そもそもインターンシップ実施の目的とは?
![]()
インターンシップはもともと、社会的には「学生の就業体験」を意味するものでした。
ただし現実的には、企業が採用媒体経由で実施するインターンシップの目的は、学生との早期接触による母集団形成と自社への志望度向上(魅力付け)です。
そのため、インターンシップを実施する場合、母集団形成や魅了付けの目的を達成するためにも、学生の興味関心、ニーズを満たすプログラムをつくることが重要です。
新卒採用市場では、インターンシップと採用活動を直結させた早期採用がもはや当たり前になっています。
こうしたなかで、インターンシップを自社の母集団形成や魅力付けにつなげていくには、競合と差別化されたプログラムを取り入れることが必要です。
記事では、まず、インターンシップを実施する目的と代表的なプログラム例を紹介します。やってはいけないインターンシップの注意点も解説しますので参考にしてください。
就職活動中の学生はココシロインターンをチェックしてみてください。
古庄 拓
株式会社ジェイック
WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、執行役員・取締役等を歴任後、現在に至る。
![]()
インターンシップはもともと、社会的には「学生の就業体験」を意味するものでした。
ただし現実的には、企業が採用媒体経由で実施するインターンシップの目的は、学生との早期接触による母集団形成と自社への志望度向上(魅力付け)です。
そのため、インターンシップを実施する場合、母集団形成や魅了付けの目的を達成するためにも、学生の興味関心、ニーズを満たすプログラムをつくることが重要です。
インターンシップのプログラム内容を決めるときには、以下の5軸をもとに考えていきます。
なお、プログラムを決めるときには、ターゲットの明確化と、自社の魅力とターゲットの接点を考えることがまず大切です。
インターンシップの内容は、一般的に、いくつかのプログラムを組み合わせて設計することが多いです。この章では、代表的なプログラムの例とポイントを紹介します。
以下のような内容を、人事担当者や経営陣、現場のリーダー、既存社員が、講義・レクチャーしていきます。
仕事内容を伝えるときには、講義と併せて、実店舗や工場内などを見学するストアツアーや動画などを見せたりすることも効果的です。
また、人事だけでなく、現場社員等が登壇することもおススメです。
仕事体験の目的は、実際に簡単な仕事をやってもらうことで、自社で働くイメージを具体化させることです。仕事体験には、以下のようにさまざまな種類があります。
業務補助型や事業参加型の場合、学生が補助・参加した仕事にどういう意味があり、その仕事をすることで得られるゴールや成果まで伝えると、入社後のイメージの具体化ややり甲斐も感じやすくなります。
なお、仕事体験をプログラムに取り入れる場合は、インターンシップ後のトラブルを防ぐために、以下の点に留意する必要があります。
参考:インターンシップ・職場体験ハンドブック(東京商工会議所)
前述した仕事体験はとても有意義なものですが、受け入れ人数に限界があります。
また、労務やリスク管理的な視点からも手間がかかる、現場で何が起こるかわからないなどの懸念点もあるでしょう。
業務によっては、安全上の観点や、個人情報や機密情報の漏えいを防ぐために、実際のプロジェクトや作業現場には学生を入れられないこともあるはずです。
そのため、実際のインターンシップでは、既存社員と学生もしくは、学生同士のチームで以下のようなロールプレイング(疑似体験)を行ない、自社の仕事のイメージをつかんでもらう取り組みが多く行なわれています。
ロールプレイングを自社の魅了付けにつなげるには、疑似体験した内容が自社の仕事にどう役立つかの説明、成長を感じさせるポジティブなフィードバックなどのフォローが重要です。
ロールプレイではなく、以下のようなグループワークを通して、自社の仕事内容や業界に関する理解を深めてもらうのも、よくあるパターンです。
ロールプレイングやグループワークは、仕事の面白さを体験してもらうと同時に、業界研究や企業の理解につながるメリットがあります。
また、企業側としても、学生の主体性や発想力、リーダーシップ力などを見極める機会となるでしょう。
グループワークなどを、ビジネスゲームという形で、よりツール等も使って、仕事のイメージをつかんでもらうやり方もあります。
