70:20:10の法則
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
先週の水曜日、人生で初めて
福岡でのセミナー登壇をさせていただきました!
今回の現場ギャップコンソーシアムは
福岡での初開催だったにも関わらず
数多くのお客様にお越しいただき
当日は31名のお客様にご参加いただきました。
福岡の皆様に温かく迎え入れていただき
当日は無事、大盛況で終わることができました。
お越しいただいた皆様
誠にありがとうございました!
さて、今回は「70:20:10の法則」について
お話できればと思います。
この法則は、米国のリーダーシップ研究の
調査機関であるロミンガー社が行った研究に
よって導き出された法則なのですが
ロミンガ―社が
成果を出せるように成長したリーダーを対象に
「その成長は何による影響が大きいか」を
尋ねたところ
70%:OJTや経験
20%:上司や周囲からの助言・FB
10%:セミナーや研修といったOFF-JT
という結果が出た、とのことでした。
ご覧いただければお判りの通り
セミナーや研修による成長への影響・効果は
全体のわずか10%しかございません。
では、この結果を見てすぐに
「それなら、研修やセミナーは効果がない」
と決めつけてしまうべきでしょうか。
私達はこの結果から
「如何に周囲の環境を利用して
教育・研修効果を出すか」
という風に考えています。
研修やセミナーを社内で開催すれば
同僚からアドバイスをもらったり
社外のセミナーに参加すれば
他会社の受講者から
ワークの中で気づきを得たり
研修・セミナーの中でも
アドバイスやFBをもらう機会を
創ることもできます。
それだけではなく
研修・セミナー受講前に
上司から期待事項を伝えたり
受講後に振り返りをして
実行するアクションの
すり合わせをしたりすることで
70%を占める「仕事上での経験」と
組み合わせて効果を出すことも可能なのです。
この研修前後の動きは
以前お伝えした「4:2:4の法則」とも
リンクする部分があると思います。
このように「70:20:10の法則」は
「3つの要素のうち、どれか一つを行うべきだ」
という結論に落とすためのものではなく
3つの要素の特徴をよく理解し
バランス良く効果的なアプローチを取るための
検討材料になり得るのです。
これから働き方が大きく変わっていく中で
「現場の協力」の重要性は益々増えてきます。
環境を「ハードル」として捉えるのではなく
「味方」につけて研修効果の最大化を
図っていくことをおススメします。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。