就職内定率の推移
就職内定率は、厚生労働省と文部科学省が共同でとりまとめた「令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」を見るとよくわかります。
なお、この資料では、就職内定率を「就職率」という言葉であらわしており、大学4年生の秋以降の実績をとらえた情報を集計しています。
出典:令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(厚生労働省)
就職内定率の最新状況
まず、令和4年3月(2022年3月)に卒業した大卒などの就職内定率の概要は、以下のとおりです。
- 大学(学部):95.8%(前年同期差▲0.2 ポイント)
- 短期大学:97.8%(前年同期差+1.5 ポイント)
- 全体:96.1%(前年同期差▲0.2 ポイント)
なお、大学等に専修学校(専門課程)を含めると 96.0%(前年同期差+0.2 ポイント)になります。
近年における就職内定率の推移
「令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」内のグラフを見ると、近年における就職内定率の推移もよくわかります。
出典:令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(厚生労働省)
厚生労働省の上記データ(グラフ)によると、過去最低を記録した平成23年3月卒~令和2年3月卒までは、ほぼ右肩上がりで大卒の就職内定率が上昇し続けていました。
しかし、リーマンショックの影響で、平成22年3月卒~23年3月卒にかけて就職内定率は一気に下落します。
平成24年3月卒以降は順調に上昇していた就職内定率ですが、令和3年3月卒に一気に下がります。
そして、令和4年3月卒から再び復調の兆しに向かうようになりました。
近年起きているこちらの下落は、コロナ禍の影響によるものです。コロナ禍はリーマンショックとは異なり、すべての業界がダメージを被ったわけではありません。
採用人数が多い小売や接客、運輸や観光関連などの業界で新卒採用を手控えたことで内定率が下落していますが、影響は限定的といえるでしょう。
なお、直近3か年の月次推移をまとめた表が以下のとおりです。
2021年卒(2020年3月に採用広報が解禁された年度)は、2020年4月からの緊急事態宣言等の影響で採用活動を一時停止した企業も多く、10月や12月時点の就職率は前年対比で大きく落ち込みました。
しかし、最終的な4月1日時点の数値はそこまで大きな影響となっていないことも分かります。
また、コロナ禍が想定以上に長引いた影響もあり、2022年卒などでも、2020年対比と比べると採用は戻り切っていないことが伺えます。







