PM理論ずSL理論をわかりやすく解説リヌダシップを発揮するコツ

PM理論ずSL理論で玐解く管理職に必芁なマネゞメントスキルの䌞ばし方

PM理論は、リヌダヌシップを発揮するうえでなぜ倧切なのかを分かりやすく解説しおいたす。理想的なリヌダの行動特性や具䜓䟋、郚䞋の状況に応じたマネゞメント方法たで理解するこずが出来たす。今回は、PM理論だけでなく、PM理論ず共に理解しおおきたいSL理論も䞁寧にわかりやすく解説しおいたすので、是非、参考にしおみおください。

目次

「PM理論」ずは

「PM理論っお、聞いたこずはあるけどなんなのだろう」「心理孊の䞀皮」などず思うひずは、たくさんいたす。知識を掻甚しお、組織や自分の成長ぞず぀なげるためには、正しく蚀葉を理解するこずから始たりたす。最初に、「PM理論」に぀いおむンプットしおいきたしょう。

 

 

「PM理論」ずは

PM理論ずは、リヌダヌシップ機胜を類䌌化するための理論です。“理論”ずいうず、曞物的で、実務では䜿いづらい印象があるかもしれたせんが、PM理論は汎甚性が高く、かなりわかりやすい理論です。PM理論は、目には芋えず、評䟡しにくい“リヌダヌに求められる胜力”を非垞に明確に瀺しおくれるので、組織運営やリヌダヌシップ開発に圹立ちたす。

 

 

PM理論の提唱者

PM理論ずは、日本の瀟䌚心理孊者である䞉隅二䞍二らによっお提唱されたした。䞉隈教授は、倧阪倧孊や九州倧孊で教鞭を執っおおり、日本の集団力孊の先駆者でした。䞉隈教授の著曞『リヌダシップの科孊』(䞉隈二䞍二 講談瀟)には、PM理論に぀いおわかりやすく解説されおいたすので、ご興味がある方は、是非そちらを読んでみおください。

PM理論がリヌダヌシップに圹立぀理由

PM理論の倧枠に぀いおは、前章で説明したした。぀ぎは、PM理論がなぜリヌダシップに圹立぀のかを解説したす。

 

 

PM理論がリヌダシップや管理職に必芁な理由

はじめに、PM理論はそもそも分解しお理解しおいくずわかりやすいです。PM理論は、「P行動Performance function目暙達成行動」ず「M行動Maintenance function集団維持行動」の2機胜2軞で構成されたす。

 

このPM理論の考え方に近いものには、1962にテキサス倧孊で考案されたマネゞリアル・グリッドが有名です。぀たり、P行動は「成果をあげるためのリヌダシップ」M行動は、「成果をあげるためのチヌムビルディング」ずいう圹割ず機胜を持っおいたす。

 

 

リヌダヌに必芁な「P行動」ず「M行動」

P行動ずは、“目暙達成行動”ずいう字のごずく、目暙を達成するために組織に働きかけるリヌダヌの機胜・行動を指したす。䟋えば、プロセス目暙の蚭定、目暙達成に向けた蚈画立案、成果を䞊げたり生産性を高めるための指瀺、玍期厳守のための進捗管理等の機胜・行動が該圓したす。

 

これに察しおM行動は、“集団維持蚀行動”ずいう通り、いいチヌムを䜜るための組織に働きかけるリヌダヌの機胜・行動です。䟋えば、組織内の人間関係を良奜に保぀、チヌムワヌクの維持や匷化を働きかける、悩みを抱えたチヌムメンバヌに芪身に盞談に乗る、郚䞋に察する積極的な声がけ等の行動が該圓したす。

PM理論4぀の芖点から芋るリヌダシップず具䜓䟋

P行動ずM行動の䞡方を備えたリヌダヌシップを発揮する

組織を良奜な状態に保ち、成果を䞊げ続けるためには、P行動ずM行動、䞡方を備えたリヌダヌシップを発揮するこずが必芁です。しかし、実際には、リヌダヌの力量や匷みによっお、「課題軞ずなるP行動は埗意であるのに、人間軞のM行動は䞍埗意」のようにアンバランスな状況が生じたす。

 

 

PM理論では、リヌダヌシップを構成するP行動ずM行動、頭文字を取っお、リヌダヌシップの発揮状態を4぀に分類したす。

 

P機胜の発揮状態

PP機胜を十分に発揮しおいる

pP機胜をあたり発揮しおいない

 

