豊臣秀吉の人心掌握術【ザ・現場ギャップvol.142】

2021/03/17

豊臣秀吉の人心掌握術

皆 様

 

お世話になっております。

株式会社ジェイックにて

取締役 教育事業部長を務めます

東宮美樹と申します。

このメールが配信される3月17日は

豊臣秀吉の誕生日だそうです。

豊臣秀吉は今から484年前の、1537年3月17日、

尾張国(今の愛知県)に生まれました。

言わずと知れた、日本を代表する天下人です。

 

その立身出世をもたらした大きな要因の一つが

「人たらし」と呼ばれるほどの

人心掌握術だと言われています。

 

それを象徴するエピソードとして

有名な話が「草履を懐で温める話」です。

豊臣秀吉が、まだ木下藤吉郎という名で

織田信長の草履取りだった頃、

寒い時期だったために足が冷えてはいけないと

織田信長の草履を懐に入れて温めていました。

その気遣いや仕事ぶりに信長は感心し

藤吉郎を気に入るようになった

というエピソードです。

有名なお話なので

教育事業部の皆様もご存じなのではないでしょうか。

 

そして実は、秀吉は上司だけでなく

部下に対しても、上手く人心掌握術を用いていたと言います。

それを代表するエピソードとして

以下のようなお話があります。

 

当時、織田信長は清洲城を

天下取りの重要拠点としていました。

ある日、暴風雨によってその清洲城の塀が壊れてしまいます。

時は戦国時代ですから、いつ敵に攻め込まれてもおかしくありません。

そこで信長は、早急に堀を修繕するよう命令をしました。

ですが、20日経っても修繕は完了しませんでした。

 

そのことに業を煮やした信長は

当時メキメキと頭角をあらわしてきた木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)を

呼び出し、塀をただちに修繕せよと命じたのです。

 

命令を受けた藤吉郎が現場に行ってみると

働き手がみんなのんびりと座り込み、無駄話をしています。

「どうした? 塀は直ったか」

と藤吉郎がきくと、働き手たちは首を横に振ります。

そして、

「のんびり仕事をしていますよ」

と続けたそうです。

 

秀吉はそれを受け、まず

「なぜ塀の修繕を急ぐのか」

という目的を全員に周知するために

働き手たちに対してこう言いました。

 

「塀の修繕を急がないと、敵が攻めてくる。

そのときは、おまえたちの家族もみんな殺されてしまう。

だから塀の修繕は急ぐ必要があるのだ」

 

すると、みんな互いに顔を見合わせました。

「塀をこのままにしておくと、

自分たちだけでなく家族も敵に殺される」

という危機意識が、初めて働き手たちの頭をよぎったのです。

藤吉郎は敏感に自分の言葉の手応えを得ました。

そして更に

「わしは新しく臨時の堀修繕を命ぜられた。

そのため、これから塀の修繕を監督する。

そこで考えたのだが、

このまま全員が無計画に仕事をしていても

塀の修繕は進まない。

どうだろう?壊れた箇所を十箇所に区分する。

そして、一組ずつ分けた場所を分担するのだ。

一組十人としよう。

誰と誰がどの組に入るのかは、

おまえたちで相談しろ。

おまえたちの中でも、互いに好きだったり、

嫌いだったりする奴がいるだろう。

嫌いな者同士が同じ組に入っても仕事は捗らない。

喧嘩ばかりするからな。この方法でやってみないか」

と持ちかけました。加えて

「一番早く修繕を終えた組には信長様から褒美を貰ってやるぞ」

と付け加えると、わっと歓声があがった。

 

そうして、意欲的に動き出した働き手たちによって

あっと言う間に塀は直ったとのことです。

 

上司・部下に限らず

組織で上手く仕事を進めていくには

働くメンバーの心を掴み

モチベートすることは必須です。

それは、戦国時代でも今の時代でも

大きな違いはありません。

 

どれだけ時代が変わろうと

歴史に名を残した偉人から学ぶことは

いくらでもあります。

 

膨大な情報が飛び交う現代だからこそ

温故知新の精神を持って

過去に触れ、学ぶのも

時には必要かもしれませんね。

 

 

今週はここまでとさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。

 

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 取締役

東宮 美樹

1974年生まれ 鹿児島県種子島出身。1997年筑波大学第一学群社会学類を卒業。新卒でハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。専門分野は新人と若手育成、モチベーション・エンゲージメント改善、女性活躍等

【著書、登壇セミナー】
・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
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