1on1を実施する際は、以下のステップを意識するといいでしょう。
- 1.部下と日程を調整する
- 2.目的に沿って質問リストを作成する
- 3.1on1を実施する
- 4.1on1を振り返り、行動する
- 5.継続的に行う
ひとつずつ解説します。
1.部下と日程を調整する
まずは、1on1を行うための日程を部下と調整してください。効果的な1on1を継続するためには、部下がリラックスして話しやすい日時で調整するのがおすすめです。
1on1は1回当たり30分~60分程度でスケジューリングをします。ただ、あまり長くなると業務時間を圧迫してしまいますし、部下が気疲れしてしまう恐れがあります。
なお、定期的に行うことを見据えるのであれば、週次や月次など一定の周期で設定するといいでしょう。決まった日時に行われれば、上司も部下も業務スケジュールを組みやすくなるでしょう。
2.目的に沿って質問リストを作成する
1on1の目的に沿った質問リストを作成します。1on1でよくある失敗が、時間は確保したものの「何を話したらいいのかわからない」という状態に陥ることです。
1on1は上司が知りたいことを質問する時間ではなく、部下の関心あることについて話す時間です。従って、上司から一方的に質問するのではなく、部下自身にテーマを設定してもらうことが大切です。
ただ、部下も何を話せばいいか戸惑うこともあるでしょう。従って、上司側でテーマの選択肢を作っておくことは有効です。
解答を求めるための質問、というよりは、部下に考えてもらうための質問、という形で、コーチング的な進行を意識して質問リストを作ってみるといいでしょう。
- 業務について
- 困っていること
- 成長目標や挑戦したいこと
- キャリアについて
- プライベート など
質問は5W1Hを用いた、自由に意見を述べられる、また思考を刺激するオープンクエスチョン、たとえば「これについてどう思う?」「○○について考えていることはある?」などを中心に考えましょう。
YES/NOや選択肢で答えるクローズドクエッションでは話を広げられず、部下が自分の思うことを伝えられずに終わる恐れがあります。
3.1on1を実施する
1on1を実施します。なお、1on1の初回などでは、部下に1on1の目的や準備して欲しいこと(部下が話したいテーマ)をきちんと説明しましょう。
また、上司は1on1の最中、部下が話しやすい雰囲気作りを心がけることが大切です。話しづらい雰囲気だと部下は本音を話す気にならず、効果的な1on1になりません。
本音を引き出すためにはまず、部下の話を遮らず、最後まで聞くことが大切です。
4.1on1を振り返り、行動する
1on1終了後は内容を振り返り、記録しましょう。継続して実施する場合など、前の回などで話した内容を上司が忘れていると信頼関係にヒビが入りかねません。
また、部下の意見や要望を可能な範囲で業務に反映させることも重要です。実際に反映させることで部下は自分の意見が尊重されていると感じられ、モチベーションの向上につながります。
もちろん全てを反映されることは出来ないでしょうし、短期的に反映することが難しいことも多いでしょう。ただ、反映できないか?を考えて、出来なかった場合も相手にフィードバックすることが大切です。
また、キャリアプランや会社の制度などについて質問や相談をもらった時、分からないことがあれば上司は「分からない」と答える勇気も大切です。
一般に日本人はまじめであり、質問されたらその場で回答しないといけないと思ってしまいがちです。結果的に、本当は出来る可能性もあるのに、「難しいと思う」「前例がない」などと答えてしまい、部下のモチベーションを落としている場合もあります。
「私も分からないので、一緒に人事に聞いてみようか」などを、分からないことの自己開示、そのうえで、上司としてサポートする意思を見せることが重要です。
このように記録して記憶する、出来ることは反映する、一緒に調べるなど、1on1を行動につなげることが大切です。
1on1を行っても何の変化もないと、部下のモチベーションは却って下がってしまう恐れもあります。たとえば、反映できなかったとしても、検討したうえで反映できない理由を説明してあげれば部下は納得でき、次回の1on1でも積極的に話してくれるようになるでしょう。
5.継続的に行う
1on1は一度きりにせずに、継続的に行うことが大切です。隔週~1カ月に1回ぐらいの頻度で実施することが一般的です。
定期的に行うことで部下の成長を促すだけでなく信頼関係を深められ、コミュニケーションが取りやすくなります。また、部下の状況が変化した場合にも素早く察知でき、必要なサポートを取れるようになるでしょう。
1on1のポイントや導入メリット、事例、ツールの選び方などは以下の記事で解説しているので参考にしてください。