本章では、社員研修会社が作成した新人研修のテキストを実際に紹介します。自社テキスト作成の参考にしてみてください。

“プロフェッショナル”として高い基準を身に付けるための新入社員研修プログラム、「新入社員研修PRO」。全世界で4,000万部を超えるベストセラービジネス書「7つの習慣®」を基にした内容が盛り込まれています。
ここからは、「新入社員研修PRO」で使われている研修テキストの一部を紹介します。テキスト作成のポイントを確認していきましょう。

「新入社員研修PRO」のテキスト(スライド)では、このように意図的に内容を削っています。こうすることで、受講者自身が書き込みをするように促し、知識の定着率を上げる工夫をしているのです。
なお、画像のように内容を削っているのは重要なポイントのみ。必要な部分はしっかりと情報を充実させています。

新人研修においては、座学だけでなくワークも重要です。テキストは、単に教える内容だけを盛り込めば良いわけではありません。ワークを実施する際には、自分の意見を考えて書き込むスペースを設けることで、発言しやすくなる、また、周囲の意見からの気づきを書き込めるようになります。


チェックリストなどは後々使える形で盛り込んでおくことが、現場での実践や振り返りに役立ちます。また、ケーススタディーなどもテキストに書き込んでおくことで、ワークが実施しやすくなります。


用語説明や事例紹介ばかりでは、どうしても長文のページになりがちです。テキスト内には、箇条書きや、写真・イラスト・図表といったビジュアルを適時挟んでいきましょう。
テキストだけの構成よりも、箇条書きやビジュアルがあるほうが読んでもらいやすく、記憶にも残りやすい傾向にあります。
仕事の基礎の基礎

学生から社会人へのマインドチェンジに最適な研修「仕事の基礎の基礎」。挨拶やコミュニケーション、ビジネスマナー、ホウ・レン・ソウといった、社会人としての基礎と心構えを新入社員に身に付けてもらえる研修プログラムです。
ここからは、「仕事の基礎の基礎」で使われている研修テキスト(スライド)の一部をご紹介します。実際のスライド画像を見ながら、テキスト作成のポイントを確認していきましょう。


テキスト内において、大切なポイントを空欄にするなど意図的に内容を削ることで、受講者自身に書き込ませるよう工夫されています。

研修と併せて使うテキストであれば、各章の終わりなど一区切りつくタイミングでメモを挟むことも有効です。質疑応答の内容や振り返りのワークを行なうときに書き込むスペースとなります。

「仕事の基礎の基礎」のテキストでも、適宜チェックリストを入れています。こうしたチェックリストは、研修後の振り返りに便利です。

研修では、単に知識をインプットするだけではなく、自らの意見や意思、決意などを考えてもらう、また文字にしてもらうことも大切です。自分事にする、現場で実践するための仕掛けを研修やテキストに盛り込みましょう。

文字ばかりではなく写真・イラスト・図表などのビジュアルを適宜挟むようにすることは前述のとおりです。


研修後、実務に必要なハウツーなどは「テキストのこの部分を見れば問題なく対応できる」というように、具体的に情報を網羅すると良いでしょう。