「年代別管理職の課題と組織に与える影響」を調査|年代が上がるにつれ、巻き込み力・チームビルディング・後進育成へと重点が移る傾向

更新:2026/04/16

作成:2026/04/07

年代別管理職の課題と組織に与える影響調査記事サムネ

企業向けの教育研修事業と採用支援事業を展開する株式会社ジェイックは、株式会社アスマークに調査委託した「年代別管理職の課題と組織に与える影響」に関するアンケート調査の結果を発表します。
(回答者数:企業の経営者・人事担当者400名、調査日:2025年9月14日~9月18日)

 

<目次>

管理職の課題は、年代が上がるにつれ、
巻き込み力・チームビルディング・後進育成へと変化。

企業の経営者・人事担当者に「年代別管理職の課題として感じるものを、2つ選択してください」と質問したところ、20代・30代の若手管理職では、「該当者なし(社内に20代・30代の管理職がいない)」を除き、「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)」が20代管理職で24.5%、30代管理職で23.8%と最多となりました。さらに30代では、「他部署・他部門との連携推進力」(22.8%)や「部下を動かすコミュニケーション力」(20.3%)といった、周囲を巻き込むマネジメントスキルへの課題意識が高い傾向が見られました。

 

40代管理職では、「部下の強みを活かしたチームビルディング力」が25.5%で最も多く、次いで「部下を動かすコミュニケーション力」(23.8%)、「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)」(23.5%)が続きました。目標達成に向けてチーム全体の力を引き出し最大化する力が求められていることがうかがえます。

 

50代管理職では、「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)」(22.0%)と「部下を動かすコミュニケーション力」(21.8%)が上位を占める一方で、「権限委譲を通じた部下育成(仕事を任せ育てる力)」(13.3%)や「部下のキャリア形成支援」(12.8%)など、後進育成に関する課題が他年代より高い割合となりました。次世代の育成に対する期待や役割の大きさが示されています。

 

60代管理職においても「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)」が18.3%で最も多い結果となりましたが、その他の課題はすべて10%前後で拮抗しており、課題が多様化・個別化している可能性が示唆されました。

 

20代・30代の若手管理職では、業績や成果に直結する計画力や実行力といったスキルへの課題感が強く、40代・50代の中堅層では、それに加えて、チームを束ねる力や部下育成への課題感が強まる傾向が見られ、管理職の年代が上がるにつれ、課題の焦点はシフトしていることがわかりました。

 

 

約7割が「管理職の課題が組織に影響を与えている」と回答

続いて、年代別に特色のあった4つの課題について、「管理職の課題が組織に与える影響として、あてはまるものを2つ選択してください」と質問したところ、経営者・人事担当者の約3割は「あてはまるものはない」と回答しましたが、残る約7割は何らかの影響を感じており、管理職の課題が組織全体に一定の影響を及ぼしていることが示唆されました。

 

▼「目標達成に向けたチームマネジメント(計画/実行/管理)」が組織に与える影響
「短期業績の悪化」(25.0%)や「長期業績の悪化」(23.0%)の割合が高く、管理職の計画や実行力が企業業績に直結する可能性が改めて示されました。

 

▼「他部署・他部門との連携推進力」が組織に与える影響
「長期業績の悪化」(20.8%)や「企業内でのシナジーやイノベーション創出の停滞」(19.0%)が上位に挙げられ、部門間の連携不足が組織全体の成長スピードや新しい価値創出を妨げている様子がうかがえます。

 

▼「部下の強みを活かしたチームビルディング力」が組織に与える影響
「部下のモチベーション低下」(23.3%)や「部下のエンゲージメント低下(愛着/思い入れなど)」(17.5%)の割合が高く、管理職がチーム力を引き出せないことがメンバー個々の士気や帰属意識の低下につながる可能性が示されました。

 

▼「部下を動かすコミュニケーション力」が組織に与える影響
「部下のモチベーション低下」(28.8%)が最も高く、設問の影響の中でも特に大きな割合となりました。管理職の日々の声掛けや対話の姿勢が、部下の働く意欲や組織への思い入れに影響する可能性が示唆されました。

 

 

今回の調査結果について、当社取締役の近藤は、次のように述べています。

 

「管理職に求められる役割は、近年大きく変化しています。働き方改革や人手不足に伴う中途採用の増加、仕事と家庭の両立を重視する就業観の広がりなどを背景に、部下の価値観はますます多様化しています。その結果、管理職は従来のように指示や命令で成果を上げるスタイルだけでは通用しません。複雑化する市場環境の中で、多様な価値観を持つ部下やチームの心理的安全性を高め、一人ひとりの強みや個性を有機的に活かして成果へとつなげる役割と能力が求められ、マネジメントの難易度は高まっています。今回の調査では、企業の経営者・人事担当者が感じる管理職の課題が年代によって異なり、組織全体にさまざまな影響を与えていることが明らかになりました。

 

企業における管理職育成には、年代や役割に応じた育成支援が重要です。特に20代・30代の若手管理職は抜擢人事によって登用されるケースも増えており、早期から計画・実行力や目標達成に向けたマネジメント力を段階的に強化する支援が求められます。40代・50代の中堅管理職には、部下育成やチームビルディング、他部門との連携推進など幅広いマネジメントスキルを体系的に向上させる取り組みが有効です。管理職を一括りに捉えず、年代や役割に応じた育成プログラムを提供することで、個々の課題解決のみならず、次世代人材の育成や組織全体の持続的な成長につなげることが期待できます。」

 

調査概要

調査名称:「年代別管理職の課題と組織に与える影響」に関するアンケート調査
調査対象:経営者・人事担当者
調査機関:株式会社アスマーク
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年9月14日~9月18日
回答者数:400名(従業員50名以上の企業の経営者200名、従業員100名以上の企業の人事担当者200名)

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