次に、メールでのクレーム対応を説明します。メールでのクレーム対応も基本的な流れは電話と変わりません。
ただし、テキストでのコミュニケーションになる、また、文字として明確に残ることから、電話以上に対応に細心の注意が必要な部分もあります。
クレーム対応メールの書き方
クレーム対応メールは下記の手順で書くのが基本的な流れです。
なお、すぐ返信できるようであれば、すべてを一通のメールに記載しても良いですが、調査や対応の検討に時間がかかるようであればクレーム内容を受領したこととお詫びだけを早急に返信しましょう。
その後、調査の終了後に改めて下記内容を盛り込んだメールを送りましょう。
- 1.件名
- 2.挨拶
- 3.謝罪
- 4.原因の説明
- 5.対応策の提案
- 6.謝罪と感謝
メールの場合は、まず件名も重要です。
メール返信は受信メールに“Re”を付けて返信する形も分かりやすいですが、クレーム対応の場合は”〜についてのお詫び”といった形で、謝罪意思が伝わりやすい件名にした方がおすすめです。
挨拶文も普段以上に丁寧な表現で作成することを心がけましょう。手紙ではありませんので、時候の挨拶等は不要です。
次に、クレーム内容を端的に記載したうえで謝罪します。電話での対応と同じく、状況がわからないまま自社の非を認めるようなことはしない方がよいでしょう。
ただし、相手に手間をかけたり不快な体験をさせたりしたことに対してはしっかり謝罪しましょう。
謝罪のあとで、問題の経緯や発生原因に関して調査した結果をしっかりと記載します。原因把握と再発防止に尽力した姿勢を顧客に見せることが大事です。
なお、問題経緯や対応は長くなることもありますので、その場合はPDFファイル等で添付する等が良いでしょう。
もちろん相手に対する対応提案もしっかりと記載しましょう。対応が返金や再送付等であれば、返金する金額や再度送付する数量などを具体的に記載することが重要です。
相手の都合を確認する文章を入れることも忘れないようにしましょう。なお、問題経緯等の記載が長くなりすぎて、対応提案が目に入りづらくなってしまうと本末転倒です。
状況に応じて、順番は入れ替えて下さい。
最後にあらためて今回のクレームに対して謝罪するとともに、意見をくれたことに対して感謝して締めくくりましょう。
メールでのクレーム対応におけるポイント
メールでのクレーム対応の基本ポイントは以下の3つです。
| □ | なるべく早く返信する |
|---|
| □ | クッション言葉を使う |
|---|
| □ | ダブルチェックする |
|---|
なるべく早く対応することが基本なのは、メールでも電話でも変わりません。すぐに対応できない場合は、先方からのメールを確認した旨と謝罪を連絡するだけでも顧客に安心感を与えられます。
また、メールの文面では「ご迷惑をおかけしますが」といった形で言葉の印象をやわらかくするクッション言葉を意識するとよいでしょう。テキストでのコミュニケーションは冷たく無機質な印象になりがちです。
回りくどい表現にはならないように注意が必要ですが、端的に用件のみで冷たい印象を与える文章にならないように表現を考えましょう。
最後に送信前に必ずダブルチェックしましょう。特に相手の名前や個人情報の表記を誤ってしまうと、さらに不快な印象を与えてしまいます。送信前に上司や同僚にメールを見てもらったほうが安全です。
クレーム対応メールの例文
クレーム対応メールの例文を紹介します。まず、こちらに落ち度がある場合です。変な言い訳などは記載しないことが大切です。
○○様
お世話になっております。
株式会社●●の●●と申します。
平素より弊社とお取引頂き(または弊社の商品・サービスをご愛顧頂き)、
心より御礼申し上げます。
このたびは○○の件です、○○様に大変ご迷惑をおかけして、
誠に申し訳ございません。
○○様よりご指摘頂いた点を確認したところ、
ご購入頂いた商品と見本には大きな違いがございました。
深くお詫び申し上げると共に、
改めて商品をお届けしたいと存じますので、
ご希望の日時を返信いただれば幸いです。
今後このようなことが生じないよう、
現在、発生原因を調査しております。
この度は、大変申し訳ございませんでした。
再発防止に努めると共に、サービス改善に努めて参りますので、
今後とも何卒ご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。
次に、こちらに落ち度がない場合です。伝える順番を意識しながら、対応できない旨をしっかりと伝えることが重要です。
○○様
お世話になっております。
株式会社●●の●●と申します。
○○様のご指摘どおり、
**が**であるという点は間違いございません。
しかしながら、本商品については**であったとしても、
△△できないという点は説明書やパッケージにも記載しておる通りです。
弊社としてもこのような形でご期待を裏切ることがないように
記載位置などに関しては検討していきたいと存じます。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、
ご理解いただきますよう何卒お願い申し上げます。