
前の章までで紹介したとおり、内定者へのフォローメールやメッセージは、内定者を入社につなげるうえでも非常に大切です。では、メールやメッセージは、どのようなシーンで送れば良いのでしょうか。
本章では、内定者へのフォローメールの作成に適した5つの場面と例文を紹介します。
なお、以下ではメール文としての形式で紹介していますが、違う媒体、また、場合によっては、メッセージカードや手紙などを使うことも有効です。
その1:内定承諾後
最も重要な場面です。個別メッセージにすることが大切になります。何を評価して内定を出したか、どう活躍して欲しいかも記載しましょう。
・件名:内定承諾のお礼
・本文:
〇〇〇様
株式会社×××の採用担当××です。
いつもお世話になっております。
先日は、内定承諾のご連絡をいただき、
誠にありがとうございました。
〇〇〇様は、今回の求職者のなかで唯一、
海外留学経験のあるエンジニアでした。
弊社では、ダイバーシティ経営にも力を入れているため、
〇〇〇様には高い語学力や留学経験を活かし、
ぜひとも外国人エンジニアとの製品開発を行なっていただきたいです。
入社にあたり、何か疑問や不安がございましたら、
採用担当××まで気軽にご連絡ください。
来月中旬頃には、
入社までのスケジュールをお知らせします。
〇〇〇様と一緒にお仕事できることを、楽しみにしております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
その2:内定式前
内定式スケジュールなどの事務的な連絡になりがちですが、「ぜひとも参加したい!」「早く同期に会いたい!」などのポジティブな気持ちにさせる内容を入れることがポイントです。
・件名:【要返信】内定式のご案内
・本文:
〇〇〇様
株式会社×××の採用担当××です。
いつもお世話になっております。
今年は厳しい残暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、内定式の連絡でメールをさせていただきました。
まず、内定式の日時と会場は、以下のとおりです。
・日時:2023年10月2日(月) 12時~15時(13時30分~懇親会)
・会場:株式会社×× 東京本社4階会議室(東京都渋谷区××××)
内定の受付は、12時から始まります。
本社4Fには、休憩スペースもございます。
午前中の新幹線で上京されるようでしたら、12時より早めに来ていただいても大丈夫です。
また、〇〇〇様のように遠方の方には、Zoomによるオンライン参加もご案内できます。
なお、2024年度の新入社員には、
〇〇〇様と同じ工学部・経営工学科の方が5人もいらっしゃいます。
内定式のあとは、顔合わせの懇親会も開催します。ぜひともご参加ください。
なお、このメールは、内定式の出欠確認も兼ねています。
お手数ですが、以下にご記入のうえ、返信をお願いします。
*****************************
・内定式には、どの方法で出席しますか?(〇をつけてください)
1.東京本社で出席する
2.オンラインで出席する
3.欠席する(理由: )
*****************************
不明点などございましたら、採用担当××まで気軽にご連絡ください。
〇〇〇様にお会いできるのを、楽しみにしております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
その3:内定者研修前
今回は内定者研修が内定式よりあとに実施される想定でのメールです。まず、内定式の参加のお礼をし、続いて内定者研修のスケジュールや詳細を記載しましょう。研修の場面でのメールでも、「早く参加してみたい!」や、疑問や不安の解消につながる内容を入れることが大切です。
・件名:内定者研修のご連絡
・本文:
〇〇〇様
株式会社×××の採用担当××です。
いつもお世話になっております。
先日は、内定式にご出席いただき、誠にありがとうございました。
懇親会では、〇〇〇様の近況なども詳しく教えていただけて良かったです。
さて、本日は、内定者研修のお知らせです。
内定者研修の初回(全3回)は、以下の日程で開催します。
・日時:2023年11月30日(金) 10時~15時
・場所:株式会社××× 東京本社4階(研修センター)
・研修内容:自社のミッション・ビジョンの理解、同期とのグループワーク、先輩社員とのランチ会
なお、内定者研修の前に、添付資料の3~10ページに目を通してきてください。
そうすることで、研修内容の理解度もアップすると思います。
また、ランチ会では、先輩社員への質問も可能です。
エンジニアの働き方やキャリア……など、
疑問や不安がありましたら、気軽にご質問ください。
〇〇〇様がお住まいの山形県も、かなり寒くなってきた頃かと思います。
卒業研究も終盤に差しかかりお忙しい時期かと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
不明点などございましたら、採用担当××まで気軽にご連絡ください。
内定者研修で〇〇〇様にお会いできることを、楽しみにしております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
その4:入社前
まず、いままでの内定者イベントに参加してくれたことへの感謝をします。感謝したうえで、入社式の案内を記載しましょう。
・件名:入社式のご連絡
・本文:
〇〇〇様
株式会社×××の採用担当××です。
いつもお世話になっております。
これまで、遠方から弊社のさまざまな内定者イベントにご参加いただき、
誠にありがとうございました。
来月は、いよいよ入社式です。以下の日程で開催します。
・日時:2023年4月3日(月) 11時~13時
・場所:株式会社××× 東京本社1階(××ホール)
・服装:就職活動中と同じリクルートスーツでお願いします
入社式は40分程度を予定しており、そのあとは、
社長や経営陣とのウェルカムランチ会を開催します。
ウェルカムランチ会では、社長がお気に入りの
フレンチレストラン×××のお弁当を食べる予定です。
気になることがあれば、社長に直接ご質問してくださっても構いません。
理系学部では、そろそろ卒業研究の発表会が開催される頃かと思います。
まだ寒い日も続きますが、どうぞご自愛ください。
入社式の不明点がございましたら、採用担当××まで気軽にご連絡ください。
入社式で〇〇〇様にお会いできることを、楽しみにしております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
その5:その他
ある程度のカジュアルな文面で、社内状況を定期的に発信することも有効です。
「社内状況を送ってもしょうがない…」と思うかもしれませんが、接触頻度が落ちて記憶が薄れていけば、気持ちや意欲も冷めていくのが人間の常です。社内状況を送ることで接触頻度を維持することが大切です。
- 「創業10年記念の社員旅行は、〇〇でした……」
- 「弊社の新製品Aが、業界ランキングで1位を獲得しました……」
- 「2025年採用の会社説明会が始まり、人事部門も忙しくなってきました……」 など