採用イベントとは?|イベント種類や成功のポイント、主要サービスを紹介

更新:2023/02/09

作成:2023/02/09

古庄 拓

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

採用イベントとは?|イベント種類や成功のポイント、主要サービスを紹介

人材獲得競争が激しさを増す中、企業が欲しい人材を確保するためには、採用活動にもより一層の工夫が必要です。
 
さまざまな新手法も登場していますが、従来からある合同説明会や転職フェアなどの「採用イベント」は、企業にとって人材と“直接”出会える機会です。
 
本記事では採用イベントをテーマに、採用支援会社としての知見を踏まえて、採用イベントの概要や種類、イベント参加を成功させるためのポイント、また、主要な採用イベントサービスを紹介します。

<目次>

採用イベントの概要とメリット・デメリット

記事では最初に、採用イベントの概要とメリット・デメリットを確認しておきます。

採用イベントとは

採用イベントは 企業と求職者が接点を持てる場や機会であり、企業にとっては「顔を合わせて直接魅力付けできる」ことが大きな魅力です。
 
採用イベントは、大きく以下の2つの軸で分けることができます。

  • (1)形式(合同開催/個別開催、総合型/特化型 など)
  • (2)主催者(民間、大学、行政・自治体など)

代表的な採用イベントの種類は、次章で詳しく解説します。

採用イベントのメリット

採用イベントに参加するメリットは、大きく2つあります。
 
1つ目は、多くの求職者に会える点です。
 
例えば、大手人材系企業が首都圏で開催するイベントの場合、来場者は数日間で1万人を超えることも決して珍しくはありません。
 
イベントへの参加で数百人の求職者と会うことも可能です。これだけの求職者と出会えることが採用イベントのメリットです。
 
また、メリットの2つ目は、学生や求職者に直接アピールできる点です。
 
求人サイトではどうしても魅力を伝えきれなかったり、事業内容を伝えるのが難しかったりする場合も多々あります。
 
しかし、採用イベントであれば、人事担当者や経営陣が求職者に対して直接魅力を語ることができます。
 
その場で質疑応答もできるため、双方向にコミュニケーションを取ることで、求職者に企業の魅力をしっかり伝えられます。

採用イベントのデメリット・注意点

採用イベントのデメリット・注意点をあげるとすると、大きくは下記の2つです。
 
1つ目は、イベントに参加するには、人員確保や工数が必要となる点です。
 
特にオフラインで開催するイベントの場合、ブースの装飾や配布する資料などの準備も必要です。また、運営スタッフも、数名×開催日程分だけ必要となります。
 
さらに、トップや幹部から語ってもらうのであれば、経営陣のスケジュールを抑える必要も出てくるでしょう。
 
多くの場合、イベントは2~3日間の開催となるため、期間中は終日工数をロックされることになります。
 
デメリットの2つ目は、コストがかかる点です。
 
ブースの大きさ、開催エリアにもよりますが、小規模なイベントで20~30万円、大型のイベントだと50~100万円、大型ブースを出すなどになると200~300万円程度が相場です。
 
また、装飾品を作ったり、備品をレンタルしたりすると、10~30万円程度の経費がかかります。
 
これらは多くの求人広告などと同じく参加を決めた時点で成果に関わらず発生する費用です。
 
自社の採用ターゲットや採用力を踏まえて、費用対効果を検討する、また適切な採用イベントを選ぶことが大切です。

採用イベントの種類

前章で軽く触れたように、採用イベントといっても、様々な種類があります。本章では、採用イベントの主な種類について解説します。

1)民間主催の合同企業説明会

目にする機会の多い採用イベントの1つが、複数の企業が同じ会場に集まって開催する合同企業説明会(合同説明会)です。
 
リクナビやマイナビなど、民間企業主催による合同企業説明会は、新卒向けは就職イベント、中途向けは転職イベントなどと呼ばれます。
 
それぞれの特徴は以下の通りです。

【新卒採用向けの合同企業説明会】

新卒学生向けの合同企業説明会には、志望業界・業種の決まっていない学生をターゲットに様々な企業が集まる「総合型」、参加企業の業界や募集職種を絞り込んだ「業界・職種特化型」、参加者を特定の学部・学科(主に理系、工学系を専攻する学生)に絞り込んだ「学部・学科限定型」などがあります。

【中途採用向けの合同企業説明会】

中途採用向けに開催される転職イベントも、新卒向けと同様、様々な業種の企業が集まって大規模に開催される総合型や、業界や職種など求める専門性に特化したものなど、いくつかのテーマで開催されています。