たとえば、家電量販チェーンの株式会社コジマでは、インターンシップで「店舗経営シミュレーションゲーム」を実施しています。
ゲームは、それぞれの学生が店舗のオーナーになり、「経営する店舗を地域No.1にする」というミッションを追いかけるというものです。
具体的には、経営者の視点で、以下のような思考や判断を繰り返していきます。
参考:<業界研究にピッタリ!>店舗経営シミュレーションゲーム!(コジマ)
なお、ビジネスゲームは学生の緊張を解くことができますし、少し小さめなスケールであれば職場体験の合間に行なうアイスブレイクとしても活用できます。
既存社員との交流会も、インターンシップの定番施策です。学生からすると、既存社員の顔が見えて質疑応答もできることで、企業のイメージが湧きやすくなります。
なお、インターンシップに参加する学生は、さまざまな企業と比較検討中であり、まだ、選考応募することを決めていない段階です。
交流会で「ここはダメそう……」と幻滅させないためにも、交流会に参加させるメンバーの人選には注意する必要があります。
ここまで紹介したインターンシップの内容は、そのほとんどが1dayもしくは、数日程度で実施されるものです。
一方で近年では、ベンチャー企業などを中心に、低年次(大学1~2年生)を対象とした中長期の就業型インターンシップも行なわれています。
参加学生に長期的に実務を経験してもらうと、以下のメリットが得られるでしょう。
なお、中長期のインターンシップ中、学生はアルバイトができなくなります。そのため、中長期的の場合、有償での実施がほとんどです。
また学生にとっても、ガクチカになる、アルバイトの代わりになる、といった意味合いもあるため、中長期的なインターンシップには一定のニーズがあります。
![]()
インターンシップを実施するからには、採用活動の成功につなげなければなりません。一方で、以下のようなインターンシップでは、母集団形成や魅了付けが失敗しやすくなります。
繁忙期の労働力確保のようにインターン生を利用するのは、明らかに不適切です。
単純作業や雑用で以下のようにネガティブな想いが生まれると、インターンシップの本来の目的である母集団形成や魅了付けが難しくなります。
また、インターンシップ中の雑用があまりにも酷かった場合、SNSに投稿・拡散されて、自社のブランドイメージが低下する可能性もあるでしょう。
上述したようなプログラム内容を組み合わせれば、とりあえずインターンシップを開催することはできます。
しかし、そもそもインターンシップの目的やゴール、訴求点が不明確だった場合、母集団形成や志望度アップなどの成果につながりにくいでしょう。
インターンシップを実施するときには、自社の目的・ゴール、また、何を伝えることで志望度アップにつなげるかを、以下のようにきちんと設計する必要があります。
1dayなどの一般的なインターンシップの参加目的は、「仕事理解」と「業種理解」の2つです。
一方で、企業目線のみで学生のニーズを無視したプログラム内容にした場合、満足度が下がり、目的も達成できなくなります。
繰り返しになりますが、インターンシップを実施するときには、「学生ニーズ」×「自社の魅力」が交わる点からプログラムを考えることが大切です。
なお、学生ニーズということに振り切って考えると、「就活の役に立つ」ということもひとつのポイントです。その点でプログラムを考えてみてもおもしろいでしょう。
企業が実施するインターンシップには、以下2つの目的があります。
インターンシップのプログラム内容は、採用ターゲットの設定、また、ターゲットニーズと自社の魅力の交点を考えたうえで、以下の5軸で考えるのがおすすめです。
ただし、以下のようなプログラム内容の場合、参加者を満足させられないどころか、最悪のケースではSNSなどで投稿されて炎上することもありえます。
インターンシップの失敗を防ぎ、自社の母集団形成や魅了付けにつなげるには、以下のような代表的なプログラムを組み合わせてインターンシップを企画するとよいでしょう。
ベンチャーやスタートアップ等であれば、低年次の学生を対象とした中長期の就業型プログラムなども、選択肢の一つになるでしょう。

2025/07/31 (木)
仕事ができない人の特徴とは?|見分けるコツと対処方法を解説

2025/08/22 (金)
『7つの習慣』まとめと要約|基礎原則~各習慣まで完全解説!

2025/10/29 (水)
誤りを指摘しない|デール・カーネギー『人を動かす』



