挨拶における新人の課題と挨拶を指導する重要性
会社によっては「挨拶なんでどうでもいい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、HRドクターを運営する教育研修会社ジェイックでは、長年、新卒や既卒層の就職支援、そして新人・若手教育、入社後の定着・活躍支援といった領域を手掛ける中で「挨拶」は非常に大事だと感じています。実際の現場で新人や若手の挨拶にどんな課題があるか、そして、なぜ挨拶が大事かを紹介します。
新人が「挨拶できない」と言われる理由
毎年のように「新人たちの挨拶に物足りなさを感じる」という経営者や管理職からの声を伺いまます。新入社員がうまく挨拶をできないのは、どのような理由があるのでしょうか。
「元気な挨拶に自信がない…」
「人前で大きな声を出すと目立って恥ずかしい…」
挨拶が上手にできない理由には、本人の気持ちや性格の問題も確かにあります。
しかし、これまで10年以上に渡り、数多くの新人を入社後研修等で指導してきたジェイックの経験から言えることがあります。挨拶が上手にできない原因は、気持ちや性格の問題ではありません。新人たちが挨拶できない原因は、「なぜ挨拶が大事なのか?」「どういう挨拶が良い挨拶なのか?」「どうすれば良い挨拶ができるようになるのか?」を分かっていないことです。
挨拶はすべての人間関係の入り口
なぜ、挨拶は大事なのでしょうか。それは、「挨拶はすべての人間関係の入り口」になるからです。
昨今の新人たちは、メールやSNSでやりとりすることが当たり前の環境で育ってきた世代です。また地域のコミュニティ等がなくなってきたなかで、昔ほど「他所の大人」との接点もなくなっています。結果として、初めての人、とくに年上と面と向かってコミュニケーションすることに苦手意識を持つ人も増えている印象はあります。
しかし、挨拶は社内でも、社外でも「人間関係の入り口」になる重要なコミュニケーションです。気持ち良い挨拶は、よい第一印象を持ってもらう、存在を認知してもらう、会話のきっかけをつくる等の効果があります。とくに新人のうちは、働くうえで上司や先輩社員など、周囲の力を借りることになります。力を借りるためには、まず周囲の人に「自分自身を知ってもらう」ことが不可欠です。そのための非常に重要なのが挨拶なのです。
入社直後の新人にしっかり挨拶の指導を行う重要性
新人に限らず、職場の全員が気持ち良い挨拶をできることは大事です。私たちは、業界業種、規模を超えて、多くの会社に伺います。すると、業績が良く成長している会社ほど、オフィスのエントランスで通りがかった社員の方が気持ち良い挨拶をされます。
従って、会社全体で気持ち良い挨拶に取り組むことは重要であり、会社全体の挨拶を向上させる上でも、入社直後の新人にしっかり挨拶指導を行うことが重要です。
なぜなら、社歴の長い社員に挨拶指導や挨拶運動をしようとしても、「新人じゃあるまいし、今さら挨拶なんて……」と思われてしまいがちだからです。しかし、入社したての新人は、挨拶にしても、ビジネスマナーにしても、教わることの殆どが社会人として初めて教わることであり、彼らの基準となります。
そして、新人たちが、好ましい挨拶をしっかり出来るようになったタイミングで、新人を受け入れる上司や先輩たちに対しても、新人たちの挨拶にしっかりと返すように指導するのです。
「新人たちがきちんと挨拶するのだから、自分たちが返さないわけにはいかないな」という心理が働きますので、幹部や管理職を巻き込んでいけば、一気に職場の挨拶は活性化します。職場全体の挨拶を活性化させるうえでも、入社直後の新人にしっかりと挨拶指導を行うことが大切です。