ただし、新卒は多くの就活生が同じスケジュールで動くのに対して、中途の転職者は年間それぞれのタイミングで動きますので、新卒ほど超大型のイベントは開催されません。
 
また、それに伴って、中途向けの転職イベントは新卒ほど頻繁には開催されていません。

2)大学主催の合同企業説明会(学内説明会)

新卒の場合、各大学が開催する合同企業説明会(学内説明会)もあります。大学が主催する合同企業説明会は、原則として開催大学に所属する学生が参加対象です。
 
全学部の学生が参加するケースもありますし、キャンパス単位などで開催し、理系学部の学生のみが参加するような学内説明会もあります。
 
学内説明会のメリットは、特定大学の学生にまとめてアプローチできる点です。
 
民間主催の就職イベントの場合、ブースへの訪問数は学生からの認知度に大きく影響されます。
 
そのため、認知度・知名度の低い企業の場合、どうしても母集団形成の段階で不利になりがちです。
 
しかし、学内説明会であれば「自分の大学で説明会があるから、話だけでも聞きにいこうかな」「大学開催のイベントに参加している企業だから」という点で学生に安心感や信頼感が生まれやすく、知名度に関わらず、学生が自社ブースに足を運んでくれる可能性があがります。
 
また、基本的には大学主催ということもあって参加費用が掛からないことも大きな魅力です。
 
ただし、その分参加競争も激しく、中堅大学以上になってくると半年前に参加企業が決まってしまう、また、卒業生の採用実績があるなどでないと参加が難しくなってきます。

3)行政・自治体主催の合同企業説明会

労働局やハローワーク、地方自治体でも合同企業説明会を開催しています。
 
自治体・エリア単位の開催の他、Uターン・Iターンでの就業希望者を対象にある程度広域で開催されることもあります。
 
例えば、東京労働局では、2022年度だけでも数十ものイベントを開催しています。
(参照元)厚生労働省ホームページ 東京労働局2022年度イベント
 
行政や自治体主催のものは「エリア」単位での開催になり、参加する人も「地元(このエリア)で働きたい」という人が多くなるため、特定エリアで働きたい人に会いたい場合は有効な手段になるでしょう。
 
大学開催のものと同じく、行政開催のイベントも基本的には参加無料であることが大半です。

4)マッチングイベント

マッチングイベントは、「学生に会いたい企業担当者」と「企業担当者に話を聞きたい学生」を集めて、お互い話せる機会を提供する小規模な採用イベントです。
 
企業側にとってマッチングイベントのメリットは、総当たりでどの学生とも接触できる点です。
 
合同説明会型の採用イベントだと、自社のブースに集客できるかどうかは企業の知名度に左右されるため、知名度のない企業は不利になりがちです。
 
対してマッチングイベントの場合、総当たりで学生と接触する機会を持てることが多く、知名度に関わらず、どの企業も自社PRや学生を口説くチャンスが生まれます。
 
また、イベントによっては、一回のイベント内で一気に面談や一次選考まで実施できるため、効率的・スピーディーな選考ができる点もメリットです。

5)会社説明会、インターンシップ

上記までで紹介したイベントは、いずれも1つの会場に複数の企業を集めて合同で行われます。
 
基本的に採用イベントという場合には、こうした合同開催するものを指しますが、各企業が個社で開催するようなものも採用イベントと言えないことはありませんので、念のため紹介しておきます。
 
各企業による会社説明会は、企業理念や事業内容、自社が求める人物像などの詳細をじっくり伝えることができます。
 
そのため、志望度や興味関心が高い学生の母集団を形成できる点が、会社説明会の一番のメリットといえます。
 
半面、知名度の低い企業にとっては、集客面が大きなハードルとなります。
 
また、早期の母集団形成としてインターンシップを実施することも、最近の新卒採用では一般的になっています。
 
大学3年生や2年生をターゲットにしたインターンシップは母集団形成と同時に、学生が業務を具体的にイメージする機会となり、志望度を高めたり、ミスマッチを防いだりする効果も期待できます。

