
具体的な質問事項は企業によって異なりますが、先述の目的も踏まえて、会社説明会アンケートに入れる質問事例を紹介します。
参加者の個人情報
想定される個人情報としては、下記のようなものがあります。
- 【想定される個人情報の項目例】
- ・氏名
- ・生年月日
- ・性別
- ・住所
- ・大学名
- ・学部学科
- ・携帯電話番号
- ・メールアドレス など
ただし、前述のとおりエントリーフォームなどからの申し込み時点で、求職者の個人情報は把握していることが多いです。そのため、本人照合に必要な最低限の個人情報以外は、なるべく項目を減らすことがおすすめです。
会社を知ったきっかけ
こちらも採用管理システムなどを導入していれば、どのルートから応募があったかはすぐに把握できるため、重要度は低いでしょう。
ただし、SNS採用やリファラル採用に力を入れていたり、以下のようなケースに該当したりする場合は、会社を知ったきっかけの質問が有効となります。
- “応募チャネル”と“会社を知ったきっかけ”が異なるケースが多い場合
- SNSやリファラルの効果検証をしたい場合
- 電子ベースでは、説明会への応募チャネルを把握できていない など
参加者が「どこで自社を知ったのか?」を把握することは、今後の利用媒体や利用イベントの選定に役立ちます。選定の際に、費用対効果が合わない媒体やサービスは、次年度以降の利用を再検討していくことになるでしょう。
また、参加者の手間にならないように、以下のように選択式にしておくことがおすすめとなります(項目は自社の採用チャネルに応じて変更してください)。
- 【会社を知ったきっかけの項目例】
- ・求人サイト(マイナビ/リクナビ/LabBase/……)
- ・合同企業説明会(マイナビ就職EXPO/キャリタス就活フォーラム/Premium Matching Event/……)
- ・学校企業説明会
- ・友人・知人からの紹介
- ・弊社の社員からの紹介(社員名: )
- ・検索エンジン
- ・SNS(Twitter/Facebook/Instagram/YouTube/TikTok)
- ・弊社のコーポレートサイト
- ・弊社のブログ
- ・弊社の採用サイト
- ・書籍(〇〇〇/×××/△△△)
- ・ニュースサイト(サイト名: )
- ・新聞(新聞名: )
- ・口コミサイト(サイト名: )
- ・その他( ) など
説明会の感想
説明会の各コンテンツやプログラム内容を以下のように並べ、「印象に残ったこと(良かったこと)」をチェックしてもらいましょう。一つに絞らず「3つまで回答可」にするのもおすすめです。
- 〇〇〇とはどういう企業?
- 企業理念
- 業務内容
- 市場内での位置づけと今後のビジョン
- キャリアアップ
- 福利厚生
- 働きやすい環境づくり
- 質疑応答
- 説明会のスライド
- 採用動画
- その他( ) など
チェックをしてもらったあとに、回答の理由を書くフリースペースを設けると、コンテンツへの意見を聞きやすくなるでしょう。
説明会の感想は、求職者ニーズや、自社の説明のわかりやすさ・わかりづらさを客観視するうえでも非常に役立ちます。
たとえば、多くの求職者が「働きやすい環境と福利厚生」に高評価をしていた場合、次回以降は、「働きやすい環境と福利厚生」のコンテンツに少し厚みを持たせてもよいでしょう。また、アンケートで把握した求職者ニーズは、選考時の魅了付けにも役立つ内容です。
なお、大前提として求職者の視点からすると、「不満」や「わかりづらい」と思ったとしても回答しないことが当たり前となります。不満などを回答しない点は、顧客向けのセミナーでのアンケートやウェビナーでのアンケートとは大きく異なるため、確認時には注意が必要です。
アンケートを見るうえでは、説明会のなかで「採用ターゲットに向けてどこを刺したいか?」という事前の意図とアンケートが一致しているかというのも、重要な視点になるでしょう。
企業を選ぶときに重要視するポイント
自社の採用ターゲットのニーズを知る質問です。
- 企業理念
- 事業内容
- 事業規模
- 沿革
- 仕事内容
- 社内の雰囲気
- 社内の風通しの良さ
- 給与・賞与
- 休みのとりやすさ
- 勤務地
- キャリアアップ
- 教育制度
- 在宅勤務制度
- 女性活躍
- 産休育休制度
- その他( ) など
上記の質問でのポイントは、なるべく具体的に項目を並べることです。たとえば、一言で「働きやすさ」とまとめてしまうと、以下のようにさまざまな意味があるなかで、どこを本当に重視しているのかわからなくなります。
- 若手でも働きやすい(⇒職場の心理的安全性が高い)
- 休みをとりやすくて働きやすい(⇒家庭生活との両立や健康維持がしやすい)
- 好きな場所で勤務できて働きやすい(⇒テレワーク制度がある)
- 女性でも働きやすい(⇒女性社員が多い、女性も尊重される雰囲気がある))
上記のアンケート項目は、求職者ニーズの把握につながるため、「働きやすさ」などの漠然とした表現ではなく、なるべく具体的な言葉で質問を並べたほうがよいでしょう。もしくは、選択式のアンケート+自由記述の形式にすることも有効となります。
ただし、こちらも社会的に望ましくない回答が明らかです。たとえば、「給与・賞与、休みのとりやすさ、勤務地」という3点セットで選ぶと企業への印象が悪そうなのは想像に難くありません。したがって、回答がどこまで本音か?という点はやや疑問符がつきます。
就職活動の状況
選考時の魅了付けや内定者フォローに使える大事な項目です。
- エントリー社数
- 選考社数
- 内定社数
- 選考中や内定済み企業の社名や状況
- 仕事内容
なお、選考中や内定獲得している企業名などを記載してもらうときには、「就活状況に応じて可能な限り選考スケジュールを調整します」といった理由を記載したり、「差し支えなければ教えてください」などのスタンスにしたりするとよいでしょう。
意見、感想、その他
いわゆるフリースペースです。熱意のある学生は、意見、感想の場所で自己アピールをしてくることもあります。
フリースペースがあれば、大勢の前では質問できなかった疑問や不安を書いてもらうこともできるでしょう。学生との接点を持つうえで、フリースペースの内容は有効活用できる場合があります。