「人を動かす」デール・カーネギー研修は、『人を動かす』や『道は開ける』の書籍で有名なコミュニケーション研修の権威、デール・カーネギーが立ち上げた研修プログラムです。デール・カーネギー・トレーニングとも呼ばれ、世界100か国以上、累計900万人以上が受講、アメリカの売上トップ500社“フォーチュン500”企業の90%が導入するというプログラムです。
マネジメントや営業での提案、対人交渉など、ビジネスでは相手と信頼関係を築き、相手に影響力を与えることが成果に直結します。では、どうすれば人と信頼関係を築き、相手の行動や意思決定に影響を与えることができるのでしょうか。こうした「人を動かす」力を身に付けることができるのが、「人を動かす」デール・カーネギー研修です。
記事では、デール・カーネギーの教えをベースにした「人を動かす」研修の概要と特徴を紹介します。
*HRドクターを運営する研修会社ジェイックは、米国のデール・カーネギー本部と契約して、日本国内で正式に「人を動かす」デール・カーネギー研修を提供しています。
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<目次>
「人を動かす」研修の概要と3つの特徴
記事では最初に、「人を動かす」デール・カーネギー研修の概要と3つの特徴を紹介します。
「人を動かす」研修の概要
「人を動かす」デール・カーネギー研修は、デール・カーネギーの著書『人を動かす』の教えをベースにした、コミュニケーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、営業力などを高めるトレーニングプログラムの総称です。デール・カーネギー・トレーニングとも呼ばれ、いくつかのコースが提供されています。
デールカーネギートレーニングの歴史や目的、詳しい内容、受講者の声などは以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
なかでも、書籍『人を動かす』に紹介されている人と信頼関係を築き、影響を与える力を身に付けるデール・カーネギー・コース(DCC)は、デール・カーネギー・トレーニングの中核となるプログラムであり、日本では「人を動かす」リーダーシップ&マネジメント研修として提供されています。
書籍『人を動かす』について詳しく知りたい人は、以下の記事で内容を要約しているので参考にしてください。
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また、デール・カーネギー・コースと並んで、人気があるのが米国ではハイインパクトプレゼンテーション(HIP)と呼ばれるプレゼンテーションの研修です。
プログラムでは、型にはまったプレゼンテーションだけではなく、たとえば、会社の会議や朝礼など、あらゆる人に伝える、人を動かしたい場面で使えるコミュニケーション技術を身に付けることが出来ます。
研修の実施方法
「人を動かす」デール・カーネギー・トレーニングは、標準的にはタイムスペースラーニングと呼ばれる形式で提供されています。
タイムスペースラーニングとは、「学び ⇒ 職場や日常での実践 ⇒ 次の学び…」というサイクルで、学びを細切れにして、各学びのステップ間に実践を挟むことで、学習効果を最大にして、実践的な力を身に付け、成果をあげるという学習方法です。
「人を動かす」リーダーシップ&マネジメント研修であれば、1回3時間×週1回×全8回、プレゼンテーション研修であれば、1回4時間×週1回×全4回といった形式で提供されています。
但し、個別の企業向けに実施する場合には、プログラムをカスタマイズして、タイムスペースラーニングではなく、1~3日の集中研修として提供することも可能です。
研修で得られる効果
研修での実践を通じて、
- コミュニケーションスキルの向上
- 素早い問題解決能力
- 優れた人間関係構築力
- チームワーク向上
- ストレスマネジメント能力の向上
など、人を動かす能力に関して、多岐に渡る幅広い効果が期待できます。
研修の特徴① 様々な場で活用できる原則が身に付く
デール・カーネギーの著書『人を動かす』は、1500万部を超えるベストセラーとなっています。1936年に出版されて、今では出版から90年近く経過した書籍が、現在でも支持されているのは、「人を動かす」の内容が文化や時代を超えた人間心理の深い洞察に基づいているからです。
「人を動かす」研修で身に付けるスキルも、業種や職種を超えてあらゆるビジネスシーンで、また、日常生活でも使えるものとなっています。
研修の特徴② 自分の殻を破る
「人を動かす」研修では、人生で成功を勝ち取るために必要な5つのドライバー(自信・コミュニケーション・人間関係・リーダーシップ・ストレスコントロール)を実戦形式で磨いていきます。