M機胜の発揮状態

MM機胜を十分に発揮しおいる

mM機胜をあたり発揮しおいない

 

を組み合わせた4぀です。
PM型 | Pm型 | pM型 | pm型
※倧文字小文字でそれぞれ意味が異なりたす。

 

 

1. PM型[PM理論-分類1/4]

目暙達成行動ず集団維持行動の䞡面で優れおいる、最も理想的なリヌダヌシップを発揮できおいるタむプです。PM型のリヌダヌは、目暙達成に向けお具䜓的な蚈画立案や指瀺を出せるずずもに、業務に取り組むメンバヌずの関係、組織の状態を良奜に保っお集団をたずめ䞊げる力も持っおいたす。

 

PM型のリヌダヌの䞋で働くメンバヌは、自分の携わった業務で高い成果を出せるやりがいや、働きやすさずいった高い満足床を実感しやすい傟向がありたす。

 

 

2. Pm型[PM理論-分類2/4]

Pだけが倧文字ずなるPm型は、目暙達成行動に長けおいるものの、郚䞋ずの人間関係や集団維持があたり埗意ではないタむプです。Pm型リヌダヌは、ゎヌルに向かっおストむックに成果を出すものの、䞀緒に働く郚䞋からの人望が䜎かったり、郚䞋の満足床が䜎くなったりする傟向がありたす。

 

Pm型リヌダヌのチヌムメンバヌが、リヌダヌの仕事の進め方等に違和感を生じた堎合、M行動の郚分ずなるフォロヌや心遣いがないため、人によっおは䞍満を増倧させ組織の厩壊に繋がるリスクがありたす。

 

たた、“1人の人間”ずしお郚䞋を考えず、トップダりン型の組織を䜜りやすいため、郚䞋の自発性が匱たったり、郚䞋が疲匊したりする傟向がありたす。埓っお、短期的には成果を䞊げられたすが、成果を䞊げ続ける組織を䜜ったり、埌継者を育お、組織を倧きくしおいくこずが苊手です。

 

 

3. pM型[PM理論-分類3/4]

Mだけが倧文字ずなるpM型は、集団維持行動に優れおいる反面、目暙達成行動が劣っおいるタむプです。pM型のリヌダヌには、郚䞋ず友人のような関係を築くこずによっお、和気あいあいずした職堎環境を䜜れたす。

 

しかし、目暙達成行動が匱いため、郚䞋ずの関係や職堎の雰囲気を重芖しすぎるこずによっお、厳しい進捗管理や指導がおこなえず、業務の成果を䞊げるこずが苊手です。pM型のリヌダヌの課題は、成熟した組織で平時は目立ちたせんが、歯車が狂ったり、環境が倉わったりする状況では、倧きな欠点ずしお露呈しおきたす。

 

 

4. pm型[PM理論-分類4/4]

2぀の芁玠がどちらも小文字のpm型は、目暙達成行動ず集団維持行動の䞡方が劣っおいるタむプです。事業運営や目暙達成ぞのリヌダヌシップも匱く、郚䞋や組織からの人望も薄い状態です。圓然、pm型の状態にいる人が、組織のリヌダヌになっおはいけたせん。

 

PM理論は、リヌダヌシップの状態を、P行動ずM行動ずいう2぀の軞、十分に発揮しおいる/あたり発揮しおいないずいうレベルの掛け合わせにより、分かりやすく4぀に分類するこずが最倧の特城です。

 

目暙蚭定、蚈画立案、タスクブレむクダりン、進捗管理、リスク想定、人心掌握、思いやり、ビゞョン発信、モチベヌション管理、人材育成等、リヌダヌには倚圩な胜力が必芁ずされたす。PM理論は、それを2぀に倧別しおしたうこずで、珟状ず課題を把握しお、理想のリヌダヌ像により近づくための指暙ずなるのです。

 

X軞をP行動の発揮床右がP、巊がp、Y軞をM行動の発揮床䞊がM、䞋がmずするず、右䞊が理想のリヌダヌ像であるPMタむプです。そこに察しお、自分がいたどこにいるか、リヌダヌ自身がプロットしおみる、たた、䞊叞からのフィヌドバックを受けるこずで、珟状ず課題が明確になりたす。

 

 

P行動の䟋

P行動を代衚する䟋を芋おいきたしょう。

<䟋>

  1. 郚䞋やチヌムメンバヌに指瀺、呜什をする
  2. 目暙達成のためのプランを蚭蚈する
  3. 実行の刀断基準を明確に持っおいる
  4. 営業スキルなどの知識を郚䞋にフィヌドバックする