6)大学等での個別企業説明会

採用担当者が大学や専門学校へ出向き求人案内や自社PRを行うなど、大学等で個別に企業説明会を実施するケースもあります。
 
アポイント先は、先方のキャリア課担当者の他、担当教授が窓口になる場合もあります。
 
大学等での個別企業説明会のメリットには、求める学生に絞り込んでアプローチすることで質の高い母集団形成ができる点、安定的に学生を確保できる点が挙げられます。
 
大学等での個別企業説明会の実施に当たっては、学校との関係構築がポイントです。
 
大学との信頼関係を構築できれば、優秀な学生を優先して紹介してもらえるなども期待できるでしょう。

採用イベントを成功させるための3つのポイント

採用イベントに参加して成果を上げるために大切になるポイントを、3つ紹介します。

1.目的と採用力にあった採用イベントを選ぶ

採用イベントには規模や形態などで様々な種類があります。採用イベントを検討する際は、採用の目的と自社の採用力に合致したイベントを選定することが大切です。
 
たとえば、自社が人気業種や知名度があり、ポテンシャル採用で多くの人と接触したいのであれば、総合型の大規模な合同企業説明会が効率がよいでしょう。
 
同じニーズでも、少し知名度が低い場合は、競合が少ないエリア単位などで行われる中小規模のイベントがよいかもしれません。
 
また、対面で効率よく選考したい、対面で魅力を伝えきりたいという場合には、マッチングイベントが向いています。
 
他にも、専門性の高い人材を採用したいのであれば、業界・職種特化型の採用イベントがマッチする人材に出会いやすくなります。
 
求める人材や採用目標人数、ターゲット層、また自社の採用力などを踏まえて、マッチする採用イベントを選ぶことが重要です。

2.事前準備を入念に行う

参加する採用イベントが決まったら、イベントに向けて事前準備を入念に行うことが大切です。
 
合同説明会に参加するのであれば、参加メンバーのアサインやブースの運営、プレゼンテーション資料の用意などは早めにしておくことが求められます。
 
また、個別企業説明会で会場を借りる場合であれば、まずは早めに会場探しを始める必要があります。
 
そして、イベントの内容、タイムスケジュールのほか、質問に対するトークスクリプトなども用意しておきましょう。

3.イベント後のアフターフォロー体制を充実させる

採用イベントは、参加者と接点を持つことがゴールではありません。大切なのは、選考フローに進んでもらうことです。
 
従って、イベント後のアフターフォローが非常に重要です。
 
今は殆どの人がスマートフォンを持っていますので、イベント会場のその場で個人情報を登録してもらう、またQRコードなどを使って、その場で説明会や面談の参加日などを調整してもらうと効果的です。
 
また、当日のうちにお礼メールを送って次のイベント案内をする、選考に参加して欲しい人には翌日に個別に連絡するなど、イベント参加を採用成果までつなげるためのフォロー設計が重要となってきます。

主要な採用イベントサービス12選

本章では、主要な採用イベントを紹介します。

(新卒向け)マイナビ就職EXPO・セミナー

マイナビ就職EXPO・セミナーは、マイナビが主催する国内最大級の新卒採用イベントです。
 
同イベントは、学生から広く認知されており、参加学生数約12,500名(Web参加学生も含む)/出展企業数約160社という圧倒的な動員数を誇ります。
 
特に、多くの学生に自社を認知してほしいという企業におすすめのイベントです。

(新卒向け)リクナビ合同企業説明会

採用ナビサイト『リクナビ』を運営するリクルートが主催するイベントであり、マイナビの就職EXPOと並んで新卒向けの採用イベントとしては代表的なものです。

(新卒向け)キャリタス就活フォーラム

キャリタス就活フォーラムは、株式会社ディスコが主催する採用イベントです。
 
同イベントは、全国主要都市で年間約200回以上開催されており、機械・電気・電子・情報系専攻、土木・建築系専攻、理系、UIターン就職希望の方などを対象とした限定イベントもあります。
 
