2070年問題【人を残すvol.155】

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。

 

先日来、メディアで取り上げられていますが、
日本の総人口の将来推計値が発表されました。

 

2070年には、現在の約7割、8700万人という推計です。
(2020年時点は1億2615万人)

 

国立社会保障・人口問題研究所という厚生労働省の機関による
発表ですが、その人口内訳詳細が掲載されています。
https://www.ipss.go.jp/

 

抜粋してご紹介します。

――――――

 

<子どもの人口(0~14歳まで)推移(推計)>

・2020年は約1503万人(総人口の11.9%)
・2070年は約797万人(総人口の9.2%)

出生数は、2020年で約80万人余りであったのが、2070年は50万人を
下回る予測です。

 

<生産年齢人口(15~64歳)の推移(推計>

・2020年は約7509万人(総人口の59.5%)
・2070年は約4535万人(総人口の52.1%)

 

<高齢者の人口(65歳~)の推移(推計>

・2020年は約3603万人(総人口の28.6%)
・2070年は約3367万人(総人口の38.7%)

 

ちなみに、私は1972年生まれの「第2次ベビーブーム世代」ですが、
65歳となったあとの2043年には高齢者人口は約3953万人でピークを迎えます。

 

また、「平均寿命」は以下と予測されています。

 

・2020年は、男性81.58歳、女性87.72歳
・2070年は、男性85.89歳、女性91.94歳

 

そして、上記の推計から、
いわゆる「現役世代」何人で高齢者を支えることになるか?
(生産年齢人口の対65歳以上人口比率)

 

・2020年は、現役世代2.1人で高齢者1人を支える
・2070年は、現役世代1.3人で高齢者1人を支える

 

――――――

 

上記のような推計データが公表されています。

2070年、私はもう生きてはいませんが、息子や娘はちょうど高齢者です。

 

今でさえ公的年金受給年齢が引きあげられていますし、
健康保険組合の財政も悪化していますから、彼らの世代が心配ですね。

 

自分の身は、より自分で守らなければならなくなるのでしょう。

 

また、2070年は国内の人口減少問題だけでなく、

 

地球温暖化により、世界人口の約30%が、
平均気温29℃以上の場所に住むことになる

 

という予測もあるそうです。

 

気象庁によると、世界の平均気温はこの100年で0.74℃上昇しており、
日本国内では、100年で1.3℃の上昇が観測されています。

 

ちなみに、東京の2020年の平均気温は16.5℃ですが、
今後100年間で、更に約2~3℃上昇する見込みだそうです。

 

憂いばかりが募るニュースですが、
自分はその時、もうこの世にいないから良いのではなく、

 

子どもたちのために何かできることはないものか

親として大人として何を残してやれるだろうか

と考えさせられました。

皆様は、どう思われますか?

 

 

今回の執筆者:「梶田貴俊」
(株式会社ジェイック 西日本代表講師)

2070年問題

著者情報

梶田 貴俊

元株式会社ジェイック シニアマネージャー(現ジェイック契約パートナー)

梶田 貴俊

前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代にリーマンショックを経験。代表取締役として、事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。現在はジェイックの講師として研修事業を牽引している。

著書、登壇セミナー

『会社を潰さないためのSunday Management List ―中小企業のリーダーがやるべき日曜日のマネジメントリスト』

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