株式会社ファイブグループ|「楽しい」で満ち溢れた職場づくりで100年企業を目指す

更新:2025/05/20

作成:2024/12/20

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飲食事業を主として、関東を中心に世界3カ国に32ブランドを持ち、約140店舗を展開しているファイブグループ。2024年版Great Place to Work® Institute Japan「働きがいのある会社」ランキング中規模部門において、飲食企業としては唯一の6年連続、最高位(第7位)での受賞となっています。

 

地域への社会貢献や顧客の満足を通じて、アルバイトを含めた従業員全員が自分の役割に対し誇りを持ち、いかに「楽しく」、働きがいを生み出しているかを経営企画室長 浅川 めぐみ様にお話しいただきました。

会社情報

会社名:株式会社ファイブグループ様
設立:2003年6月30日
従業員:3,040人(正社員473名・アルバイト2,567名)※グループ連結(2024年5月31日現在)
2003年に吉祥寺で「薄利多賣半兵ヱ」をフランチャイズ加盟でOPEN、翌年にはオリジナルブランド「とりとん」を立ち上げ、行列のできる居酒屋としてスタート。以降、「スパゲッティーのパンチョ」などのオリジナルブランドを次々に立ち上げ、主に飲食事業(居酒屋・ダイニング等)の経営・企画・運営・店舗プロデュース事業のほか、DX事業、再生可能エネルギー事業にも参入。従来の単一ブランドをパッケージ化して拡大する飲食事業のセオリーとは違い、マルチブランド展開を進めている。

<目次>

Q.貴社の沿革と事業内容について教えてください

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浅川様:飲食事業を中心に、FC加盟店を含めた130店舗を国内外で展開しています。当社の創業者で代表取締役社長の坂本憲史が2003年に1号店『薄利多売半兵ヱ 吉祥寺店』をFC加盟で開店し、翌2004年には初の自社ブランドである『旨串とりとん』を開店しました。

 

その後は『居酒屋いくなら俺んち来い。』『スパゲッティーのパンチョ』など続々とブランドを立ち上げていき、去年は年商140億を達成することができました。コロナ禍では苦戦しましたが、その時期を除けば創業から21年、増収増益です。

Q.「楽しいでつながる世界をつくる」という企業理念はどのように作られたのですか?

浅川様:坂本が学生時代、インドなどアジア諸国へバックパックで旅をしたことに端を発します。海外で刺激を受けた坂本が帰国して見た日本の光景は、サラリーマンたちがつまらなそうに街を行き交う姿でした。

 

人々が楽しそうに過ごしていたアジアの国々とのギャップに衝撃を受け、「楽しく働きがいのある会社を作りたい」と考え、「関わる全ての人が楽しくなれる環境をつくること」を理念に掲げ創業。その後、2019年に第二創業期を迎えて「“楽しい”でつながる世界をつくる」に理念をアップデートしました。

Q.飛躍的な成長の中で、理念はどのように浸透させているのでしょう?

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浅川様:現在、弊社の従業員は3,000人を超えました。そのうち正規雇用の社員が約400名です。つまり、店舗を支えているのは全従業員の8割を占めるアルバイトとなります。アルバイトスタッフは学校卒業等のタイミングで人員の入れ替わりも多いですが、創業以来、理念経営を貫いてきたことが理念浸透の一助となっています。

 

具体的には、採用面接の際に、アルバイトを含む応募者全員に理念を伝えており、理念に共感できる方を採用することを最重要ポイントにしています。なお当社では「面接」ではなく、「面談」と表現し、対話する形で応募者の皆さんとお会いしています。

 

また、店舗ごとの世界観も作っており、それらは基本的に理念に沿ったもので、元気で楽しい雰囲気づくりを重視しています。応募者にはそうした店舗ごとの世界観も伝えており、理念との両方に共感した人が現場で活躍しています。

 

皆がそうして共感しながら働くことで、近年ではアルバイトからそのまま社員登用にチャレンジし、入社する人も増えています。

 

ファイブグループシンボル

Q.20周年を機にコーポレートカラーとロゴデザインを刷新されたとのことですが、その意図を教えてください。

浅川様:当社は昨年(2023年)に創業20年を迎えました。節目を迎えても「21世紀を代表する飲食カンパニーになる」というビジョン自体は変わることはありません。

 

しかし、コーポレートカラーとロゴデザインを刷新することで、「どの会社よりも人を愛し、人に愛される会社となり、100年先まで『楽しい』でつながる世界をつくっていきたい」という想いがより強くなったと感じています。

 