研修は、座学やレクチャーが極めて少なく、グループワーク、ロールプレイングなどが中心です。研修内では、ポジティブでモチベーションの高まる独特なアクティビティー、熱意あるプロフェッショナルトレーナーからのフィードバックを通じて、自分自身の持つ「心地よい範囲(コンフォートゾーン)」を超えて「ブレイクスルー(自分の壁を突き破る)」を経験することで、コース修了後の確実なパフォーマンス向上を実現します。
さらに、研修で学んだことを、次の研修までに実践して成果を発表するというアクティビティーを通じて、受講者は研修での学びと日常での実践を紐づけ、さらに自分の殻を破るブレイクスルーによる成功体験を手に入れます。これによって、学びが定着し、確実な行動変容を実現します。
研修の特徴③ 世界トップ企業が導入する高品質プログラム
「人を動かす」研修は、世界100か国以上に展開されており、アメリカの売上トップ500社(フォーチュン500)の90%以上で社員研修として導入されています。日本でも多くの大手企業や中小企業が導入しており、受講者満足度は97.7%と非常に高い評価を受けています。
高品質な実践型プログラムを支えるのは、優れた講師養成プログラムです。デール・カーネギー・トレーニングでは、講師の育成プロセスをISO9001に基づきマネジメントしており、1人250時間かけてプロフェッショナルトレーナーを養成しています。
「人を動かす」研修のコース紹介
「人を動かす」デール・カーネギー研修にはいくつかのコースがあります。日本ではHRドクターを運営する研修会社ジェイックが、米国のデール・カーネギー本部と提携して正式なデール・カーネギー・トレーニングを提供しています。本章では、ジェイックが提供している「人を動かす」研修の2つのコースを紹介します。
「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修(デール・カーネギー・コース)
『人を動かす』リーダーシップ&コミュニケーション研修は、経営幹部や管理職をはじめとするビジネスリーダーが、人と組織を動かすリーダーシップとコミュニケーションを身に付けることを目的とした研修です。
米国ではデール・カーネギー・コース(DCC)と呼ばれるプログラムであり、「人を動かす」デール・カーネギー研修の中核となるプログラムです。『人を動かす』リーダーシップ&コミュニケーション研修を受講することで、ビジネスリーダーとして、以下のスキルを身に付けることができます。
1.コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、リーダーにとって極めて重要なスキルの一つです。研修を受講することで、メンバーから信頼される方法、効果的な話し方、人を動かすコミュニケーションの取り方などのコミュニケーション方法を学ぶことができます。また、相手に興味を持って話を聴くなど、コミュニケーションの基本スキルをカバーする内容もあります。
2.チームをマネジメントするリーダーシップ
リーダーシップに必要なスキルは多岐に渡り、チームマネジメント能力もその一つです。本研修では、チーム内での優れた人間関係構築やストレスマネジメント能力の向上について学ぶことができます。目標設定や計画を立てる方法、メンバーに対して適切なフィードバックを与える方法、緊張感の扱い方など、リーダーシップとして必要とされる能力を養います。
「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修の詳細に興味があれば、以下より資料をダウンロードしてください。
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「人を動かす」プレゼンテーション・トレーニング
「人を動かす」プレゼンテーション・トレーニングは、プレゼンテーションを通じて人を動かすために必要なスキルを自分のものにする研修です。米国ではハイインパクトプレゼンテーション(HIP)と呼ばれ、デール・カーネギー・コースと並んで、社員などに向けて喋ることが多い経営リーダーに絶大な人気を誇っています。
研修で体得したスキルを実践することで、第一印象でポジティブな印象を与え、相手からの信頼を獲得したり、プレゼンテーションの数分で強烈なインパクトを与えて人を動かしたり、時には、批判的だった聴衆をも味方につけるといったことができます。
社員やメンバーの心をグッと掴んで動かしたい方、組織の方針や計画にメンバー巻き込んで「自ら動いてもらいたい」方、顧客へのプレゼンやコンペで競合を圧倒したい方など、プレゼンテーションやスピーチを通じて「人を動かす」力が求められる方におすすめです。
トレーニングを受講することで期待できる主な効果は以下のようなものです。
1.効果的なプレゼンテーションスキルの習得
「人を動かす」プレゼンテーション・トレーニングは、プレゼンテーションの基本要素であるストーリーと視覚的要素の設計とその効果的な活用、会話と質疑応答の技術など、プレゼンテーションに必要なスキルを幅広く網羅しています。トレーニングに参加することで、プレゼンテーションに必要なスキルをより深く理解し、自分のものにすることができます。
2.実践&フィードバックを通じて成長