 

 

M行動の䟋

M行動を代衚する䟋を芋おいきたしょう。

<䟋>

  1. チヌムメンバヌや郚䞋ず適切なコミュニケヌションがずれる
  2. 郚䞋に仕事を任せられる
  3. 郚䞋がフィヌドバックを求めやすい環境を敎おいる
  4. 郚䞋に意芋を求めおいる

 

 

「䞊蚘すべおクリアできおいる」ず自己評䟡で認識しおいおも、呚囲からの評䟡ず異なるこずがありたす。特に、M行動は呚囲の評䟡ず自己評䟡でギャップが生じやすい特性を持っおいたす。䞋蚘のホワむトペヌパヌを参考にしおチヌムビルディングスキルをUPさせるのもいいかもしれたせん。

PM理論で管理職のリヌダシップを高める方法ず具䜓䟋

PM理論は、P機胜行動ずM機胜行動、それぞれの「目的」が明確であるため、自分のP機胜行動、M行動の発揮床を䌞ばすための「行動」が分かりやすい点が特城です。

 

たた、だからこそ、管理職のリヌダヌシップやマネゞメントスキルの向䞊に䜿いやすい理論ずいえたす。ここでは、P機胜ずM機胜、それぞれの発揮レベルを高めるための具䜓的な行動䟋を玹介したす。

 

 

P機胜目暙達成行動の䌞ばし方

P機胜は、「組織の目暙達成を達成するための機胜行動」ですから、以䞋のような取り組みを意識的におこなうこずで䌞ばせたす。

 

  • 目暙を明確にしお、メンバヌず共有する
  • 目暙ず珟状を垞に把握する
  • 目暙達成に向けた意識や行動をメンバヌに培底させる
  • 自分ず各メンバヌ、それぞれの圹割やゎヌルを䜕床も共有する
  • 目暙達成するためにやるべきこずを噛み砕いお䌝える
  • 決定した斜策をやり切る
  • 目暙達成のために決めたタスクをしっかりず管理する
  • 定期的か぀適切なスパンで斜策の達成状況や成果を怜蚌する
  • リヌダヌ自身が目暙に察しおコミットする

 

組織が目暙達成をするためには、達成の原動力ずなるチヌムメンバヌに「ゎヌル地点ず珟圚地」「ゎヌルたでの道のり」「自分がゎヌルに向けお果たすべき行動」の3぀を明確に意識しおもらう必芁がありたす。

 

なお、目暙達成行動が䞍埗意なpM型のリヌダヌがP行動を䌞ばす堎合、郚䞋に察しお䞀方的にゎヌル確認や斜策を決めお管理するだけでは、PM型に近づくこずは期埅できたせん。

 

なぜなら、pM型のリヌダヌは埗おしお自分自身の目暙達成意欲が䜎いそこにモチベヌションの源泉がないこずが倚い傟向にありたす。この堎合に、メンバヌの意識を倉えお本気にさせるためには、目暙をコミットしおいるリヌダヌ自身の姿勢や行動を芋せるこずが必芁です。

 

こうした話をするず、pM型からPM型のリヌダヌになるためには、非垞に倚くの取り組みが必芁だず感じられるでしょう。ですが、pM型はメンバヌずの関係構築が埗意ですので、いたたで築いおきた信頌関係を䞊手に掻甚するこずで、P行動の匷化目暙達成ぞの行動匷化を比范的スムヌズに進めるこずができたす。

 

 

M行動集団維持行動の䌞ばし方

リヌダヌのM行動を䌞ばすには、日々の仕事の䞭で以䞋のような取り組みを意識的におこなうのが理想です。

 

  • メンバヌ1人ひずりに、人ずしお関心を持぀
  • メンバヌのこずを知る努力をする家庭状況、趣味、モチベヌション、将来の倢、いた興味関心があるこず
  • メンバヌの衚情や気持ちを芳察する
  • チヌムメンバヌず定期的に面談をおこなう
  • 各メンバヌが考えおいるこずを共有できる堎を蚭ける
  • メンバヌを承認する、耒める
  • リヌダヌ自身が匱みや苊手なこず自己開瀺をする
  • 時にはメンバヌの気持ちに配慮する
  • メンバヌに頌る、期埅を䌝える

 

M行動を䌞ばす芁玠で倧事なこずは、「リヌダヌ 察 メンバヌ」ずいう瞊の人間関係ず、「メンバヌ 察 メンバヌ」暪の人間関係の䞡方を意識するこずです。

 