さらに坂本は、事業拡大することで皆の生活を守っていくことを従業員に向けて発信しました。これまで以上にチャレンジできる環境を整えつつも、しっかり生活基盤は安定させ、そのうえで輝いて働けるような環境づくりを目指しています。

 

それはコロナ禍であっても同様で、坂本は「従業員を誰一人解雇しない」と政府の方針発表より前に宣言しました。同時期に飲食業界では多くの店舗がつぶれ、従業員が解雇されましたが、当社の従業員は坂本をはじめ幹部リーダー層の発言で自分たちが守られていることを意識できました。そうした安心感も働きがいの一つに結び付いています。

 

また20周年を迎え、ビジョンに伴い従業員の行動も変えていくために「チャレンジ21」というビジョンメッセージも刷新しました。

 

「チャレンジ21」の中には、100年続く企業になるために、「次世代リーダーを育てていく」というような内容が含まれています。また、やみくもに事業を拡大させるのではなく、飲食の場を通して地域のお客様に喜んでいただき、自分たちの事業活動が地域貢献になるようなメッセージが込められています。

Q.従業員の定着に関する工夫や対策を教えてください

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浅川様:店舗型ビジネスの場合、人事を店舗単位のみで考えると、従業員を孤立させてしまう場合があります。うまくいけば、店舗内の人間関係がより強固になる反面、うまくいかない場合、即離職につながることが危惧されます。

 

そこで当社では、従業員には自分の店舗だけではく、見渡せば直営110店舗に2,000人の仲間がいることを意識してもらっています。それぞれがファイブグループの一員であり、ブランドや店舗の枠を超えてタテ・ヨコ・ナナメの関係でつながっているのです。その意識を高めるために研修や社内イベントの機会を数多く設けています。

 

社内イベントは大小様々なものが、平均で1カ月に1回のペースで開催されています。その中でも最も大きいイベントが夏に行われる「5IVE FES(ファイブフェス)」です。「5IVE FES(ファイブフェス)」とはキャンプ場など大きなイベント場を貸し切り、店舗も休業して全員が集まるイベントです。

 

従業員の家族も参加でき、ブランド別の運動会や、アルバイトの有志バンドによるステージもあります。

 

こうしたイベントでも、理念にある「楽しむ」世界を体現しており、先述のタテ・ヨコ・ナナメの関係性がより強固になっています。

Q.リーダー層にはどのような役割を求めていますか?

浅川様:リーダー層には「キレイごとをキレイごとにしない」「本気で人に向き合うこと」を特に求めています。究極的には、人と人とのコミュニケーションということであり、しっかり愚直に“人”と向き合うことが重要です。

 

例えば1on1ミーティングを実施するときは、メンバーのキャリアビジョンなどを個人に合わせてしっかり語り合います。店舗でリーダーは全員に目を配り、個人に合った言葉をかけるようにしています。

 

これは坂本がこだわり、直接マネジメント層に徹底するよう繰り返し話していることで、その人の状況を見極めて、いち早くコンディションや悩みについて向き合うようにしています。

 

また、当社はマルチブランド展開が特色であり、強みとしています。マルチブランド展開をしていることで、スタッフにとって、働く場の選択肢が広がることも魅力やメリットとして挙げられます。さらにブランドごとにリーダーとしてチャレンジができるのも、働きがいにつながる要因となっています。

Q.「ファイブグループらしい人材」を採用するためのポイントを教えてください

浅川様:「人に喜んでもらいたい」「人を喜ばせたい」などの考え方を軸に持っている人と働きたいと考えています。

 

先述の通り、採用時には「面接」ではなく「面談」での対話による採用活動を行っており、理念について、仕事の向き合い方について、ミッション・ビジョン・ウェイズについてなどを、応募者にしっかり伝え、応募者がなぜ当社を希望されたのかを聞いていきます。

 

「私たちのこうした環境で楽しく働かないか?」と対話型で面談し、そこで共感いただいて、入ってよかったなと思ってもらえるように努力しています。それはこちらが「就活生を選ぶ」のではなく、「就活生に当社を知ってもらい、判断してもらう」姿勢で、お互いに納得したうえでご入社頂いています。

 

一般にサービス業ではお客様ファーストが通常のスタイルですが、当社では、お客様だけではなく、従業員も大切にしています。従業員の理解のもと、従業員の喜びを考えることから始めると、イキイキと働く私たちを見たお客様が喜んでくださり、それがその後の事業発展にもつながっていきます。

 

こうしたサイクルが実現できるよう、今後も引き続き、従業員が楽しく働ける環境を作っていきたいと思います。

 

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