研修内では、受講者はリアルタイムで様々な実践演習、たとえば、対立的な意見に対処する、図示を上手く使う、実践的なデモンストレーションを行う…といった実践的なテーマのもとで、プレゼンテーションを実施します。プレゼンテーションには、講師からリアルタイムでフィードバックやアドバイスが入るとともに、録画されて自分で見返して学習することも行います。実践を通じて、自分の強みと弱みを理解し、改善を繰り返し、誰もが確実にプレゼンテーション力を向上させることが出来ます。
3.話す技術とスライド構成の技術
「人を動かす」プレゼンテーション・トレーニングを受講することで、参加者は自信に満ちた魅力的なプレゼンターへと変貌を遂げることができます。話す技術だけでなく、視覚的なデザイン、段落のレイアウト、スライドの構成など、現在のプレゼンテーションに欠かせないスライド設計の技術も身に付けることができます。
HRドクターでは、「人を動かす」プレゼンテーション・トレーニングを提供することが可能です。興味をお持ちの方は、以下のお問合わせよりご連絡ください。
https://www.hr-doctor.com/contact/
【事例紹介】「人を動かす」研修を受講した企業の声
本章では、実際に「人を動かす」研修を受講した企業の声を紹介します。
【事例】「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーション研修(デール・カーネギー・コース)
従業員数:4483名(グループ合計)
業種:不動産業・建設業・建築資材加工販売業MM様
*上記は、令和2年4月インタビュー時点の情報です
【導入の成果】
「用件があるときには名前を呼ぶ」「相手を褒める」ということを意識し、実践できるよう心掛けています。例えば何か仕事の依頼をするとき、パートさんに対していきなり本題を切り出すより、先に別の話題を出したり、ときに褒めたりしてから本題に切り出すようにしました。
すると、いつも依頼すると抵抗感を示すような方でも、和らいだ雰囲気になりました。そのほかにも一つひとつは細かく覚えていませんが、他愛ないことでも研修で学んだ効果をいくつも実感しました。
Q.デール・カーネギーの研修に参加したきっかけについて教えてください。
もともとカーネギーの書籍を読んでためになると感じていたのですが、研修なら本ではわからない部分を深堀できるのではないかと考えて、参加しました。カーネギーの本を読んだのは、自分が30代後半となり、社会人としてのスキル醸成がより必要だと感じたからです。
職場における人間関係もさらに良くしたいですし、『人を動かす』はマネジメントの学びになるので、マネジメント知識を伸ばしたかったことで受講しました。現場ではパートさんなどもいて、幅広い年代の方々に関わります。さらに私は現場の方々より後に異動して合流したため、指示や関係性のバランス感などに気を配っていたところでした。
Q.研修を受けた印象はいかがでしょうか?
改めて、いかに「人として当たり前のことができているか」が大切だと認識できた研修でした。当たり前のことですが、「人に誠実な態度をとる」「批判をしない」「褒める」などは実はなかなか普段できておらず、実践することで改めてその大事さがわかりました。
研修を受けて、具体的な行動として、話しかける時にまずその方の名前を呼んでワンクッションおいたり、相手を褒める機会が少なくないかなどをチェックしなおしたりしたところ、関係性が良くなることを実感しました。
大人数の研修でしたら遠慮してしまう点もあったでしょうが、少人数だったので発言しやすかったですね。講師を前に椅子を並べて半円の形でやる研修は初めてでしたが、やりやすかったです。
研修内容で特に印象的だったのは、自分の体験談から学んだことを発表するパートです。他の受講者のエピソードですが、その方は営業でうまくいかず、部長秘書に配属転換されたものの仕事がなく、それでも草むしりなど真面目に仕事していたところ、別の営業の上役に声をかけていただき、再び営業として活躍できるようになったそうです。「人が見てないところでも真面目にやれば、誰かが見てくれている」というエピソードでした。
発表を聞いて、自分とは全く違う状況・立場の方から大切なことを学べる機会があることを実感しました。
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まとめ
記事では、デール・カーネギーの「人を動かす」研修の内容や得られる効果について紹介しました。
「人を動かす」研修は、人間関係のスキルやコミュニケーションの技術を学び、自信や影響力を高めることができます。また、チームワークやリーダーシップ、問題解決や目標達成など、ビジネスに必要な能力も向上させます。
「管理職のマネジメント力を高めたい」「営業職の営業力をあげたい」とお考えの人は、以下のデールカーネギー研修、セミナーの情報を参照してください。
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