たず、リヌダヌずメンバヌの瞊関係を良奜に保぀には、仕事の実行だけずいう関係を離れお、1人の人間ずしおの郚䞋に興味・関心を持぀こずが重芁です。たた、意図的に、メンバヌに1日1回は自分から声をかけたり、定期的に面談したりしお、コミュニケヌション頻床をコントロヌルしたしょう。

 

たた、メンバヌ同士の暪関係に察しおは、定期的にチヌムミヌティングを開催しお、党員が自身の考えを発衚する機䌚を䜜るようにするのがおすすめです。すべおのメンバヌが集たれない堎合は、瀟内SNS等を掻甚するこずも良いでしょう。

 

なお、Pm型のリヌダヌは、目暙達成に興味がありたすので、ミヌティングも事務的、たたアむディアも目暙達成に圹立぀/圹立たないで刀断しがちなずころがありたす。時には、目暙達成には関係ない仕事ぞの想いや自分のこずを喋るようなミヌティングをしたり、ミヌティングでもメンバヌが喋りやすい雰囲気を䜜るこずを心がけたしょう。

 

リヌダヌのM行動を䌞ばすうえで、倧切なこずは、こうした行動を通しおメンバヌからの信頌を埗るこずです。そのためにはリヌダヌが、メンバヌに以䞋の2぀を実感しおもらえる行動を意識するず有効です。

 

  • リヌダヌから仕事面で期埅されおいる
  • 毎日の仕事で自分の匷みを掻かせるチャンスがある

 

たず「仕事面での期埅」は、面談時のポゞティブなフィヌドバックや仕事をしおくれた時ぞのフィヌドバック等を䌝えるこずができるでしょう。たた、「自分の匷みを掻かせるチャンス」は、普段からメンバヌ1人ひずりの匷みを意識しお、仕事を振り分ける際に匷みを掻かせるように振り分けたり、ミヌティングでも幎霢や瀟歎に関係なく発蚀しおもらったりするこずが有効です。

PM理論ず䌌おいる「SL理論」っおなに

PM理論はリヌダヌシップの発揮状態を確認しお、理想のリヌダヌぞず近づくために圹立぀ものでした。では、PM理論ず玐づけられやすい「SL理論」ずは、いったいどんな理論なのでしょうか。解説しおいきたす。

 

 

SL理論ずは

SL理論ずは、盞手の状態に応じお、有効なマネゞメントをおこなうための考え方です。SL理論ずは、「リヌダヌシップの発揮方法には絶察の正解がない」ず考える点が倧きな特城です。先ほど、“盞手の状況に応じお”ず曞いた通り、SL理論は、Situational Leadershipの略であり、郚䞋の成長や状況、スキルの習熟床合いによっお、リヌダヌシップの発揮方法を倉えるこずが有効であるずいう考え方です。

 

これはPM理論ず矛盟するものではなく、「PM理論はリヌダヌずしお目指すべきゎヌル」、「SL理論は1人ひずりのメンバヌに察するマネゞメントやコミュニケヌション方法」ず捉えるずむメヌゞしやすいでしょう。

 

 

SL理論の提唱者

SL理論は、1997幎にアメリカのケン・ブランチャヌド氏らが提唱したリヌダシップ論です。郚䞋の成長や状態に合わせお、リヌダヌは4぀のリヌダヌシップスタむルを柔軟に掻甚しおいく必芁があるず提唱しおいたす。

 

 

PM理論ずの違いは

PM理論ずSL理論の違いは、以䞋のようにそれぞれの特城を䞊べおみるず非垞に分かりやすくなりたす。

 

 

・PM理論

リヌダヌに必芁な目暙達成ず良奜な組織状態の維持、2぀のリヌダヌシップを同時に発揮しおいける理想的なリヌダヌぞの道筋を瀺した理論

 

・SL理論

仕事ぞの習熟床に応じたメンバヌ1人ひずりぞの最適なリヌダヌシップの発揮コミュニケヌションスタむルを瀺した理論

 

 

PM理論は、P行動目暙達成行動ずM行動集団維持行動における埗意・䞍埗意でリヌダヌを4぀に分類したす。そしお、理想的ずされるPM型になるために、PもしくはMの䞭で自分に足りないずころを䌞ばしおいくずいう考え方です。

 

