採用サイト(求人サイト)の制作費用、料金の相場と無料制作ツールも紹介

更新:2023/07/28

作成:2022/12/14

古庄 拓

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

採用サイト(求人サイト)の制作費用、料金の相場と無料制作ツールも紹介

近年、オウンドメディアリクルーティングに注目が集まるなかで、自社の採用サイト/採用ページをきちんと制作する企業が増えるようになりました。

 

しかし、採用サイトを初めてつくる場合、「制作費用や料金がどのくらいかかるか?」の疑問・不安も生じることでしょう。

 

記事では、採用サイト制作における4つの方法とメリット・デメリットを簡単に紹介します。
そのうえで、それぞれの制作方法でかかる費用相場と、採用サイトの制作にも活用できる採用管理ツールも解説しますので、参考になれば幸いです。

<目次>

採用サイトを制作する4つの方法とメリット・デメリット

笑顔で4のジェスチャーをする女性

 

採用サイトの制作には、4つの方法があります。この章では、メリット・デメリットを中心にそれぞれの特徴を見ていきましょう。

 

制作会社に外注する

制作会社に外注すれば、社内のノウハウ不足を補ったり、業務負荷を軽減したりしたうえで、高品質な採用サイトを作れるでしょう。

 

ただし、制作会社に依頼した場合、作成するサイトの品質やボリュームに寄りますが、内製と比較して多くのコストがかかります。

 

自社で内製する

自社で内製するメリットは、金額が抑えられることです。

 

ただし、制作に必要なスキルを持つ人材が自社にいない場合、完成までに多くの時間や工数がかかるでしょう。
また、制作会社ほどの高品質・高機能なサイトの構築は難しいかもしれません。

 

なお、内製の場合、ハード・ソフトウェアのアップデートやセキュリティ対策、サイトにアクセスできないときのトラブル対応などの保守・運営も自社で行なう必要があります。

 

無料ツールなどを利用する

近年では、たとえば、engage(エンゲージ)などのように、無料で採用サイト(ページ)をつくれるツールも登場しています。

 

こうした無料ツールには、テンプレートなども整っているため、内製する場合と比べて簡単に制作できます。

 

一方で、無料ツールには、自由度が低く、また、自社ドメインなどでは作れないことが多いデメリットもあります。

 

採用管理ツールなどの付属機能を利用する

採用管理ツールのなかには採用サイト・求人ページを作成する機能が付随しているものもあります。

 

当然、採用管理ツールで作成した求人ページ、エントリーフォームは裏側の採用管理ツールと連携しますので、応募者の管理は非常にしやすくなります。

 

テンプレートが整っていて制作が簡単であるメリットと、自由度が低く自社ドメインなどでは作れないデメリットは、無料ツールを利用する場合と同じです。

制作会社に外注する場合の費用

制作会社に外注する場合の費用・料金は、依頼する企業、また、作成するサイトのボリュームなどによって大きく変わってきます。

 

この章では、一般的に3つのケースと、それぞれにおける費用の相場感を紹介します。

 

オリジナルデザインのサイトを構築するケース

相場:30~100万円程度

 

上記の金額は、WordPressなどのCMSを使って、必要最低限の機能:求人情報の管理機能と必要なコンテンツを組み込むぐらいのイメージです。

 

30万円程度の場合は、テンプレートからのデザイン選択になることも多いでしょう。
50万円を超えてくると、ある程度オリジナルのデザインも可能になってくるでしょう。

 

ただし、制作費が安価な場合、コンテンツの原稿や写真などは求人企業側で用意する可能性が高くなるでしょう。

 

このレベルであれば、フリーランスなどの個人に依頼すると、かなり安価で作成することが出来ます。

 

取材や撮影などを実施してコンテンツを充実させるケース

相場:100~300万円程度

 

先述のオリジナルデザインでのサイト構築費用(50万円前後)のほかに、以下のプロクリエイターへのコストがかかるイメージです。

  • プロライター:インタビューと原稿作成にかかる費用+出張費
  • プロカメラマン:撮影にかかる費用+出張費

このレベルになると、採用サイト制作の自由度がかなり大きくなります。以下の要素にとっても金額が大きく変わってくるでしょう。

  • 採用サイトのページ数
  • 記事の本数、写真の枚数
  • クリエイターのレベル など

 

採用ブランディングやキャッチフレーズ作成まで含むケース

相場:200~500万円程度

 

単なる採用サイトやコンテンツの制作にとどまらず、オウンドメディア構築・運用を通じて、採用活動の成功を含めた戦略やコンサルティングに関わってもらうイメージです。

 

この場合、デザインやコピーライティング部分などでも費用が発生してきますが、サイトの品質やデザインなどはかなり高いレベルで作成してくれるでしょう。

自社で内製する場合の費用

黒い電卓とボールペン

 

