中途採用者を「期待外れ」と感じる原因
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(出典) photo-ac.com
中途採用者に対して「高いコストをかけて採用したのに、即戦力にならない…」と、がっかりする経営者や幹部の声は意外と多く聞くものです。
企業が『期待外れ』と感じるのには、どのような原因や背景があるでしょうか。
必ず即戦力になると思っている
ビジネスマナーや社会人経験があり、業務経験もある中途採用者は、『企業の即戦力』として採用されるケースが大半です。右も左も分からない新卒採用者に比べると頼もしいのは事実ですが、過大な期待は禁物です。
実際のところ、中途採用者が新たな組織に入って、すぐに成果を上げるのは容易ではありません。
「必ず即戦力になるはず」「自社を救ってくれるはず」「すぐに成果を出してくれるはず」と期待しすぎると、ギャップに落胆してしまうでしょう。中途採用者を期待外れと感じることが多い場合、そもそも考え方を変える必要があるかもしれません。
組織で活躍するには、スキルや知識だけでなく、『能力を十分に発揮できる環境』が必要です。ここでいう環境には、仕事の進め方・社内用語・暗黙知・組織独特の価値基準・行動規範などへの理解を指します。
企業文化や経営理念が企業ごとに異なるように、上記のような環境も違って当たり前です。中途採用者が本来の能力を発揮できるようになるには、『組織の価値観や暗黙知に馴染む』時間と機会を与えてあげる必要があります。
専門用語で組織社会化と呼ばれるプロセスです。
経験があるからと何も教えていない
前職と同じ職務で採用された人の場合、新人研修や教育がなおざりになるケースも多くあります。
「即戦力で採用したのだから」「経験者だから」といって研修や教育に手を抜けば、いつまでたっても自社のやり方になじめません。
同じ業界でも、仕事の進め方やノウハウ・方針は企業ごとに全く異なります。前職のやり方で進めてトラブルを起こしたり仕事が滞ったりすると、「中途採用なのに使えない…」と感じてしまいがちです。
職場に新しく人が入ると、実務を通じた職場教育(On the Job Training)が行われます。中途採用者の場合、ある程度はOJTでまかなえますが、OJTでは体系的な知識習得は行いづらく、穴あきの知識になりがちです。
後述しますが、新卒・中途の新入社員の早期活躍を目指し、職場が受け入れ態勢を作ることを『オンボーディング』と呼びます。
中途採用者を期待外れと感じるのは、組織になじむための手ほどきをきちんと行っていないことが原因である場合もあります。