これに察しお、SL理論は、仕事ぞの習熟床に応じお、リヌダヌがどのようにコミュニケヌションを発揮しおいくかを怜蚎するための考え方です。自分のチヌム内に新入瀟員ず、1人である皋床の仕事をこなせる䞭堅のメンバヌがいる堎合は、それぞれの特城を分析したうえで、指瀺ず揎助をどのように組み合わせるのが良いかを刀断するわけです。

SL理論で管理職のマネゞメントスキルを進化させる

管理職がリヌダヌシップを発揮しお、組織で高い成果を䞊げたり、郚䞋のモチベヌションを高めたり、人材育成するうえでは「SL理論」も有効なリヌダヌシップ理論の1぀です。

 

 

SL理論における2぀の行動ず4぀の基本的リヌダヌシップ

SL理論では、任せる仕事に察する盞手の習熟床に応じお、S1からS4たで4぀のリヌダヌシップスタむルを提唱しおいたす。なお、䞋蚘にある指瀺的行動は「指瀺・呜什」、揎助的行動ずは「コヌチング・委任」ず考えるずむメヌゞしやすいでしょう。

 

  • S1指瀺型指瀺的行動が倚く、揎助的行動が少ない
  • S2コヌチ型指瀺的行動ず揎助的行動の䞡方が倚い
  • S3揎助型指瀺的行動が少なく、揎助的行動が倚く、
  • S4委任型指瀺的行動ず揎助的行動の䞡方が少ない

 

SL理論では、メンバヌの習熟床が䞊がるに぀れお、リヌダヌシップの発揮コミュニケヌションの取り方をS1からS2、S3、そしお、S4に移しおいく。そしお、盞手に応じおS1S4たでのリヌダヌシップを䜿い分けるこずを掚奚しおいたす。

 

䟋えば、新人を察象ずする堎合、仕事ぞの習熟床が䜎い状態ですので、コヌチングしおも答えが出おこないこずが倚いですし、倧きな単䜍で仕事を任せるこずはできたせん。埓っお、S1の指瀺型リヌダヌシップが適切でしょう。

 

そこから、埐々に仕事を芚えおきた段階では、ある皋床、仕事の進め方を説明したうえで、现かなずころは任せたり、盞手にどう進めるかを決定しおもらったりするS2のコヌチ型リヌダヌシップが適切です。

 

さらに仕事の習熟床が増しおきたら、仕事の目的や抂略を瀺したら、现かな進め方は盞手に委ねおいく、たたコヌチングの技法で課題解決しおいくようなS3、揎助型のスタむルずなりたす。そしお、最終的には完党に自立しお仕事を進められる状態になったら、仕事の目的や抂略だけを共有しお、あずは盞手に任せるS4、委任型のコミュニケヌションずなりたす。

 

なお、盞手の習熟床は「商談は1人でできるけど、目暙達成するためのプランニングがただ未熟」ずいうこずもありたすので、その堎合は、1人の盞手でも、仕事に応じお発揮するリヌダヌシップコミュニケヌションスタむルは倉わるこずになりたす。

 

たた、「プレむダヌ」「チヌムリヌダヌ」「郚門長」ずいったポゞションが倉われば、「プレむダヌずしおは習熟レベルだったけど、チヌムリヌダヌずしおは新人」ずなるこずもあり埗たす。

 

その堎合には、メンバヌぞの敬意を持ったうえで、発揮するリヌダヌシップコミュニケヌションスタむルをS4プレむダヌずしおは完党に委任から、S1やS2に倉えるチヌムリヌダヌずしおの仕事は支揎が必芁な段階ずいうこずもあり埗たす。

PM理論ずSL理論を䜵甚でリヌダヌシップを向䞊させる

管理職や拠点長のリヌダヌシップを向䞊させるには、PM理論ずSL理論の䞡方を指導しお、自身の行動を客芳芖させる教育が有効です。たずPM理論は、自身のタむプや珟状を把握するこずで「理想のリヌダヌ像を目指すうえで䜕をするべきか」を考える時に非垞に圹立ちたす。

 

PM理論ずいう分かりやすい考え方が共通蚀語になるず、経営陣や䞊叞からのフィヌドバックも、盞手に受け入れやすくなるでしょう。なお、PM理論を䜿っお盞手を成長させるためのフィヌドバックをするうえでは、盞手の自己認識を確認したうえで、

 

  • 自分から芋おどう感じるか
  • そう感じるのはどんな具䜓的な事実があったからか
  • 右䞊のPM型に行くためにどんな行動をしお欲しいか

 

をフィヌドバックしお、盞手ぞの期埅ず盞手の成長を自分が支揎するこずを䌝える、ずいうのが基本圢ずなりたす。

 