自社で採用サイトを内製する場合は、以下のような費用がかかることを頭に入れたうえで、企画や計画を進めていくとよいでしょう。

 

サイト作成ツールの利用料

どのような形で作成するかにもよりますが、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を使うことが一般的です。

 

WordPress自体は無料で使えます。ただ、デザイナーがおらず、デザインに凝りたい場合、有料のデザインテンプレートを活用することなどもあるでしょう。
そうした場合には費用が発生してきます。

 

サーバーやドメイン取得費

年間で数万円程度です。新規申し込みのキャンペーンなどを利用すれば、安くドメインを取得できることもあるでしょう。

 

サイトおよびコンテンツの作成費

ここでいう作成費とは、社内の工数、人件費です。どういうコンテンツを、どのくらいの質・量でつくるかによって大きく変わってきます。

 

自社メンバーの制作経験やスキルによっても、工数は大きく変わるでしょう。

無料ツールなどを利用する場合

無料ツールの利用で生じるコストは、社内の人件費(制作工数)のみです。無料ツールには、以下のような種類があります。

  • engage (エンゲージ)
  • Airワーク 採用管理
  • MEET SOURCE など

なお、近年では、Wantedlyを採用サイトとして活用するような企業も増えています。

採用管理ツールなどの機能を使用する場合の費用

近年では、採用管理ツールの採用サイト制作機能を活用する企業も増えるようになりました。この章では、採用管理ツールの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

採用管理ツールとは?

採用活動における募集~選考プロセスや求職者を一元管理できるシステムの総称です。

 

英語の頭文字を取ってATS(Applicant Tracking System)とも呼ばれています。

 

採用管理ツールを導入することで、求職者の選考ステップの管理やコミュニケーションが効率化できます。
結果として、採用活動の各工程で発生する工数の削減が可能になるでしょう。

 

前述のとおり、採用管理ツールには、外部に公開できる採用ページとエントリーフォームを生成する機能を持っているものが多くあります。

 

採用管理ツールの料金体系の仕組み

最近の採用管理ツールは、基本的にクラウドサービスとして提供されています。利用料の仕組みは、初期費用+月額(年額)です。

 

ツールによって、また、ツール内で管理できる人数などで、金額が変わってくることが多くなっています。相場は、月3万円~10万円程度です。

 

採用管理ツールの利用料のなかには、Web上に公開できる採用ページを作成する機能の利用分も含まれていることが大半です。
ただし、ツールによってはオプションになる場合もあります。

 

なお、採用管理ツールでサイト制作をする場合、採用サイトとしての柔軟性やコンテンツ管理をすることはできず、あくまでも求人票+エントリーの受付機能になることが多いです。

 

採用管理ツールで作成した求人ページやエントリーフォームを、作成した採用サイトで表示できるようにしておくと、エントリーの受付やエントリー後の対応がスムーズになるでしょう。

 

代表的なおすすめの採用管理ツール

採用管理ツールには、sonar ATS、採用一括かんりくん、MOCHICAなどの種類があります。

 

HRドクターの運営会社である株式会社ジェイックでは、複数の採用管理ツールの代理店でもあります。気になるツールがある方は、ぜひお問い合わせください。

まとめ

採用サイト(求人サイト)を制作する方法には、大きく分けて以下の4つがあります。

  • 制作会社に外注する方法
  • 自社で内製する方法
  • 無料ツールなどを利用する方法
  • 採用管理ツールなどの付属機能を利用する方法

制作会社に依頼した場合、テンプレートなどの活用では30万円~100万円かかります。
また、オリジナルで作成したり、採用ブランディングなどまで行なったりする場合は、数百万円程度になることもあります。

 

自社で内製する場合、サーバー代やドメイン取得費用、コンテンツ作成費用(工数)が必要になりますが、かなり安価に作成できます。

 

また、無料ツールを使えば、柔軟性やデザイン性は低くなりますが、お金をかけずに採用サイトを制作できるでしょう。

 

なお、近年では、採用ページ制作機能を搭載した採用管理ツールも増えています。

 

いまの時代、ほぼすべての求職者が自社のホームページ、また、採用ページをチェックする時代です。
求人広告や人材紹介などで採用する場合にも、ある程度自社のホームページや採用サイトの見られ方は意識をしておいたほうがよいでしょう。

 

採用サイトをお持ちでない場合は、ぜひ、作成にチャレンジしてみてください。

著者情報

古庄 拓

株式会社ジェイック取締役

古庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。専門は新卒および中途採用、マーケティング、学習理論

著書、登壇セミナー

・Inside Sales Conference「オンライン時代に売上を伸ばす。新規開拓を加速する体制づくり」など

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