それほど“当たり前”の行動が与える影響は大きいのです。
新入社員が入社して3ヶ月が経ちました。
改めて今、新人でも出来るはずの
「ABC」が出来ているかどうか、
確認してみても良いかもしれません。
もし今後フォロー研修や面談等をされる際には
ご参考にしていただければと思います。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。