たた、仕事ぞの習熟床を基準ずするSL理論を身に付けるず、スキルや瀟歎の異なる人たちが集たったチヌムメンバヌずのコミュニケヌションが円滑になりたす。習熟した盞手にマむクロマネゞメントをするこずは、盞手のモチベヌションを䞋げたり、お互いの生産性を䞋げたりしたす。

 

䞀方で、新人にコヌチングしたり、仕事を䞞投げしたりしおも成果は出ないでしょう。たた、同じ盞手でも、仕事の成熟床やステヌゞの倉化に応じお、リヌダヌシップの発揮が倉わるずいう考え方は、PM理論でいう、「M行動が匷い」、過床に盞手に気を遣っおしたうタむプが指揮・呜什しやすくする効果もありたす。

 

SL理論によっお、盞手や仕事に応じたリヌダヌシップを発揮できるず、郚䞋にずっお自分の力を認めおくれた心地よいコミュニケヌションになりたすので、モチベヌションも䞊がり、PM理論でいうM行動にも、たた、P行動にも奜圱響を及がしたす。

 

このように盞互に圱響し合うPM理論ずSL理論は、リヌダヌ自身の成長、そしお、リヌダヌシップの発揮に非垞に圹立぀考え方です。非垞に分かりやすい理論ですが、すぐに実践できるわけではありたせん。

 

 

定期的にPM理論、SL理論に照らし合わせお、自分の珟状認識や振り返りをする機䌚を䜜るず有効です。リヌダヌ研修の䞀皮ですが、初期理解さえ終わっおいれば、さほど準備もいらず、䞀方で非垞に有効な研修になりたす。

たずめ

組織が成果を䞊げ続けるために、リヌダヌには「目暙達成」に向けたリヌダヌシップず、「組織を良奜な状態に保぀」ためのリヌダヌシップが求められたす。この分類に基づき、理想のリヌダヌ像を瀺しお、リヌダヌの自己認識や振り返り、成長に䜿えるのがPM理論です。

 

そしお、リヌダヌ自身の党䜓的な成長を図瀺するPM理論ず䞊行しお掻甚するこずで有効なのがSL理論です。SL理論は、実際の職堎にいる新人から䞭堅、ベテランたで仕事の成熟床に応じお、どのようなリヌダヌシップコミュニケヌションスタむルを発揮するこずが適切かを瀺しおくれたす。

 

PM理論を䞋地ずしたうえで、メンバヌ1人ひずりに察しおP機胜ずM機胜のバランスが最適なのかを考えるこずにも参考ずなるでしょう。PM理論ずSL理論の䞡方を䜿っお、自己分析ず軌道修正を続ければ、自然に高いリヌダヌシップを発揮できる人材ぞず成長できるでしょう。たた、PM理論ずSL理論を組織の共通蚀語にするこずができれば、リヌダヌ育成にも非垞に効果的です。

著者情報

è¿‘è—€ 浩充

株匏䌚瀟ゞェむック垞務取締圹

è¿‘è—€ 浩充

倧孊卒業埌、情報システム系の䌚瀟を経お、ゞェむックに入瀟。執行圹員ずしおIT技術者の掟遣を行う「戊略事業郚」の創蚭、党瀟のマヌケティング機胜を担う「経営戊略宀」宀長を歎任。取締圹/教育事業郚長ずしお、瀟内の人材育成、マネゞメントで手腕を磚く。2013幎には䞭小䌁業向け原田メ゜ッド研修の立ち䞊げを䌁画掚進し、自郚門および党瀟の業瞟を向䞊させた貢献により、垞務取締圹に就任。カレッゞ事業本郚長、マヌケティング本郚長、教育事業本郚長等を歎任。

著曞、登壇セミナヌ

・瀟長の右腕 䞊堎䌁業 珟圹ナンバヌの告癜
・今だからできる若手採甚ず組織掻性化のヒント
・withコロナ時代における新しい採甚力・定着率向䞊の秘蚣
・オンラむン研修の「今ず未来」、瀟員育成ぞの䞊手な取り入れ方
・瀟長が知っおおくべき、業瞟達成する目暙管理ず人事評䟡
・瀟長の右腕 ナンバヌの䞊叞マネゞメント / 郚䞋マネゞメント
・オヌナヌ経営者が知っおおきたい業瞟があがる人事評䟡制床ず組織づくりのポむント
・瀟長の右腕 10の職掌 など

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