専攻別に細かくセグメントされて開催されたものは、ピンポイントな層を採用ターゲットとしている企業におすすめのイベントです。

(新卒向け)アクセス就活LIVE

アクセス就活LIVEは、アクセスネクステージが主催するイベントです。
 
同社が運営する採用ナビサイト『アクセス就活』と連動したイベントとして、通年開催されており、特に中小・ベンチャー企業を中心に出展しています。
 
志望業界や学生属性別のイベントも開催されています。

(新卒向け)ジョブトラ

ジョブトラは、株式会社リアライブが開催するマッチングイベントです。
 
イベントでは企業によるプレゼンのほか、ワークショップとして思考力を問うビジネスゲームもあり、この中で学生の思考力や行動力を見極めることも可能です。
 
また、参加企業名を告知せず学生集客をおこなうため、大手安定志向の学生が少なく、学生認知度に懸念がある企業も十分にマッチする可能性が高いです。

(新卒向け)インターンシップ博・就職博

インターンシップ博・就職博は、全国の主要6大都市で開催されている大規模な採用イベントです。
 
同イベントは、インターンシップ期間から3月以降まで長期にわたって開催されているため、企業の採用状況に応じて出展が可能です。
 
企業規模にこだわらずやりがいを重視する学生が多く来場するため、学生からの認知度に不安がある企業にもおすすめのイベントです。

(新卒向け)新卒カレッジ「学内選考会」

新卒カレッジ「学内選考会」は、HRドクターを運営する株式会社ジェイックの新卒紹介イベントで、連携している全国の大学で実施しています。
 
選考会では、研修と企業研究を終えた学生とで面接し、次回選考に進めたい学生の見極めや対面での魅了付けを行うことができます。
 
新卒カレッジの学内選考会は、参加学生と必ず面接できる「総当たり形式」で行うため、一般的な合同説明会のように『ブースを出したのに、全然学生が来なかった…』という苦い思いをすることはありません。
 
さらに完全成果報酬で参加できることも大きな魅力です。

(中途向け)マイナビ転職フェア

マイナビ転職フェアは、年間50回以上25か所以上の開催数を誇る国内最大級の転職イベントです。
 
マイナビ転職フェアでは、35歳以下の若手層が来場者の2/3を占めており、参加者の大半が半年以内に転職をしたいと考えているなど、転職に意欲的な若手層が多いことが特徴です。
 
また、同イベントでは、運営スタッフが求職者にイベントの訪問目的や今後の転職に関するヒアリング行い、その上で、マッチすると思われる人材を該当企業のブースまで誘導する、といった来場者とのマッチング率をアップさせる取り組みも行われています。

(中途向け)doda転職フェア

doda転職フェアは、マイナビ転職フェアと肩を並べる業界最大規模の採用イベントです。
 
大規模なプロモーションや著名人の講演などの集客施策を通じて、同イベントは、3日間の開催で10,000人を超える参加者が来場します(2019年開催/東京会場)。
 
また、doda転職フェアの出展企業は、来場者のプロフィールを確認し、個別にスカウト文面を送ることが可能です。
 
これにより、採用ターゲットにアプローチしやすくなる点もメリットに挙げられます。

(中途向け)はたらいく就転職フェア

はたらいく就転職フェアは、地元で働きたい人や地方へのUターン転職をメインとした採用イベントです。
 
このため、はたらいく就転職フェアでは、多数の地方企業が出展しています。
 
また、同イベントには、20代の若手から50歳以上まで幅広い年齢層が参加しており、契約社員など正社員以外での雇用を希望する人も多くいます。
 
そのため、地元勤務での求人の他、幅広い年代層、正社員以外での採用を検討する企業にはぴったりのイベントといえます。

(中途向け)転職博

転職博は、「Re就活」の採用ポータルサイトを運営している株式会社学情主催の採用イベントです。
 
同イベントでは来場者の約90%が20代となっており、20代の動員数・動員比率日本一を特徴としています。
 
また、20代の若手が多数であるにもかかわらず、8割以上の人が社会人経験者であるため、即戦力の若手採用を希望する企業には非常にマッチしたイベントといえます。

(中途向け)就職カレッジ「集団面接会(しゅうめん)」

集団面接会「しゅうめん」は、HRドクターの運営会社である株式会社ジェイックが開催する若手採用イベントです。
 
集団面接会は、20名の求職者と一度に面接できるのが大きな特徴で、リアルでもオンラインでも開催しています。
 
20代中心の求職者と一気に面接して、合格者にだけ次ステップの個別選考を設定できます。
 
集団面接会では、最初の面接からその後の個別面接、晴れて採用が決まり人材が入社するまでの間はすべて無料で利用できるので、じっくり時間をかけて求める人材を採用したい企業には特にお勧めです。

まとめ

記事では、採用イベントの概要や種類、成功させるためのポイントの他、主要な採用イベントサービスについてお伝えしました。
 
採用イベントは、ナビサイトや企業採用ページ経由では出会えない求職者と出会えたり、知名度に関わらずマッチングの機会を得られたりするなど、様々なメリットがあります。
 
また、対面で学生と接することで、企業の魅力をしっかり伝えることもできます。
 
記事内で紹介した通り、HRドクターを運営する株式会社ジェイックでは、2つの採用イベントを実施しています。
 
新卒と中途(若手採用)、興味があるイベントの資料をぜひダウンロードして詳細を確認ください。


著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。専門は新卒および中途採用、マーケティング、学習理論

著書、登壇セミナー

・Inside Sales Conference「オンライン時代に売上を伸ばす。新規開拓を加速する体制づくり」など

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