【ザ・現場ギャップvol.171】新人育成の“点”と“線”、“その先”

更新:2023/07/10

作成:2021/10/20

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 取締役

新人育成の“点”と“線”、“その先”

お世話になっております。
株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。

『点と線』というと、
ミステリーファンであれば、
松本清張の長編推理小説を思い浮かべる方も
多いかもしれませんが、

今回は、新人育成の“点”と“線”ということで
お話させていただきます。

度々お話していることですので
このメルマガをご覧であれば、ピンと来るかもしませんが、
つい先週も以下のように書きました。

「新人育成を計画する際は、
ぜひ短期or中長期 × 直接的or間接的
という視点から、現状の取り組みや今後の注力施策を
整理されることをオススメします。」

その上で、先週は、
短期的な施策、いわば“点”の打ち手として、
4月に実施する新人研修に関して
ウェビナーをご案内しました。

もしかしたら、教育事業部様も先週の時点で、
気になっていらっしゃったかもしれませんが、
新人育成の“線”=中長期施策の描き方こそ、
イメージが湧きづらく、より知りたい
という方も多いようです。

そこで、今週は、新人育成において
いかに点と点を結ぶ、線を描くか
という視点でお伝えできればと思います。

ポイントは、今回のタイトルにある通り、
点と点を結び、線にした“先”をどこに繋ぐか、です。

もちろん自社でいち早く戦力になってもらい、
本人としてもやりがいをもって働ける状態をつくる
というのが、新人育成の一つのゴールでしょう。

それに加えて、最近では、
従業員満足度の向上、定着率の向上を目的に
人事が個々人のキャリアの充実を支援するため
キャリア面談を実施する会社も増えているようです。

ただ、その一方で
個々人のキャリアの相談を受けても
会社としてその希望にすべて応えてあげられるわけではなく
愚痴を聞いて終わりとなってしまったり、

本人の退職の意向を期せずして後押ししてしまったり、
親身に相談に乗ったことを本人からは感謝されたものの、
人事としては正しいことをしたのか葛藤したという
ほろ苦い思いを伺うこともあります。

新人育成のその“先”の期待は、
会社にも、新人本人たちにもそれぞれあるかとは思いますが、
オススメは、会社と、新人たちの“Why”をすり合わせることです。

この会社の事業は何のためのものなのか?
なぜこの業績目標なのか?なぜこの業務が必要なのか?
といった会社にとっての“Why”と

何のために仕事をするのか?
仕事を通してどこを目指していきたいのか?
なぜこの会社で働くのか?といった新人たちの“Why”。

会社と、新人たちの“Why”を軸にした相互理解、信頼関係の構築が
新人育成の一つのゴールになりうると、私は思います。

若干、抽象的な表現もありましたが、
教育事業部様のお役に立てば幸いです。

今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 取締役

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
・コロナ禍で就職を決めた21卒の受け入れ&育成ポイント
・ゆとり世代の特徴と育成ポイント
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