「私的成功」の意味すること
冒頭で触れたように、書籍『7つの習慣』は発売から長くなった今でもベストセラーとして世界中で支持されています。
時代や国を問わず、多くの人から『7つの習慣』が支持されている理由は、内容が普遍的であるということが最も大きな理由でしょう。
本章では、『7つの習慣』の概略や全体像を確認すると共に、最初のステップとなる「私的成功」とは何かを解説します。
『7つの習慣』が目指すもの
『7つの習慣』は、人生の中で「長期的・継続的に望む結果を手にする」、つまり、より豊かな人生を作ることをメインテーマにしています。『7つの習慣』の中では、「長期的・継続的に望む結果を手にする」ことを「効果性」と表現します。
『7つの習慣』では、書籍名の通り、効果性を発揮するための習慣7つが紹介されています。
しかし、じつは7つの習慣は箇条書き的に羅列されているわけではありません。
書籍の中では、7つの習慣を身に付けて、効果性を発揮するためのステップや順番が紹介されています。
『7つの習慣』私的成功とは?位置づけと意味するもの
『7つの習慣』は前述の通り、効果性を発揮するまでのプロセスを体系として示していることが特徴です。効果性を発揮するプロセスは、「成長の連続体」という、人の成長段階を示した図であらわされています。
成長の連続体では、人は「依存⇒自立⇒相互依存」というステップに成長すると解説されています。3つのステップのうち、依存から自立へと成長することを『7つの習慣』では「私的成功」、そして、自立から相互依存へと成長することを「公的成功」と呼んでいます。
依存、自立、相互依存がどういう状態なのか、順を追って説明しましょう。
人は世の中に生を受けた後、誰かに依存しながら人生を歩み始めます。始めは親に、学校に上がれば先生に、社会に出てからも最初のうちは上司や先輩に依存することになるでしょう。
「依存」とは、自分以外の誰かに面倒を見てもらう必要がある状態です。赤ちゃんのうちは物理的、肉体的に依存しています。その後、社会人として経済的に自立するまでは金銭面で依存しています。
そして、人によって自立の時期は異なりますが、精神的にも周囲に依存しながら人生を歩んでいます。
依存のステージを経て、人は自立の段階へと成長します。自立の段階にいる人は、自分で思考し、自分で決定し、自分で行動できるようになります。
「自立」とは、いわゆるひとりの大人として責任を取れる状態、精神的に独立している状態です。「あなたが〇〇して欲しい」「物事が上手くいかないのはあなたに原因がある」と考えるのが精神的に依存している状態です。
自立の段階になると、「私が〇〇します」「私に〇〇という責任があります」と考えるようになります。
自立は成熟した立派な存在とも言えますが、『7つの習慣』では自立のさらに上に「相互依存」の状態があるとします。
相互依存とは、人と人が支え合い、助け合い、協力し合いながら、お互いがより素晴らしい結果を手にしようしている状態です。
相互依存では「私たちは〇〇します」「私たちは〇〇を実現します」という状態であり、自立した者同士が手を取り合っている状態です。






